市民的なモラルの低下ということがくり返しくり返し話題になるのは、テレビがどういうタイミングかくり返し繰り返し話題にするせいもあるだろう。 公共心や公徳心、モラルの低下ということそのものが直接ターゲットになり、﹁理由なく教え込む﹂とか﹁体験させる﹂とかいう﹁改革﹂や﹁再生﹂の提案を受けてしまう根拠になっている。 日常の市民生活で危険でない範囲で不衛生であったりイライラするのは、所詮その程度である。私的な領域の延長であって、他の私的な領域との接点にすぎないと言えなくもない。 しかし政治家が税金を﹁助成金﹂として受け取って使途が不明だったり、年金保険料を払ってなかったり、収賄したり、大企業が偽装請負したり、﹁人権﹂の名をかたって・それを承知でダクダクと公金をヤクザに注ぎ込んだり、こうした﹁公共﹂の領域での非道・滅徳的な行為こそ徹底的に批判され・自己批判されなければ、個別には1万・2万の不払いに過