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{{混同|白丁}}
{{出典の明記|date=2016年12月6日 (火) 04:01 (UTC)}}
{{生物分類表
|名称 = ハクチョウ
|色 =
|画像=[[画像:
|画像キャプション = [[オオハクチョウ]]
|界 = [[動物|動物界]] [[:w:Animal|Animalia]]
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}}
'''ハクチョウ'''︵ 現生の空を飛ぶ鳥の中では最大級の重量を有している。
おとなしいイメージもあるが、子育て中の野生個体は警戒心が強くなっており、[[雛]]を捕まえようとした人間を追い払う例も報告されている。
寿命は野生で最長20年ほど、飼育状態では20年から30年ほどである。
== 日本におけるハクチョウ ==
現在は「白鳥」という漢名が一般的だが、「'''くぐい'''('''鵠''')」の古称をもち、「[[日本書紀]]」[[垂仁天皇]]の条などに記載がある。[[ヤマトタケル]]は、死後に白鳥になったという伝承があり、日本では古くから親しまれている鳥である。
﹁優雅に泳ぐ白鳥も水面下では激しく足を動かしている﹂というフレーズが、漫画﹃[[巨人の星]]﹄の作中で登場人物の台詞として語られたことから有名になっているが、これは原作者の[[梶原一騎]]による創作であり、実際にはそれほど激しく足を動かしているわけではない。実際には、尻にある{{ill2|尾腺|en|Uropygial gland}}から分泌される油を[[グルーミング|羽繕い]]で羽に塗りつけ、撥水性を持たせている。これによって羽毛の間に水が浸入せず、[[浮力]]を得られる仕組みになっている。 餌付けされていない野生の白鳥は、[[マコモ]]の茎や根、[[稲]]の落穂や水中の[[藻]]等を、水と一緒にすくいながら食べる。
=== 地域 ===
日本には[[オオハクチョウ]]と[[コハクチョウ]]が越冬のために渡ってきて、[[北海道]]や[[本州]]の[[湖沼]]、[[河川]]等で過ごす。晩秋から初冬に渡来し、[[春]]には飛去する。[[青森県]]・[[島根県]]・[[東京都]][[千代田区]]・[[新潟県]][[新潟市]]・[[阿賀野市]]の県鳥および区鳥・市鳥である。 [[北海道]]で主に見られるのは、オホーツク地方、函館地方に[[小樽市|小樽]]周辺︵[[余市町|余市]]など︶である。 [[ファイル:2014-12-19 Kawajima swan.jpg|サムネイル|埼玉県川島町に毎年飛来するコハクチョウの群れ︵越辺川左岸で撮影︶。|224x224ピクセル]] 青森県[[東津軽郡]][[平内町]]浅所海岸のハクチョウは、「小湊のハクチョウおよびその渡来地」として国の[[特別天然記念物]]に指定されている。
[[新潟県]][[阿賀野市]]の[[瓢湖]]はハクチョウの飛来により2008年に[[ラムサール条約]]に登録されている。新潟には他に[[福島潟]]・[[五十公野公園]]のます潟・[[佐潟]]・[[三条市]]下田などにハクチョウが多く飛来している。
[[埼玉県]][[川島町]]は都心近郊ながら人為的撹乱の比較的少ない豊かな水場環境が残されていることから、毎年多くのコハクチョウが飛来、越冬する。都心から1時間弱で訪れることができるエリアにありながら、自然に近い河川環境のなかで、見物客が至近距離から白鳥に餌やりをしたり、写真撮影をしたりして自由に楽しめる貴重な観光スポットになっている。都市公園の池や皇居のお堀とは異なり、自然環境における野生に近い生態を観察できることから、写真愛好家などが多く訪れており、都心近郊にある「白鳥の町」として知られている。川辺だけでなく、河川敷の内外にある刈り取り後の田んぼや小麦畑で、穀物の種などを啄んでいる姿も観察できる。多い年には、50羽ほど飛来することもある。
[[ファイル:2016-01-11 018 ed1.jpg|サムネイル|餌を求めて見物客の至近距離に詰め寄って来て、アピールする様子(埼玉県川島町、越辺川左岸)]]
川島町に飛来するコハクチョウの群れは、広大な河川敷と浅瀬の多い河川で、野生に近い生活を送っているが、来訪者が多いことから人間に慣れており、餌やりをしに来た見物客が持参したパンや菓子類の袋の音を聞きつけると、マガモなど他の渡り鳥といっしょに、一斉に、岸辺に向かって殺到する。見物客から餌をもらうと、我先にと、猛烈な勢いで食らいつく。“コハクチョウ”とはいえ、成鳥は巨体であり、立ち上がって岸辺に接近し、長い首を伸ばして詰め寄られると、けっこうな迫力がある。至近距離で大きな羽を広げてアピールされると、怖く感じるほどである。羽撃きの力も強いので、給餌の際には注意を要する。 各地の[[公園]]の[[池]]に周年いるハクチョウは、[[コブハクチョウ]]。元ヨーロッパを中心に生息していたものを飼育したものや、半野生化したものである。
== ギャラリー ==
<gallery>
File:Minikuiahirunoko.jpg|[[オオハクチョウ]]の[[幼鳥]]
File:本埜の白鳥 119.jpg|[[印西市]]のハクチョウ
File:SwansCygnus olor.jpg|二羽のハクチョウ
File:Swans eating grass.jpg|陸に上がり草を食べるハクチョウ
</gallery>
==文化==
* [[レダと白鳥]] -ギリシア神話の主神ゼウスが白鳥に変身しレダを誘惑したというエピソードと、それを題材にした芸術作品群。
* [[はくちょう座]] -上記のギリシア神話を由来とする。
* [[白鳥の湖]]
* [[みにくいアヒルの子]] - [[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]によるハクチョウを題材にした童話。
* {{仮リンク|白鳥調べ|en|Swan upping}}︵スワン・アッピング︶ - 白鳥は全てイギリス王室の管理下であったことから、個体識別用の足輪を付ける作業が行われる<ref>{{Cite web|和書|url=https://jp.reuters.com/article/swans-idJPKBN1K70ED |title=英テムズ川で﹁女王の白鳥﹂の調査始まる、伝統の年中行事 |access-date=2022-12-15 |date=2018-07-17 |website=Reuters |language=ja}}</ref>。 == 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist|2}}
== 関連項目 ==
*
* [[スワン]]
* 列車
**[[スーパー白鳥|特急『白鳥』・『スーパー白鳥』]] - 2016年まで運行されていた青函連絡特急。
**[[白鳥 (列車)|特急『白鳥』]] - 2001年まで[[大阪駅|大阪]]-[[青森駅|青森]]間で運行されていた特急列車。
==外部リンク==
*{{Youtube|C9AmTOB2iKA|冬の使者ハクチョウが新潟・瓢湖に集結}}(朝日新聞社提供、2017年9月7日公開)
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:はくちよう}}
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[[Category:青森県の象徴]]
[[Category:島根県の象徴]]
[[Category:冬の季語]]
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