「親米」を唱えながら「従中」を続ける尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権。米国で非難の声があがり始めた。日本にも「甘い顔をするな」と米国からお達しが来るはずと、韓国観察者の鈴置高史氏は読む。 「3NO」を破棄せよ 鈴置:朝鮮半島専門家のV・チャ(Victor Cha)ジョージタウン大学教授が朝鮮日報への寄稿を通じ「尹錫悦政権は、文在寅(ムン・ジェイン)政権の従中路線を維持している」と指摘しました。チャ教授は米国の朝鮮半島問題の権威。米国の韓国観や、対韓政策に大きな影響力を持ちます。 朝鮮日報への寄稿「A Welcome Return to Trilateralism」(7月11日、英語版)は、6月29日のマドリードでの日米韓首脳会談から書き起こします。 5年ぶりに開かれたことは評価するものの、共同声明も発表されないなど内容がなかったと落胆してみせました。そのうえで、北朝鮮の核開発に対する3カ国の
7月18日から3日間、韓国の朴振(パク・チン)外交部長官(外相)が訪日した。朴外相は日本に到着した18日の夕方から、日本の林芳正外相と日韓外相会談を行った。日本での日韓外相会談は2019年11月のG20外相会議の時以来となる2年8カ月ぶりの開催で、尹錫悦政権が発足してからは初めての外相会談だ。 もちろん最大のテーマは、元徴用工問題の解決だ。 韓国政府は外相会談の意義を強調 会談後、韓国政府は記者ブリーフィングを開き、今回の外相会談の意義をことさらに強調した。 「両国の外相はソウルで一度会っており、バリ島でも会ったことがある。今回が3回目の対面協議だ。今回の外相会談から、両国外相間の“シャトル外交”が本格的に始まるだろう。長時間の会議に続いて晩餐会が開かれ、友好的な雰囲気の中で両外相は虚心坦懐に話し合った。今回の訪日が尹錫悦政権発足後初の公式訪問であり、また二国間訪問としては2017年12月
経済危機が本当にくるのか気になるならば注目すべき3つの経済指標がある。1番目にウォン・円相場だ。ウォン・ドル相場に劣らず重要なものさしだ。米国が金利を上げれば主要国もそれに従って金利を上げる。物価を抑え、資金流出を防ぐためだ。日本だけ景気浮揚のため超低金利を守る。現在の政策金利はマイナス0.1%。これが可能なのは物価の心配が相対的に少ないためだ。5月の消費者物価上昇率は2.5%。資金が流出する心配もない。円が基軸通貨扱いを受けている上に米国と常設の通貨スワップを締結している。 超低金利の影響で円は対ドルで24年ぶりの安値水準だ。これによりウォンは思いがけず円に対し強くなった。韓国は日本製品と競争関係にある。ウォン高で価格競争力が落ちれば輸出が打撃を受ける。貿易赤字が拡大すれば流動性危機が迫る。米国が政策金利を急に引き上げた1994年と2005年には円安が現れた。2~3年後に韓国は経済危機に
(武藤 正敏:元在韓国特命全権大使) 「反日」色が強かった韓国の文在寅大統領から、日本に融和的な尹錫悦大統領への交代は、日韓両国に関係好転の期待を抱かせた。実際、尹大統領は両国の関係改善に意欲を見せてはいるのだが、残念ながらこれまでのところ具体的には何一つ前進していない。 日韓関係改善の最大の障害になっているのが「徴用工問題」だ。 文在寅前大統領が作り上げた「歴史の罠」 韓国国内を見ても、日韓関係の修復は急務だ。尹錫悦大統領にとって当面の最大の問題は経済の危機克服である。そのためには韓国企業の経済活動を支援していかなければならないのだが、韓国企業の活動を支援するには日韓経済関係の正常化を図らなければならない。徴用工問題はその足枷になっている。 文在寅前大統領は、自分たちに都合のいいように歴史を改ざんし、それを押し通してきた。尹錫悦大統領にとっての最初の関門は、文在寅氏が作り上げた「歴史の罠
見え透いた罠を相次ぎ日本に仕掛ける尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権。サル芝居で騙せると韓国人が信じるのはなぜか。『韓国民主政治の自壊』(新潮新書)を上梓した鈴置高史氏の答は簡単だ。岸田文雄首相を舐めまくっているから――である。 韓国の提案は罠だらけ ――尹錫悦政権が様々な罠で日本を嵌めようとしていることに驚きました。 鈴置:「尹錫悦『シャングリラ』で従中の馬脚を現した 後は『キシダ』を騙すだけ」で韓国の仕掛けた罠を説明したら、大きな反響がありました。 「自称・徴用工には韓国政府がまず補償する」との代位弁済案は日本に植民地支配の不当性を認めさせるための罠。「1998年の日韓共同宣言の精神に立ち返ろう」との呼びかけも、日本政府に再び植民地支配を謝罪させるための罠です。 尹錫悦大統領本人が提案している「一括妥結方式」もそうです。要は、韓国が条約違反を是正する代わりに日本は譲歩せよ、というのですから
(武藤 正敏:元在韓国特命全権大使) 韓国の文在寅前(ムン・ジェイン)政権は、自分たちに都合の悪い事実は、ウソと欺瞞、そして隠蔽で繕い、これを暴こうとする勢力には執拗な攻撃を加えてきた。尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は、そうしたウソと欺瞞を暴き、真実を国民の前に明らかにし始めた。それは主に北朝鮮に関すること、慰安婦問題に関すること、不正の事実に関することである。 さらに日本の福島原発の処理水の問題でも、文政権は事実を隠蔽し、都合のいいように説明してきた。 尹政権は、こうした事実一つ一つに焦点を当てていこうとしている。それが進めば文政権を支えた進歩陣営への信頼と支持を失わせることになるだろう。そのことが、より客観的な韓国社会の実現に寄与することを期待したい。 北朝鮮の脅威について国民に真実を隠蔽してきた文在寅政権 文在寅政権が隠してきたことの筆頭として挙げなければならないのは、「北朝鮮の脅威
日韓首脳会談について、「具体的な予定は決まっていない」と語る岸田首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) (羽田 真代:在韓ビジネスライター) 6月17日、韓国・ヘラルド経済から「“反日・親日”を超え“競日・協日”時代に」という記事が出た。時事日本研究所の所長を務めるチェ・インハンという人物が書いたコラムだ。 同コラムには、以下のようなことが書かれている。 「韓国の文系大学を卒業した人々の就職が困難になっている反面、日本の就職率は90%を超えて良好だ。就職難に直面している韓国の青年たちにとって日本市場はよい代案となり得る」 「是枝裕和監督が作った初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』のように、映画・ドラマ・大衆歌謡などにおいて韓日間の水平的な分業が成されれば、グローバル・コンテンツ市場でより多くの結実が期待できる」 「韓日両国は自国の平和と経済成長のため、和解の必要性が以前より一層高まった。
ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。 韓国の最大野党、国民の力の大統領選統一候補が決まりました。元検察総長(検事総長)で、文大統領の宿敵、尹錫悦氏です。 与党、共に民主党の統一候補はすでに李在明(イ・ジェミョン)に決まっていますから、来年3月の大統領候補は李在明と尹錫悦の対決になりそうです。他の野党も候補を立てると思いますが、現時点の世論調査では支持率が伸びていないので、事実上、二人の一騎打ちになると思われます。 次は、大統領選に関するwowKorea11月6日付記事の冒頭です(リンク、日本語)。 韓国では昨日5日に、保守系の最大野党「国民の力」がユン・ソクヨル(尹錫悦、ユン・ソギョル、ユン・ソンニョル)前検事総長を大統領候補に選出した。これで与野党の大統領候補が確定し、大統領選に向けた本格的な戦いが始まる。… 候補者の
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、6月29~30日にかけてスペイン・マドリードで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への出席することを決めた。NATO首脳会議に韓国大統領が出席するのは初めてで、尹錫悦大統領は欧州首脳との首脳会談だけでなく、日本の岸田文雄首相との初の首脳会談を行う可能性も出てきている。 尹錫悦大統領は、候補時代から「壊れた日韓関係の復元が韓国外交の緊急課題だ」と主張してきた。自分が大統領になれば、米国-日本-中国-北朝鮮の順で首脳会談を開くとも公言している。実際、大統領就任式のために訪韓した外国貴賓との接見順も、米国-日本-中国の順だった。 「日韓関係修復」に意欲見せる尹錫悦大統領 候補時代の公約集では、1998年の小渕恵三首相と金大中(キム・デジュン)大統領による「日韓共同宣言」(21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ)の基本精神と趣旨を発展的に継承す
バイデン大統領 へ! 2022-06-01:拝啓 ウクライナ人が「SEN NEN HAN」を捨てない限り、ロシアとの戦争は1000年続きます。「NATO」の諸国は「Ukraine問題」から離れるべきです。日本の朝鮮半島の併合は誤りでした。韓国の皆様にお詫びします。韓国人は「SEN NEN HAN」を捨てて下さい。 韓国の新大統領:尹 錫悦(Yoon Suk-yeol)(ユン・ソンニョル)も、ゼレンスキー大統領のように「遠隔」で、日本の国会で「就任の挨拶」をされたら、どうですか。演説の内容は「千年恨、SEN NEN HAN」:(韓国は日本を1000年恨む)。この時、日本の国会議員は「スタンディング‐オベーション =standing ovation」(立って行う拍手.喝采)を、するでしょうか。 「千年恨 センネンハン」とは、韓国は日本を1000年恨む、という意味の韓国のキャッチフレーズです。
ソウルの観光名所、景福宮の周辺がにぎわっている。新型コロナウイルスによる感染騒ぎが落ち着いてきたという事情だけではない。5月10日に発足した尹錫悦政権が青瓦台(旧韓国大統領府)を市民に開放したからだ。文在寅前政権時代まで使われた今の青瓦台は、1991年に完成した。広大な敷地のなかに大統領と家族が住む官邸、大統領の執務室、秘書官たちが詰める建物などが点在している。大統領府に勤務した経験がある韓国政府の元当局者によれば、執務室がある建物を訪ねる際には、側近の秘書室長ですらまず電話で許可を取る必要があった。建物までの敷地内での移動にも必ず車を使い、検問を通過したという。 青瓦台を見物した市民たちは一様に、「こんな素晴らしい場所があったのか!」と感嘆する声を上げているそうだ。敷地のなかに樹木が生い茂る美しい庭園が広がる。都会の喧噪を感じさせない空間で、散策や山歩きが好きな人が多い韓国の市民はうらや
尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領が、前政権に鋭い刃を向け始めた。5月17日、組閣の目玉人事となっていた法務部長官(法相)に、野党「共に民主党」の激しい反発を受けながらも、彼らがもっとも恐れる男・韓東勲(ハン・ドンフン)前検事長を任命したのだ。 韓氏は尹大統領の検察時代の側近中の側近で、「曺国(チョ・グク)事件」の捜査を陣頭指揮した人物で、そのために対立した文在寅政権から「報復性左遷」を何度も経験させられてきた。その韓氏の華麗なる復帰は、前政権の不正に対する捜査開始の号砲になると見られている。 新法相は元検察のエース 法務部長官となった韓東勲氏は1973年生まれで、韓国の富裕層を象徴する「江南」で成長し、ソウル大学法学部在学中の1995年に司法試験に合格した秀才。司法研修院を修了して兵役を終えた2001年から検察組織の花と呼ばれる「ソウル中央地検」で検事生活を始め、米国コロンビア大学ロー
2001年一橋大学経済学部卒業後、国際協力銀行(JBIC)入行。アジア向け円借款の案件形成・審査・監理、アジア・東欧・アフリカ地域のソブリンリスク審査業務などを担当。08年第一生命経済研究所入社。主任エコノミストを経て15年より現職。17年10月より参議院第一特別調査室客員調査員(国際経済・外交、政府開発援助等)も兼務。担当はアジア、オセアニア、中東、アフリカ、ロシア、中南米諸国など新興国・資源国のマクロ経済及び政治情勢分析。 西濵徹の新興国スコープ 世界経済において存在感が高まる一方の新興国。エマージングマーケットを長く分析してきたエコノミストが毎月、話題の新興国を取り上げ、その内情を徹底解説します。 バックナンバー一覧 韓国で尹錫悦氏が新大統領に就任した。インフレの高進、通貨安に見舞われている中、中国経済減速による景気への下押し懸念も生じている。発足直後の新政権の経済政策のかじ取りは容
>未だに「大日本帝国」を妄想している人たちにとっては韓国併合は正義だし、日中戦争も聖戦であり、輝かしい皇軍がアジア開放のために戦ったという歴史認識しかありません。そこでの認識は南京大虐殺も存在していないし、従軍慰安婦は遊女という存在でしかないのです。 >そうしたことの反省は残念ながら今の日本社会の中にはありません。 根底には、韓国や中国への蔑視的な感情がどうにも見え隠れしているのが実情です。 >ロシア=悪もいいですが、人の振り見て我が振り直せ、という言葉を思い起こしましょう。 過去の負の歴史を正面から認める、これがなければ何の説得力もありません。 どういうことですか? ロシアを批判している人間は、みんな大日本帝国復活を願望していて、日中戦争は聖戦であり、南京事件否定論者で、従軍慰安婦は遊女という認識しか持っていないと勝手に決めつけているだけでしょう。 確かに、ロシアを批判している人間の中に
(武藤 正敏:元在韓国特命全権大使) 韓国の新大統領・尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏は、大統領就任演説を自ら推敲したという。当初スタッフがあげた原案は30分程のものだったが、自身で12~13分に短縮したそうである。 日本のメディアは、尹大統領が日韓関係についてどう述べるかに注目していたが、日本に対する直接の言及は全くなかった。 とはいっても演説の中で個別の国家に触れたのは、北朝鮮に関してのみ。外交については「国際社会で責任と役割を果たす国にならなければならない」と大局観を述べただけだった。米韓関係、中韓関係についても言及がなかったので、日本だけがスルーされたというわけではない。 尹錫悦政権の視線は国内問題に集中 尹錫悦氏の政治・経済・外交の中で最も緊急な課題は、いかに国内の分断と葛藤をやわらげ「協治」の政治に変えていくかである。尹錫悦氏が直面する国内政局は最悪である。 尹錫悦氏の大統領就任時
原稿は本人がすべて書いたのだという。 過去の大統領は30分~40分話すこともあったが、事前にメディアに配られた当日の進行表で「12分の予定」ということが分かっていた。 10日に就任式に臨んだ韓国の尹錫悦新大統領の式典でのスピーチのことだ。 多くの日本メディアは「日本のことには触れず」と報じた。確かに式典中、表面上は「日本」と言及されたのは一度だけだった。海外からの来客紹介で最後に「日本の林芳正外相」と読み上げられた。大統領も来韓した国があるなかで、一番最後の紹介となったのだ。 しかしいっぽうで、スピーチを韓国語で直接聞き取り、そしてその後にテキストを読み解くと、さりげなく日本のことにも触れていたように思うのだ。 それは起承転結の「承」に該当する、前半部分に登場した。 (写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 様々な危機が複合的に、人間社会に暗い影を落としています。また、我が国を含む多くの国では
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が就任した 中国紙「環球時報」は社説で「中韓関係の処理は尹錫悦大統領こそもっとも有望」 米中対立が厳しさを増すなか、中国は韓国との関係維持を期待か 3月の大統領選で勝利した韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が10日、就任した。任期は5年間。ソウル市内の国会議事堂で就任式が行われ、尹大統領は就任演説を行った。 尹大統領は 自由民主主義と市場経済の体制を基盤に国民が真の主人となる国へと再建し、国際社会で責任と役割を果たす国をつくらなければならないという時代的な要求を受けてこの場に立った と語ったほか、北朝鮮問題について 北が核開発を中断し、実質的な非核化に転換すれば、国際社会と協力し北の経済と住民の生活の質を画期的に改善できる大胆な計画を準備する などと述べた。 中国紙、社説で意外な就任歓迎 尹大統領の就任について、中国はどう見ているのか。5年ぶりの保守政
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