鉤占いの話
成人と子どもと、同じ遊びをちがった
こゝらか まだまだ こゝらか そこそこ
などと、飲み足りなそうな人に盃をさす
それからもう一つ、このごろはあまり見受けぬが、
もとは全国にわたって、ほとんど知らぬ児童もなかったろうと思う。おかしいことにはそれがことごとく、隠したおならの犯人を発見する目的のみに用いられていた。四国・九州ではそれ故にヘヘリカノド、またはヘヒリガンドともカネジョとも呼ばれていた。そのカネジョもカンドもともに
ベロベロの神様は
正直な神さまで
おささの方へ
面向ける
という囃し言葉を唱えつつ、なにか細長いものを手で廻したということであるが、それと同じ名前は関東・
ベロロ カベロ 正直神で
ひった方さつん
という
〔つづく〕
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