「フォーミュラE」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
Tsurugi1376 (会話 | 投稿記録) タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集 |
|||
(10人の利用者による、間の16版が非表示) | |||
19行目:
| champion rider =
| champion team = {{flagicon|GBR}} [[エンヴィジョン・レーシング]]
| website = [
| current_season = 2023年-24年のフォーミュラE
|constructor=}}
'''FIA フォーミュラE世界選手権''' (''FIA Formula E World Championship''、フォーミュライー、''FE''︶は == 概要 ==
[[File:Formula E - Berlin 2015 - Daniel Abt.jpg|thumb|240px|[[アプト・スポーツライン|アウディ・スポーツ・アプト・フォーミュラEチーム]]のマシン(2015年、ベルリン)]]
[[ファイル:2023-04-22 Motorsport, ABB FIA Formula E World Championship, Berlin E-Prix 2023 1DX 1278 by Stepro.jpg|thumb|right|240px|2023年ベルリンe-Prix]]
2012年8月27日、[[国際自動車連盟]] (FIA) がシリーズ設立を発表した<ref>"[http://www.fia.com/new-fia-formula-e-championship New FIA Formula E Championship]". 国際自動車連盟.︵2012年8月27日︶2013年10月20日閲覧。</ref>。フォーミュラEホールディング (FEH) がシリーズを運営し、同社[[最高経営責任者|CEO]]にはスペインの実業家{{仮リンク|アレハンドロ・アガグ|en|Alejandro Agag|preserve=1}}<ref>[[GP2]]と[[GP3]]に参戦する{{仮リンク|アダックス|en|Addax Team|preserve=1}}のオーナーで、かつては[[スーパーアグリF1チーム]]の株式買収候補として噂された。</ref>が就任した。都市部の[[大気汚染]]対策となる電気自動車の普及促進を狙い、レースは世界各地の大都市や有名リゾート地の[[公道コース|市街地コース]]で行なわれる<ref>"[https://www.as-web.jp/past/%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%bc%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%a9e%e3%80%81ev%e6%99%ae%e5%8f%8a%e4%bf%83%e9%80%b2%e3%82%92%e7%8b%99%e3%81%84%e5%a4%a7%e9%83%bd%e5%b8%82%e3%81%a7%e9%96%8b “フォーミュラE”、EV普及促進を狙い大都市で開催]". オートスポーツweb.︵2012年8月10日︶2013年10月22日閲覧。</ref><ref>川原田剛 "[http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/motorsports/2013/11/14/post_9/index2.php 鈴木亜久里、プロストが参戦する﹁フォーミュラE﹂って何だ? page2/3]". Web Sportiva.︵2013年11月14日︶2013年11月16日閲覧。</ref><ref>ただし2015 - 16年以降は常設サーキットでのレースが毎年1戦行われている。</ref>。シリーズは秋に開幕し、年をまたいで年間10戦程度が行なわれる。シリーズ発足当初は世界選手権ではなかったため、各イベントは[[グランプリ]]︵GP︶ではなく'''e-Prix'''︵イープリ︶と呼ばれ、世界選手権に昇格後も引き継がれている。 35行目:
また、ワイヤレス給電などのテクニカルパートナーとして[[クアルコム]]と契約を結んでいるほか<ref>[http://www.fiaformulae.com/news/qualcomm-named-as-technology-partner Qualcomm becomes Founding Technology Partner of FIA Formula E Championship] - Formula E・2013年9月9日</ref>、物流面では[[DHL]]と契約し、同社が全面的にマシン等の機材輸送を担当する<ref>[http://www.fiaformulae.com/news/dhl-named-as-logisitics-partner DHL delivers Formula E across the globe] - Formula E・2013年9月10日</ref>。2017 - 2018シーズンからはオフィシャルアパレルパートナーに[[ヒューゴ・ボス]]がついているほか<ref>[https://www.as-web.jp/f1/179426?all ヒューゴボス、30年以上のF1スポンサー活動を打ち切り、フォーミュラEにスイッチ] - オートスポーツ・2017年11月15日</ref>、同シーズン途中より[[ABBグループ]]がシリーズ全体の冠スポンサーとなった<ref>[https://www.as-web.jp/overseas/192129?all フォーミュラE‥オートメーション技術大手﹃ABB﹄がシリーズの冠スポンサーに就任] - オートスポーツ・2018年1月10日</ref>。 オフィシャルカーは2021 - 2022年のシーズン8からフォーミュラE公式パートナーの[[ またサポートレースとして、[[人工知能]]が操る自動運転車によるレース﹃ロボレース﹄の計画が進んでいる。フォーミュラEと同じコースで、60分間のレースを行う。全10チームの参加を想定しており、各チーム2台ずつ、合計20台の無人レーシングカーが参戦する。この内1チームは、世界中から自動運転関連技術のエキスパートを集めた混成チームとなる予定<ref>[http://as-web.jp/news/info_smart.php?c_id=5&no=69903 フォーミュラE、16/17年に自動運転レースを併催] オートスポーツweb︵2015年12月1日︶2015年12月24日閲覧</ref>。 41行目:
シリーズ開始以来、シーズン6までは[[世界選手権大会]]ではなかったが、2020年に開幕するシーズン7より[[国際自動車連盟]](FIA)主催の世界選手権大会として開催されることが発表された<ref>[https://jp.motorsport.com/formula-e/news/formula-e-receives-fia-world-championship-status-for-2020-21/4606245/ フォーミュラE、2020年スタートのシーズン7からFIAの世界選手権に] motorsport.com︵2019年12月3日︶2019年12月4日閲覧</ref>。これにより、[[フォーミュラ1|FIA フォーミュラ1世界選手権]](F1)、[[世界ラリー選手権|FIA 世界ラリー選手権]](WRC)、[[FIA 世界耐久選手権]](WEC)、[[世界ラリークロス選手権|FIA 世界ラリークロス選手権]](World RX)、[[世界カート選手権|CIK-FIA 世界カート選手権]]と同等のレーシングカテゴリとなる。 2024年3月30日に、フォーミュラEとして日本初のレースが東京で開催され
== レギュレーション ==
99行目:
=== 第3世代 ===
[[ファイル:Nissan Formula E Gen3, Japan Mobility Show 2023 01.jpg|thumb|right|240px|Gen3マシン]]
9年目となる2022 - 2023シーズンより﹁'''Gen3'''﹂と呼ばれる新型シャシーを導入する。シーズン8中のモナコe-Prixにて発表された。Gen3は﹁空力効率に優れた戦闘機の[[翼平面形#デルタ翼|デルタウィング]]デザイン﹂をイメージしている一方で、﹁市街地サーキットレース専用マシン﹂というフォーミュラEの理念を貫いている<ref>{{Cite web|和書|title=フォーミュラE、“戦闘機”から着想を得た﹁Gen3マシン﹂をフル公開。来シーズンデビューへ |url=https://jp.motorsport.com/formula-e/news/formula-e-unveils-fighter-jet-inspired-gen3-car/10247064/ |website=jp.motorsport.com |access-date=2023-01-13 |language=ja}}</ref>。 208 ⟶ 209行目:
|}
== 主な
{| class="wikitable" style="text-align: left;font-size:small"
|-
283 ⟶ 284行目:
参戦の背景として、自動車産業が環境問題に直面しつつある現状が挙げられる。フォルクスワーゲンのディーゼル排気不正問題が発覚し、2040年代までに[[内燃機関]]自動車の販売を禁止する法案がヨーロッパ各国で可決される<ref>{{Cite news |title=英政府が正式発表、2040年ガソリン車とディーゼル車を販売禁止へ |url=http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/07/2040-2.php |newspaper=ニューズウィーク日本版 |date=2017-07-27 |accessdate=2017-07-31}}</ref>中で、フォーミュラEはローコストにEV開発をアピールできる場として期待されている<ref>{{Cite news |title=モータースポーツ界に激震。ポルシェ、メルセデスの相次ぐ撤退~フォーミュラE参戦は何を示すのか |url=http://www.as-web.jp/sports-car/147374?all |newspaper=AUTOSPORTweb |date=2017-07-31 |accessdate=2017-07-31}}</ref><ref>{{Cite news |title=︻フォーミュラE︼ポルシェがWECを辞し、FE参戦を目指す理由 |url=https://jp.motorsport.com/formula-e/news/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9e-%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%81%8Cwec%E3%82%92%E8%BE%9E%E3%81%97-fe%E5%8F%82%E6%88%A6%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%99%E7%90%86%E7%94%B1-936958/ |newspaper=motorsport.com |date=2017-07-31 |accessdate=2017-07-31}}</ref>。 日本では[[日産自動車|日産]]が2018-2019年シーズンから参戦<ref>厳密には2017-2018年シーズンまで参戦していたルノー・e.damsの枠を買い取った形。日産とルノーが提携している関係上、純粋な新規参入というよりはタイトルスポンサーの変更に近い。</ref>しており、[[ヤマハ発動機|ヤマハ]]が2024年3月に英[[ローラ・カーズ]]にパワートレインの開発・供給で技術提携を発表<ref>{{Cite web |title=フォーミュラE規格パワートレインの開発供給でLolaと技術提携~EV世界最高峰レース水準の最先端電動技術獲得を目指す~ - ニュースリリース |url=https://news.yamaha-motor.co.jp/jp/news/2024/0328/formulae.html |website=ヤマハ発動機株式会社 |access-date=2024-04-09 |language=ja}}</ref>した。[[本田技研工業|ホンダ]]も参戦の可能性を検討中とされていた<ref>{{Cite web|和書 |date=2016-03-18 |url=http://www.as-web.jp/overseas/3975 |title=ニッサンとBMW、早ければ16/17年のフォーミュラEに参戦か |work= |publisher=AUTOSPORTweb |accessdate=2016-09-07}}</ref><ref>{{Cite web|和書 |date=2016-07-05 |url=http://www.as-web.jp/f1/27554 |title=ホンダ長谷川氏、FE参戦の可能性を示唆。﹁予算的にはF1と同時参戦できる﹂ |work= |publisher=AUTOSPORTweb |accessdate=2016-09-07}}</ref>が、F1からの撤退を発表した2020年10月2日に﹁電動レースへの参戦は具体的に考えているものはない﹂<ref>{{Cite web|和書 |title=ホンダ、F1撤退で電動化へシフトも﹁フォーミュラE参戦は考えていない﹂ |url=https://f1-gate.com/honda/f1_58824.html |website=f1-gate.com |date=2020-10-03 |accessdate=2020-10-03 |language=ja}}</ref>と表明している。 == 評価と反応 ==
290 ⟶ 291行目:
批判の一因として、2016 - 2017シーズンまでは、バッテリー消費量の関係から決勝で全速力で走行すれば完走できない問題が存在した︵対策としてマシンの乗り換えが行われていた点も批判要因として挙げられる︶。また、このシーズンまでは(順位や完走の有無に関係なく)﹁決勝でファステストラップを記録したドライバー﹂に2ポイントが与えられるルールであったため、レース序盤のアクシデント等で上位進出が絶望的になったドライバーが完走を諦め、ファステストラップ狙いで全速アタックを行うケースが頻発した。特にシリーズ初期は最終戦におけるファステストラップのポイントがドライバーズチャンピオン争いの明暗を分けた<ref>14-15シーズンではランキングトップの[[ネルソン・ピケJr.]]と2位の[[セバスチャン・ブエミ]]がチャンピオンを争う中、ブエミの出したファステストラップをピケJr.のチームメイトであった[[オリバー・ターベイ]]が更新してポイント獲得を阻止し、結果1ポイント差でピケJr.がチャンピオンを獲得した。もしターベイが更新していなければ、ブエミはファステストラップの2ポイントを得て逆転していた。</ref><ref>15-16シーズンでは同点でチャンピオンを争うブエミと[[ルーカス・ディ・グラッシ]]が、1周目で接触し両者ともに完走が絶望的になったためファステストラップ狙いの走行に切り替える。結果ブエミがファステストを記録しチャンピオンに輝いた。</ref>。このため2017 - 2018シーズンからは﹁レース上位10名のうちファステストラップを出した者﹂にポイントが与えられるようレギュレーションが改められた。 また、電気自動車であるためマシントラブルの原因は電気系統に関わる箇所が大半であり、 == スーパーライセンス ==
299 ⟶ 298行目:
フォーミュラEは発足当初はスーパーライセンスポイントの対象外とされ、例外としてドライバーズチャンピオンはライセンスの発給資格を与えられた<ref>{{Cite web |title=F1ライセンス点制度が変更。DTMも対象、FEは特例 |url=https://f1sokuho.mopita.com/pc/free/index.php?uid=NULLGWDOCOMO&pass=&page=news/sp/body&no=91227&tt=1170 |website=F1速報 |access-date=2024-01-08}}</ref>。2016年からポイントが付与され、ドライバーズチャンピオンの40点(発給条件と同点)に加え選手権上位10名までがポイントを得た。2016年当時は同一年度内に複数カテゴリで得たライセンスポイントを最大2種類まで合算する事が認められていたため、他カテゴリの[[フォーミュラ2|F2]]︵旧[[GP2]]︶や[[スーパーフォーミュラ]]、[[インディカー]]、WEC等を掛け持ちする方針が主流であった。 しかし2018年のライセンスポイントシステムの変更に伴い、フォーミュラEチャンピオンの配点は30点へ下げられた。さらに翌2019年にはポイントの合算が廃止され、最もポイントが高いカテゴリ1種類のみがカウントされる仕組みへ切り替わった<ref>[https://jp.motorsport.com/super-formula/news/f1-superlicensepoint-SF-SGT/4310384/ スーパーライセンスポイントの割り当て変更。SF王者は25ポイントに増加] -jp.motorsport.com・2018年12月10日閲覧</ref>
== 放送局 ==
324 ⟶ 323行目:
;実況
:*[[塩原恒夫]]
:*[[堀池亮介]]︵[[フジテレビジョン|フジテレビ]]アナウンサー、2024年第5戦東京 E-Prix︶<ref name="auto1053483">{{Cite web|和書|url=https://www.as-web.jp/overseas/1053483?all|title=フジテレビがFE﹃TOKYO E-PRIX﹄を関東で地上波生放送。レースを理解する特別コーナーも|website=オートスポーツWeb|publisher=SAN-EI|date=2024-03-12|accessdate=2024-03-30}}</ref> ;解説
:*[[山本左近]](2019年 - 2021年)
:*[[柳田真孝]](2022年 - <!--、第1 - 3戦、第6戦、第9戦、第11 - 12戦、第15 - 16戦(2022年)、第1戦、第5戦、第7 - 8戦、第15 - 16戦(2023年)、第1戦、第9 - 10戦(2024年)-->)
:*田中康二(2022年 - <!--、第4 - 5戦、第10戦、第13 - 14戦(2022年)、第2 - 3戦、第10 - 11戦(2023年)、第4 - 7戦、第11 - 12戦(2024年)-->)
:*[[千代勝正]](2022年 - <!--、第7 - 8戦(2022年)、第4戦、第6戦、第9戦、第12 - 14戦(2023年)、第2 - 3戦、第8戦、第13 - 14戦(2024年)-->)
:*佐藤琢磨(2024年第5戦東京 E-Prix){{R|auto1053483}}
;ナビゲーター
:*[[佐藤信長 (俳優)|佐藤信長]](2021年 - )
334 ⟶ 335行目:
==== 過去 ====
===== テレビ朝日 =====
シリーズ創設時点では日本でのテレビ放映権は[[電通]]を経由して[[テレビ朝日]]が獲得しており、同社の保有する地上波・BS︵[[ シーズン開幕前にはBS朝日にて特集番組﹁﹃フォーミュラE﹄ってなんだ!?徹底ガイド﹂︵2014年8月23日放送︶も放送し、[[鈴木亜久里]]と[[片山右京]]の対談、﹁日本勢︵[[チーム・アグリ|アムリン・アグリ]]︶の参入﹂﹁女性ドライバーが活躍できるレース﹂などとフォーミュラEの魅力を紹介し生中継に対する気合が 2014 - 2015年シーズンは、テレビ朝日系地上波(一部地域除く)にて総集編が放送された<ref>[https://www.as-web.jp/past/%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%bc%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%a9e%e7%b7%8f%e9%9b%86%e7%b7%a8%e3%81%8c%e3%83%86%e3%83%ac%e6%9c%9d%e5%9c%b0%e4%b8%8a%e6%b3%a2%e3%81%a7%e4%bb%8a%e6%99%a9%e6%94%be%e9%80%81?all フォーミュラE総集編がテレ朝地上波で今晩放送] autosport
360 ⟶ 361行目:
== 外部リンク ==
{{Commonscat|FIA Formula E Championship}}
* [
* [https://new.abb.com/jp/formula-e ABB FIA フォーミュラE世界選手権]
* {{Wayback|url=https://www.tv-asahi.co.jp/formulae/ |title=フォーミュラE |date=20131207083454}} - [[テレビ朝日]]
* [https://www.jsports.co.jp/motor/formulae/ フォーミュラE] - [[J SPORTS]]
372 ⟶ 374行目:
[[Category:フォーミュラE|*]]
[[Category:自動車レース]]
[[Category:電気自動車]]
[[Category:2014年開始のスポーツイベント]]
|