カクテル(混合酒調合法)
﹃カクテル︵混合酒調合法︶﹄は秋山徳蔵が編纂した日本で初めて出版されたカクテルブック︵カクテルのレシピに関する書籍︶[1][2]。1924年︵大正13年︶に出版された[1][2]。
209種のカクテルレシピを記載している[3]。2015年時点でも飲まれている多くのカクテルのレシピの他に、素材や食器等についての注意書きも書かれている[1]。
福井県立図書館に第4版の蔵書が確認できる他に、図書館での所蔵は確認されていない[1]。
冒頭の秋山による序文では、カクテルの普及を国威発揚のためとしており、これは当時の先進的なバーテンダーや料理人に共通したものであった[4]。本書以前のカクテルブックには、そのような考え方は見られない[4]。
2015年には秋山徳蔵をモデルとしたテレビドラマ﹃天皇の料理番﹄放映に合わせて、本書を含む秋山の書籍の展示会が福井県立図書館で行われたが、展示会のキックオフイベントとして日本バーテンダー協会福井支部会員の福井県内各店で、以下の復刻カクテルメニューの販売が行われた[5]。カクテル名の表記は原著に従っている[5]。
関連項目
出典
(一)^ abcd﹃福井県立図書館で、﹁天皇の料理番﹂秋山徳蔵の貴重書展 を開催します﹄︵プレスリリース︶福井県立図書館、2015年6月3日。2018年6月12日閲覧。
(二)^ ab“今週の逸品|TBSテレビ‥TBSテレビ60周年特別企画 日曜劇場﹃天皇の料理番﹄”. TBSテレビ. 2018年6月12日閲覧。
(三)^ 矢口純﹃私の洋酒ノート﹄大泉書店、1971年、243頁。 NCID BA59645893。
(四)^ abc吉村風﹁明治から昭和前期のカクテルブックに見るカクテル文化の成立 : 前田米吉の﹃コクテール﹄を中心に﹂﹃東京都市大学共通教育部紀要﹄第8巻、東京都市大学共通教育部、2015年、179-188頁、2022年11月9日閲覧。
(五)^ ab﹃﹁天皇の料理番﹂秋山徳蔵が著した我が国で最初のカクテルの教科書である﹃カクテル︵混合酒調合法︶﹄による復刻カクテルの提供およびお披露目会を開催します﹄︵プレスリリース︶福井県、2015年6月12日。2018年6月12日閲覧。