ジョニー・グリフィン
ジョニー・グリフィン(Johnny Griffin、1928年4月24日 - 2008年7月25日)は、アメリカ、イリノイ州シカゴ生まれのモダンジャズのサックス奏者。
ジョニー・グリフィン Johnny Griffin | |
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![]() ジョニー・グリフィン(2007年) | |
基本情報 | |
出生名 | John Arnold Griffin III |
生誕 | 1928年4月24日 |
出身地 |
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死没 | 2008年7月25日(80歳没) |
ジャンル | ジャズ |
職業 | ミュージシャン |
担当楽器 | テナーサックス、アルトサックス |
活動期間 | 1940年代 - 2008年 |
レーベル | ブルーノート、リバーサイド |
共同作業者 | エディ・ロックジョウ・デイヴィス、セロニアス・モンク、ケニー・クラーク=フランシー・ボラン・ビッグ・バンド |
略歴
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1945年頃からライオネル・ハンプトンの楽団などで活動し、以降セロニアス・モンク、アート・ブレイキーや他にも多くのミュージシャンらと共演した。
またリーダー作も数多くあり、ブルーノートの﹃ブローイング・セッション﹄が有名である。1963年以降は海外に移住して活動を続けていた。
高校で音楽を学び、最初クラリネットを演奏していたが、オーボエに転換し、その後、アルトサックスを演奏するようになる。高校を卒業して、ライオネル・ハンプトン楽団に入団し、アルトサックスを演奏していたが、ライオネル・ハンプトンの勧めにより、テナーサックスを吹くようになった。2年間従軍した後、シカゴに戻る。その頃、グリフィンはシカゴでナンバー1のテナー奏者との声が高かった。
1957年、アート・ブレイキーのジャズメッセンジャーズに入団し、セロニアス・モンクとも共演。リーダーとしての最初のアルバムは1956年、ブルーノートでの﹃イントロデューシング・ジョニー・グリフィン﹄で、ウィントン・ケリーやマックス・ローチと共演している。1957年には同じテナープレイヤーのジョン・コルトレーン、ハンク・モブレイと共演した﹃ア・ブローイング・セッション﹄をブルーノートからリリース。この時期にグリフィンは西海岸で一番早いテナー奏者として知られていた。
ブルーノートに3枚のアルバムを残したものの、レーベルのハウスエンジニアであったルディ・ヴァン・ゲルダーとの折り合いが悪く、リバーサイド・レコードへ移籍することとなる。
その後、活動の場をヨーロッパへと移し、1963年にはフランスへ、1978年にはオランダへと移住した。1960年代から1970年代にかけては、アメリカのジャズ・ミュージシャンがヨーロッパに遠征する際に、こぞって﹁サックス・プレイヤーにはグリフィンを﹂と指名した。
2008年、フランスにて心臓発作により死去。80歳であった。
ディスコグラフィ
編集リーダー・アルバム
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●﹃イントロデューシング・ジョニー・グリフィン﹄ - Introducing Johnny Griffin (1956年、Blue Note)
●﹃ア・ブローイング・セッション﹄ - A Blowing Session (1957年、Blue Note)
●﹃ザ・コングリゲーション﹄ - The Congregation (1957年、Blue Note)
●﹃JG﹄ - Johnny Griffin (1958年、Argo) ※1956年録音
●﹃ジョニー・グリフィン・セクステット﹄ - Johnny Griffin Sextet (1958年、Riverside)
●﹃ウェイ・アウト!﹄ - Way Out! (1958年、Riverside)
●﹃ザ・リトル・ジャイアント﹄ - The Little Giant (1959年、Riverside)
●The Big Soul-Band (1960年、Riverside) ※ジョニー・グリフィン・オーケストラ名義
●﹃バトル・ステーションズ﹄ - Battle Stations (1960年、Prestige) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス
●﹃スタジオ・ジャズ・パーティー﹄ - Johnny Griffin's Studio Jazz Party (1960年、Riverside)
●﹃タフ・テナーズ﹄ - Tough Tenors (1960年、Jazzland) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス
●Griff & Lock (1960年、Jazzland) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス
●The First Set (1961年、Prestige) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス
●The Tenor Scene (1961年、Prestige) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス
●The Late Show (1961年、Prestige) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス
●The Midnight Show (1961年、Prestige) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス、ジュニア・マンス
●﹃ルッキン・アット・モンク﹄ - Lookin' at Monk! (1961年、Prestige) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス
●﹃チェンジ・オブ・ペース﹄ - Change of Pace (1961年、Riverside) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス
●﹃ブルース・アップ&ダウン﹄ - Blues Up & Down (1961年、Jazzland) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス
●﹃レフト・アローン〜ビリー・ホリデイに捧ぐ﹄ - White Gardenia (1961年、Riverside)
●﹃ザ・ケリー・ダンサーズ﹄ - The Kerry Dancers (1961年、Riverside)
●Tough Tenor Favorites (1962年、Jazzland) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス
●﹃グラブ・ディス!﹄ - Grab This! (1962年、Riverside)
●﹃ソウル・グルーヴ﹄ - Soul Groove (1963年、Atlantic) ※with マシュー・ジー
●﹃ドゥ・ナッシング・ティル・ユー・ヒア・フロム・ミー﹄ - Do Nothing 'til You Hear from Me (1963年、Riverside)
●﹃ナイト・レディ﹄ - Night Lady (1964年、Philips)
●﹃ザ・マン・アイ・ラヴ﹄ - The Man I Love (1967年、Polydor)
●﹃モンマルトル・セッション﹄ - You Leave Me Breathless (1967年、Black Lion)
●﹃ナイト・イン・チュニジア﹄ - A Night in Tunisia (1967年、Trio)
●Body and Soul (1967年、Moon)
●﹃ジャズ・アンデュレーション﹄ - Jazz Undulation (1968年、Joker) ※with デクスター・ゴードン
●﹃レディ・ヘヴィ・ボトムズ・ワルツ﹄ - Lady Heavy Bottom's Waltz (1968年、Vogue)
●﹃タフ・テナー﹄ - Tough Tenors Again 'n' Again (1970年、MPS) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス
●﹃ブルース・フォー・ハーヴィー﹄ - Blues for Harvey (1973年、SteepleChase)
●Johnny Griffin Live at Music Inn (1974年、Horo)
●﹃オール・ザ・シングス・ユー・アー﹄ - All the Things You Are (1975年、Timeless)
●﹃ライヴ・イン・トーキョー﹄ - Johnny Griffin Live in Tokyo (1976年、Philips)
●The Little Giant Revisited (1976年、Philips)
●﹃シンシアリー・アワーズ﹄ - Sincerely Ours (1978年、Four Leaf Clover) ※with ロルフ・エリクソン
●﹃リターン・オブ・ザ・グリフィン﹄ - Return of the Griffin (1978年、Galaxy)
●﹃ブッシュ・ダンス﹄ - Bush Dance (1978年、Galaxy)
●﹃ザ・ジャムフェス・アー・カミング!﹄ - The Jamfs Are Coming! (1978年、Timeless) ※with アート・テイラー
●﹃バード&バラッズ﹄ - Birds and Ballads (1978年、Galaxy) ※オムニバス・アルバム
●NYC Underground (1979年、Galaxy)
●﹃トゥ・ザ・レイディーズ﹄ - To the Ladies (1979年、Galaxy)
●Live / Autumn Leaves (1980年、Verve)
●Meeting (1981年、Jeton)
●﹃アイ・ミーン・ユー﹄ - Call It Whachawana (1983年、Galaxy)
●Three Generations of Tenor Saxophone (1985年) ※with サル・ニスティコ、ロマン・シュヴァラー
●Take My Hand (1988年、Who's Who in Jazz)
●﹃コンティノン・ブルー﹄ - Continent Bleu (1989年、Orange Blue) ※with クレモンティーヌ
●﹃キャット﹄ - The Cat (1990年、Antilles)
●Dance of Passion (1992年、Antilles)
●﹃シカゴ、ニューヨーク、パリ﹄ - Chicago, New York, Paris (1995年、Verve/Polygram)
●﹃タフ・テナーズ・バック・アゲイン!﹄ - Tough Tenors Back Again! (1997年、Storyville) ※with エディ・ロックジョウ・デイヴィス。1984年録音
●﹃イン&アウト﹄ - In and Out (1999年、Dreyfus) ※with マーシャル・ソラール
●Johnny Griffin and Steve Grossman Quintet (2000年)
●Close Your Eyes (2000年、Minor Music) ※with ホレス・パーラン
●﹃アンド・ザ・グレート・デインズ﹄ - Johnny Griffin and the Great Danes (2002年)