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ハイネ詩集
生田春月訳
目次
■ 若い悲み
・﹁夢の絵﹂から︵三章︶
・小唄︵二十七章︶
■ 抒情挿曲︵六十九章︶
■ 帰郷︵百章︶
■ ハルツ旅行から
・山の牧歌
・牧童
■ 北海
・海辺の夜
・宣言
・船室の夜
・凪ぎ
・破船者
・フヨニツクス鳥
・船暈
■ 新しい春︵四十四章︶
■ 巴里竹枝 その他
・セラフィイヌ
・アンジエリク
・デイアヌ
・オルタンス
・クラリツス
・ジョラントとマリイと
・ジェンニイ
・エンマ
・キテイ
・フリイデリイケ
・カタリナ
・他国で
・悲劇
・小唄
・何処に?
■ 後年の詩から
・女
・秘密
・ロマンツェロから
・アスラ
・世相
・かしこい星
・最後の詩集から
・エピロオグ
序
ハイネ詩集中普通広く読まれるのは﹃歌の本︿ブツフ・デル・リイデル﹀﹄と﹃新詩集︿ノイエ・ゲデイヒテ﹀﹄とである。 この訳本も右の二巻を主とし、これに後年の﹃ロマンツェロ﹄﹃最後の詩集︿レツツテ・ゲデイヒテ﹀﹄中の作を加へて、 総計三百有一篇、ハイネの才能のあらゆる方面を示すために十分の注意を彿つたつもりである。 ハイネ愛好者の満足を買ふを得ば幸ひである。
﹃歌の本﹄中最も主要なる﹃抒情挿曲︿リリツシエス・インテルメツツオ﹀﹄ ︵もと劇詩﹃ラトクリッフ﹄と﹃アルマンソル﹄の中間に挿まれて出版せられたので此名がある︶ ﹃帰郷︿デイ・ハイムケエル﹀﹄の二部門、 ﹃新詩集︿ノイエ・ゲデイヒテ﹀﹄巻頭なる﹃新しい春︿ノイエ・フリユリング﹀﹄及び ﹃若い悲み︿ユンケ・ライデン﹀﹄中の﹃小唄︿リイデル﹀﹄は全部訳出したから、 それ等の番号は原詩と全然同一である。そして原詩の番号による事の出来ないものに限り、 番号の打ち方を︵その一︶といふ風にして置いた。
訳語は全部口語を用ゐた。多少無理なところもあつた代り、或点ではかなり成功したかと思ふ。 訳し方は厳密な直訳をしたり、また極めて意訳をしたりした。韻律上の用意のためである。 尚この訳はレクラム版の全集を底本とし傍らボンス・スタンダアド・ライブラリイの英訳を参照した。
一九一九年一月
訳 者
底本‥﹁ハイネ詩集﹂︵新潮文庫、第三十五編︶
新潮社出版、昭和八年五月十八日印刷、昭和八年五月廿八日發行、
昭和十年三月二十日廿四版。
生田春月(1892-1930年)
﹁ハイネ詩集﹂(Heinrich Heine, 1797-1856年)
入力‥osawa
編集‥明かりの本
2017年7月7日作成
物語倶楽部作成ファイル‥
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