ボルネオ島
ボルネオ島 (Borneo) は、東南アジアにあり、グリーンランド島、ニューギニア島に次いで世界で3番目に面積の広い島(面積 725,500 km²)。南シナ海(西と北西)・スールー海(北東)・セレベス海とマカッサル海峡(東)・ジャワ海とカリマタ海峡(南)に囲まれている。
英語ではボルネオ(Borneo)、インドネシア語ではカリマンタン(Kalimantan)の呼称を使うのが一般的。
インドネシア、マレーシア、ブルネイの3国が領有しており、インドネシア領には東カリマンタン州・西カリマンタン州・南カリマンタン州・中央カリマンタン州、マレーシア領にはサバ州とサラワク州があるが、この島を主体としているのはブルネイ王国だけである。
地理
全体的に山がちの地形である。最高峰は北東部に位置するキナバル山で、標高は4101mである。鉱物資源が豊富で、石油、石炭、ダイヤモンド、金、銅、スズ・鉄、マンガン、アンチモン、ボーキサイトなどが産出する。
気候は熱帯気候であり、降雨量は年平均4000mmで乾季はない。熱帯雨林が発達しており、北部にはサイ、ゾウが生息し、その他トラ、オランウータン、テナガザルなどの大型哺乳類や、ワニ、ニシキヘビなどの爬虫類が生息している。
奥地に先住民族のダヤク族が住んでいる。沿岸部にはマレー系、都市部に中国系の住民もいる。
歴史
4世紀末から5世紀初めにかけて、島の東部にクタイ王国が貿易で繁栄し、当時の石碑が残されている。
16世紀ごろから西欧の商人が渡来し、19世紀から20世紀はじめにはオランダ、イギリスによって分割された。1942年から1945年までは日本も占領している。その後、オランダ領は全域がインドネシア共和国として独立、イギリス領はマレー半島のマライがイギリスから引き継いでマレーシア連邦を結成したが、北部のサバ州は歴史上自国のものであるとしてフィリピンが領有権を主張、一時紛争に至った。1984年に最後までイギリスが領有していたブルネイが独立した。