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'''准大臣'''︵じゅんだいじん︶とは、[[日本]]の[[朝廷 (日本)|朝廷]]において、[[大臣 (日本)|大臣]]に准ずる待遇のこと。またその称号、およびそ待遇を得た者の称号。[[唐名]]は'''[[儀同三司]]'''︵ぎどうさんし︶。[[三位]]以上の[[公卿]]に大臣の下・[[大納言]]の上の席次を与えられた者て遇することを意味し、本来は文として﹁大臣に准ず﹂と読むのが正しい。
 
[[平安時代]]中期の[[藤原伊周]]が﹁大臣の下、大納言の上﹂の席次を得て自ら﹁儀同三司﹂と称したのが初例である。これはあくまで待遇の付与であり、職務・権限を有する官職に任ぜられたのではなかった。これが復活した[[鎌倉時代]]には大臣に昇進できるのは原則として[[摂家]]・[[清華家]]の嫡子・嫡流に限定されるようになっており、大納言に達した庶子や庶流で一定の能力・経歴を有する者でも[[内大臣]]以上にはなかなか昇進できなかったことから、准大臣が昇進過程に加えられた。[[南北朝時代 (日本)|南北朝時代]]以降は、摂関家・清華家からの准大臣は消滅し、大臣に昇進できない家格である[[名家 (公家)|名家]]・[[羽林家]]のうち一部の家を処遇する地位に変質した。
准大臣という官職自体は存在しない。[[三位]]の[[公卿]]に大臣の下・[[大納言]]の上の席次を与えて朝議に参加させる待遇を意味し、本来は「大臣に准ず」と文として読むのが正しい。
 
== 沿革 ==
後代になると准大臣宣下が昇進過程に加えられ、更に時代が下ると実質上の極官として扱われるようになることから、制度上は待遇に過ぎない准大臣が実際には官職と同様に扱われるようになっていった。
=== 藤原伊周と准大臣の起こり ===
 
准大臣の初例は[[藤原伊周]]である。伊周は[[藤原道長]]との政争に敗れたあと、[[長徳]]2年︵996年︶4月に[[内大臣]]を罷免されて[[大宰権帥]]に左遷されたが、翌年4月には大赦により帰洛した。その後、本位の[[正三位]]に復されたのをはじめとして徐々に復権の措置がとられたが、大臣への復帰には障害があった。[[左大臣]]には道長、[[右大臣]]には[[藤原顕光]]、内大臣には[[藤原公季]]が在任しており、伊周を大臣に復すにはこのうちの誰かを辞めさせなければならないが、罪もない顕光や公季を解任することはできない。[[太政大臣]]は空席だったものの、左大臣道長の上席に伊周を据えるのは論外だった。また大臣以外の官職に任じたのでは内大臣から降格された状態が維持されることになり、これでは復権にはならなかった。
== 藤原伊周と准大臣の起こり ==
准大臣の初例は[[藤原伊周]]である。伊周は[[藤原道長]]との政争に敗れたあと、[[長徳]]2年︵996年︶4月に[[内大臣]]を罷免されて[[大宰権帥]]に左遷され九州に配流されたが、翌年4月には大赦により帰洛した。その後、本位の[[正三位]]を復されたのをはじめとして徐々に復権の措置がとられたが、大臣への復帰には障害があった。[[左大臣]]には道長、[[右大臣]]には[[藤原顕光]]、内大臣には[[藤原公季]]が在任しており、伊周を大臣に復すにはこのうちの誰かを辞めさせなければならないが、そうはいかなかった。[[太政大臣]]は空席だったものの、左大臣道長の上席に伊周を据えるのは論外だった。また大臣以外の官職に任じたのでは内大臣から降格された状態が維持されることになり、これでは復権にはならなかった。
 
結局、まず[[寛弘]]2年（1005年）2月25日に伊周は参内の際には「大臣の下、大納言の上」に着席することとされ、ついで寛弘5年（1008年）1月16日には大臣に准じて[[封戸]]1000戸を与えられることで解決がはかられた。
 
伊周は自らの待遇を'''儀同三司'''︵ぎどうさんし︶<ref>なお、[[有職故実]]によれば、﹁儀同三司﹂は﹁同﹂を濁らずに﹁ぎとうさんし﹂と読むのが正しい。</ref>と表現した。儀同三司とは、中国の[[後漢]]の時代、高級武官や皇帝の[[外戚]]などに、三司すなわち[[三公]]︵太尉・司徒・司空︶と等しい待遇を与え﹁儀、三司に同じくす﹂と呼んだ称ことに由来する。日本では三公と言えば大臣︵太政大臣・左大臣・右大臣、あるいは左大臣・右大臣・内大臣︶を指すことから﹁大臣と同じ待遇﹂という意味でこのように自称したものである<ref group="注釈">その後の中国では、﹁儀同三司﹂は﹁開府﹂の二字を伴って﹁開府儀同三司﹂となった。これは﹁三公と同じ待遇である独自の[[家政機関]]を開設することが許された﹂待遇を意味するもので、[[高句麗]]の[[長寿王]]も[[宋 (南朝)|宋]]から認められ、[[武 (倭王)|倭王武]]もこれに対抗して上表文で自称したが宋は認可しなかった。これが[[隋]]代以後は、具体的な職掌がなくもっぱら爵位として機能する散官のひとつとなった。[[唐]]代には開府儀同三司の官位相当が従一品だったことから、日本ではこの開府儀同三司は[[従一位]]の[[唐名]]として用いた。一方﹁儀同三司﹂は<!--それとは区別されて-->もっぱら准大臣の[[唐名]]として用いられることになった。<!-- せっかくの説明ですが、助長で文脈がつかみ難くなっていたため補注としました --></ref>。
 
しかし伊周が用いた儀同三司はあくまでも自称であり、いわば[[雅号]]のようなものだった<!--︵そもそも、伊周の位階は従二位であって従一位ではない、また同時代の記録に伊周を﹁准大臣﹂と表記した例は確認できない︶--><!-- 蛇足 -->。同時代の貴族たちは彼を前官に即してもっぱら﹁帥﹂﹁前帥﹂などと呼んでおり、正史に準ずる史書﹃[[日本紀略]]﹄にも﹁前大宰権帥﹂と書かれている。しかし文芸の世界ではこの儀同三司が好んで用いられた。伊周の母・[[高階貴子]]は当時の宮廷歌人で、その作歌﹁忘れじの 行く末までは 難ければ 今日を限りの 命ともがな﹂は﹃[[百人一首|小倉百人一首]]﹄にも採られているが、彼女のことは﹁儀同三司母﹂と表現されている。一方、百人一首にはもうひとつ公卿の母が詠んだ歌が採られているが、こちらは﹁右大将道綱母﹂と表現されている。これと同じように高階貴子が﹁儀同三司伊周母﹂とならなかったのは、百人一首が成立した1413世紀前半までの時点で﹁儀同三司﹂と呼ばれた人物はこの藤原伊周ただ一人だったためにほかならない。
 
=== 堀川基具と准大臣の復活 ===
[[Image:Horikawa Mototomo.jpg|thumb|240px|堀川基具像<br />（[[三の丸尚蔵館]]蔵『[[天子摂関御影]]』より）]]
==== 堀川基具の准大臣宣下 ====
寛弘7年︵1010年︶に藤原伊周が死去したあと、准大臣の待遇は久しく絶えた。これが復活するのは約300年後のことである。[[堀川基具]]は[[弘長]]元年︵1261年︶11月に[[大納言|権大納言]]に任じられて以来、長く大納言の職にあったが、弘安6年12月20日に[[従一位]]に叙されるとこれを機に、それから1か月も経たない弘安7年︵1284年︶1月13日に大納言を辞任した。すると15日には、大臣の下・大納言の上に列して朝参すべき由の宣下を受けた。准大臣の復活である。基具の受けた待遇は伊周の場合とはその状況も内容も異なるものだったが、基具は伊周にならって自らを儀同三司と称した。これ以後、准大臣はひとつの称号と化し、儀同三司は准大臣の[[唐名]]となって定着してゆく。
 
基具は太政大臣になれる[[家格]]である[[清華家]]の出身であり、[[文永]]9年︵1272年︶8月以降は大納言の首席の位置を占めて、いつ大臣に昇進してもおかしくはない立場にあった。しかしこの間、大臣の地位にはほとんど基具よりも若年の[[摂家|摂関家]]出身者たちが任じられており、基具に昇進の機会は巡ってこなかった。不遇をかこっていた基具を慰撫するため、長くほこりをかぶっていた准大臣の待遇が復活されたのである。この特別待遇が、天皇側︵当時は[[亀山天皇|亀山院]]の[[院政]]︶から恩恵として与えられたものか、基具の側から要求して与えられたものかは意見の分かれるところである。
なお古代史では、[[5世紀]]に中国[[南北朝時代 (中国)|南朝]][[宋 (南朝)|宋]]に遣使した﹁[[倭の五王]]﹂のうち、倭王'''武'''︵[[雄略天皇]]か︶が開府儀同三司と称し叙正︵任命︶を求めたものの、得られなかったことが知られている。
 
旧儀の突然の復活に周囲は当惑し、混乱や批判がでた。まず准大臣が現職の大臣なのか、それとも単に前大納言なのかが問題になった。これは亀山院の裁定で前大納言という結論に落ち着き、基具は現職者だけが参加できる[[叙位]]の擬階奏の儀式からは閉め出されることとなった{{refnest|﹃[[勘仲記]]﹄弘安7年4月7日条<ref group="注釈">﹃[[公卿補任]]﹄において、准大臣が﹁散位﹂の項に記載される決まりとなっているのはこれによる。</ref>。}}。ところが当の基具は儀同三司を大臣に准じた官職であるとして儀式から排除されたことを﹁存外之沙汰﹂と憤慨していたことが知られている<ref>﹃勘仲記﹄弘安7年8月29日条。</ref>。また基具は書状に﹁儀同三司﹂と署名したが、本来は散位なのでただ﹁一位﹂と署名すべきだったことから、[[西園寺公衡]]はこれを基具が勝手に官職を作ったと非難している<ref>﹃[[公衡公記]]﹄弘安11年1月26日条。</ref>。
== 堀川基具と准大臣の復活 ==
=== 堀川基具の准大臣宣下 ===
寛弘7年︵1010年︶に藤原伊周が死去したあと、准大臣の待遇は久しく絶えた。これが復活するのは約300年後のことである。[[堀川基具]]は[[弘長]]元年︵1261年︶11月に[[大納言|権大納言]]に任じられて以来、長く大納言の職にあったが、弘安6年12月20日に[[従一位]]に叙されるとこれを機に、それから1か月も経たない弘安7年︵1284年︶1月13日に大納言を辞任した。すると15日には、大臣の下大納言の上に列して朝参すべき由の宣下を受けた。准大臣の復活である。基具の受けた待遇は伊周の場合とはその状況も内容も異なるものだったが、基具は伊周にならって自らを儀同三司と称した。これ以後、准大臣はひとつの称号と化し、儀同三司は准大臣の[[唐名]]となって定着してゆく。
 
==== 公家社会の家門確立と昇進経路の変化 ====
基具は太政大臣になれる[[家格]]である[[清華家]]の出身であり、[[文永]]9年︵1272年︶8月以降は大納言の首席の位置を占めて、いつ大臣に昇進してもおかしくはない立場にあった。しかしこの間、大臣の地位にはほとんど基具よりも若年の[[摂家|摂関家]]出身者たちが任じられており、基具にその機会は巡ってこなかった。このような不遇をかこっていた基具を慰撫するため、長くほこりをかぶっていた准大臣の待遇が復活されたのである。この特別待遇が、天皇側︵当時は[[亀山天皇|亀山院]]の[[院政]]︶から恩恵として与えられたものか、基具の側から要求して与えられたものかは意見の分かれるところである。
准大臣への補任は、大臣になれる資格がありながら空席がないために大臣になれない者を慰撫する目的で運用されたとする[[和田英松]]の『[[官職要解]]』の解説が長らく通説となっていた。確かに堀川基具は准大臣を足がかりに、[[正応]]2年（1289年）8月29日には晴れて太政大臣に昇進している<ref group="注釈">ちなみにこれは大納言から大臣を経ずに太政大臣に昇進した史上唯一の例である。</ref>。ところが、問題はその前年に関白[[二条師忠]]の左大臣辞任に伴う玉突き人事によって内大臣に空席が生じたのにもかかわらず、後任に任じられたのは基具ではなく、大納言で同門の[[久我通基]]だったことである。また、基具の後に准大臣となった者の昇進を見てみると、次の[[土御門定実]]は権大納言2名<!--（[[三条実重]]・[[九条師教]]）-->に内大臣昇任で先を越され、さらにその次の[[中院通頼]]は3名に大臣昇任で先を越された挙句に自身はとうとう大臣になれずに[[出家]]している。つまり通説とは異なり、大臣に空席が生じても准大臣が自動的に大臣に昇進できるわけではなかったのである。
 
[[鎌倉時代]]後期に宣下のあった准大臣のすべてが[[摂関家]][[庶子]]か[[清華家]][[庶流]]出身者であり、かつその半数以上が堀川基具を出した[[村上源氏]]中院流の庶流出身者だった<ref group="注釈">村上源氏中院流の嫡流が[[久我家]]である。</ref>。当時の公家社会では家格の峻別と固定化が進み、嫡子・嫡流を「重代」「譜第」の家柄と位置づけて庶子・庶流との区別を明確にし、嫡子・嫡流に庶子・庶流を統制させて、その昇進にも格差をつけるようになっていった（[[家門]]の確立）。その一方で[[徳政]]推進の観点から昇進については能力を重視すべきとする意見も論じられた。この矛盾した二つの主張の妥協として導入されたのが准大臣であったと考える説がある。すなわち、摂関家や清華家の'''嫡子・嫡流'''であれば大納言の次に大臣の座に空席があれば直ちに大臣に昇進できたが、'''庶子・庶流'''は従一位に叙せられて准大臣宣下を受け、さらに相当の時間を経ることでようやく大臣に任じられる、というルール・格差である。これによって「直系」「嫡子」あるいは「重代」「譜代」を円滑に昇進させ、なおかつ有能な「庶子・庶流出身者」の登用を完全には排除しない仕組みが形成されたとする。
旧儀の突然の復活に周囲は当惑し、混乱や批判がでた。まず准大臣が現職の大臣なのか、それとも単に前大納言なのかが問題になった。これは亀山院の裁定で前大納言という結論に落ち着き、基具は現職者だけが参加できる[[叙位]]の擬階奏の儀式からは閉め出されることとなった<ref>﹃[[勘仲記]]﹄弘安7年4月7日条。﹃[[公卿補任]]﹄において、准大臣が﹁散位﹂の項に記載される決まりとなっているのはこれによる。</ref>。ところが当の基具は儀同三司を大臣に准じた官職であるとして儀式から排除されたことを﹁存外之沙汰﹂と憤慨していたことが知られている<ref>﹃勘仲記﹄弘安7年8月29日条。</ref>。また基具は書状に﹁儀同三司﹂と署名したが、本来は散位なのでただ﹁一位﹂と署名すべきだったことから、[[西園寺公衡]]はこれを基具が勝手に官職を作ったと非難している<ref>﹃[[公衡公記]]﹄弘安11年1月26日条。</ref>。
 
いずれにしても、このときの堀川基具に対する待遇が、その後に続く准大臣の先例となった。﹁准大臣の宣下を受けるための必須の要件﹂はすなわち'''従一位であること'''および'''大納言または権大納言を経ていること'''の2点である。大納言・権大納言は、ほとんどのケースで現任ではなく'''前大納言'''である。准大臣にするために、わざわざ従一位に叙したり大納言を辞任したりした例も少なくない。
=== 公家社会の家門確立と昇進経路の変化 ===
准大臣への補任は、大臣になれる資格がありながら空席がないために大臣になれない者を慰撫する目的で運用されたとする[[和田英松]]の『[[官職要解]]』の解説が長らく通説となっていた。確かに堀川基具は准大臣を足がかりに、[[正応]]2年（1289年）8月29日には晴れて太政大臣に昇進している<ref>ちなみにこれは大納言から大臣を経ずに太政大臣に昇進した史上唯一の例である。</ref>。ところが、問題はその前年に関白[[二条師忠]]の左大臣辞任に伴う玉突き人事によって内大臣に空席が生じたのにも関わらず、後任に任じられたのは基具ではなく、大納言で同門の[[久我通基]]だったことである。また、基具の後に准大臣となった者の昇進を見てみると、次の[[土御門定実]]は権大納言2名<!--（[[三条実重]]・[[九条師教]]）-->に内大臣昇任で先を越され、更にその次の[[中院通頼]]は3名に大臣昇任で先を越された挙句に自身はとうとう大臣になれずに[[出家]]している。つまり通説とは異なり、大臣に空席が生じても准大臣が自動的に大臣に昇進できるわけではなかったのである。
 
==== 准大臣宣下と源氏長者の関係 ====
そこで注目されるのは、[[鎌倉時代]]後期に宣下のあった准大臣のすべてが[[摂関家]][[庶子]]か[[清華家]][[庶流]]出身者であり、かつその半数以上が堀川基具を出した[[村上源氏]]中院流の庶流出身者であったことである<ref>この嫡流が[[久我家]]である。</ref>。当時の公家社会では家格の峻別と固定化が進み、嫡子・嫡流を「重代」「譜第」の家柄と位置づけて庶子・庶流との区別を明確にし、嫡子・嫡流に庶子・庶流を統制させて、その昇進にも格差をつけるようになっていった（[[家門]]の確立）。その一方で<!-- [[徳政]]推進の観点から --><!-- ?? -->昇進については能力を重視すべきとする意見も論じられた。この矛盾したふたつの主張の妥協として導入されたのが准大臣であったと現在では考えられている。すなわち、摂関家や清華家の嫡子・嫡流は大納言の次に大臣の座に空席があれば直ちに大臣に昇進できたものの、庶子・庶流は従一位に叙せられて准大臣宣下を受け更に相当の時間を経ることでようやく大臣に任じられることになった。これによって「重代」「譜代」を円滑に昇進させ、なおかつ庶子・庶流出身者の登用を完全には排除しない仕組みが形成されたのである。
一方、堀川基具の側からすれば、准大臣宣下は別の意味をもっていた。准大臣になる直前の基具は従一位大納言で[[源氏長者]]を兼ねていた。当時の[[氏長者]]は現任の一門上首、すなわち一門のうちでもっとも高い地位にある現職者が任じられるのが慣例であり、必ずしも嫡子・嫡流にこだわったものではなかった。しかも当時村上源氏では嫡流の[[久我家]]が失脚や内紛などによって一時衰退していたために官位においては不振であり、その結果嫡流の久我通基と庶流の堀川基具・土御門定実が源氏長者の地位を争うかたちとなっていた。結局従一位大納言の堀川基具が一門上首として源氏長者になったが、久我家の再興に燃える久我通基が村上源氏の嫡流として官位において急激な昇進を遂げると、基具の一門上首は一転して脅かされることになった。そもそも堀川基具は大納言首位となって以来11年にわたって昇進を止められていた。そうした中で基具があえて大納言を辞めて准大臣宣下を受けたのはなぜかと考えるならば、基具は准大臣となることで引き続き一門上首であり続けることを期待していたためと推論せざるを得ない。基具が﹁准大臣は大納言の前官礼遇﹂とする亀山院の裁定をものともせず、それを﹁存外之沙汰﹂として一顧だにせぬかのごとく振る舞い続けたのには、こうした背景があったのである。実際に、基具は大納言を辞めた後も源氏長者であり続けた。これはとりもなおさず准大臣が大臣に准じた現任の官職であるという解釈のもと、基具の一門上首が維持されたためだと考えることができる<ref group="注釈">またその場合、仮に久我通基が大臣に任じられていたとしても、先に従一位に叙された基具の方が上首であり続けるという解釈も成立し得る。</ref>。<!-- 以下、准大臣・奨学院別当・淳和院別当の各宣下について要確認。いずれにしても本項目の内容からは若干逸れた内容であるかと -->
 
<!--だが、皮肉にも堀川基具・久我通基・土御門定実による源氏長者相論の激化が源氏長者の地位への朝廷︵[[治天の君]]︶の関与を招くことになる。すなわち、堀川基具は弘安10年︵1287年︶1月になって突如、土御門定実への交替を命じられ、翌年には久我通基が源氏長者宣下によって源氏長者の地位を受けている︵宣旨による初の源氏長者補任︶。ただし、その後も大納言から准大臣︵公式には前大納言︶になった源氏長者が現任の﹁一門上首﹂ではなくなったことを理由に交替を命じられた例はなく、源氏長者に関しては久我家と[[清和源氏]][[将軍家]]による独占が確立される[[室町時代]]までは准大臣は現任の官職と同様に扱われていたとみられている。-->
いずれにしても、このときの堀川基具に対する待遇が、その後に続く准大臣の先例となった。准大臣の宣下を受けるための必須の要件は'''従一位であること'''と'''大納言または権大納言を経ていること'''の2点である。また大納言・権大納言は、そのほとんどが前大納言である。准大臣にするためにわざわざ従一位に叙したり大納言を辞退させたりした例も少なくない。
 
=== 准大臣宣下と源氏長者の関係定着と変質 ===
[[Image:Yoshida Sadafusa.jpg|thumb|left|200px|吉田定房像<br />（[[栗原信充]] 『玉石雑誌』より）]]
一方、堀川基具の側からすれば、准大臣宣下は別の意味をもっていた。准大臣になる直前の基具は従一位大納言で[[源氏長者]]を兼ねていた。当時の[[氏長者]]は現任の一門上首、すなわち一門のうちでもっとも高い地位にある現職者が任じられるのが慣例であり、必ずしも嫡子・嫡流にこだわったものではなかった。しかも当時村上源氏では嫡流の[[久我家]]が失脚や内紛などによって一時衰退していたために官位においては不振であり、その結果嫡流の久我通基と庶流の堀川基具・土御門定実が源氏長者の地位を争うかたちとなっていた。結局従一位大納言の堀川基具が一門上首として源氏長者になったが、久我家の再興に燃える久我通基が村上源氏の嫡流として官位において急激な昇進を遂げると、基具の一門上首は一転して脅かされることになった。そもそも堀川基具は大納言首位となって以来11年にわたって昇進を止められていた。そうした中で基具があえて大納言を辞めて准大臣宣下を受けたのはなぜかと考えるならば、基具は准大臣となることで引き続き一門上首であり続けることを期待していたためと推論せざるを得ない。基具が﹁准大臣は大納言の前官礼遇﹂とする亀山院の裁定をものともせず、それを﹁存外之沙汰﹂として一顧だにせぬかのごとく振る舞い続けたのには、こうした背景があったのである。実際に、基具は大納言を辞めた後も源氏長者であり続けた。これはとりもなおさず准大臣が大臣に准じた現任の官職であるという解釈のもと、基具の一門上首が維持されたためだと考えることができる<ref>またその場合、仮に久我通基が大臣に任じられていたとしても、先に従一位に叙された基具の方が上首であり続けるという解釈も成立し得る。</ref>。<!-- 以下、准大臣・奨学院別当・淳和院別当の各宣下について要確認。いずれにしても本項目の内容からは若干逸れた内容であるかと --><!--
だが、皮肉にも堀川基具・久我通基・土御門定実による源氏長者相論の激化が源氏長者の地位への朝廷︵[[治天の君]]︶の関与を招くことになる。すなわち、堀川基具は弘安10年︵1287年︶1月になって突如、土御門定実への交替を命じられ、翌年には久我通基が源氏長者宣下によって源氏長者の地位を受けている︵宣旨による初の源氏長者補任︶。ただし、その後も大納言から准大臣︵公式には前大納言︶になった源氏長者が現任の﹁一門上首﹂ではなくなったことを理由に交替を命じられた例はなく、源氏長者に関しては久我家と[[清和源氏]][[将軍家]]による独占が確立される[[室町時代]]までは准大臣は現任の官職と同様に扱われていたとみられている。-->
 
== 准大臣の定着と変質 ==
[[南北朝時代 (日本)|南北朝時代]]になると、准大臣の宣下の目的が大きく変化する。本来なら大臣になる資格のない[[名家 (公家)|名家]]出身者を特別に優遇するために用いられることになったのである。
 
その初例は[[後醍醐天皇]]の時に股肱の老臣[[吉田定房]]に行われたものである。定房は[[元亨]]3年︵1323年︶に権大納言を辞していたが、[[元徳]]2年︵1330年︶1月13日になって名家出身者で初めて従一位に叙せられた。その後、[[元弘の乱]]に伴う後醍醐天皇の廃位と復位を経て、[[建武 (日本)|建武]]元年︵1334年︶6月26日、従一位前権大納言吉田定房に准大臣の宣下があった。さらに後醍醐は同年9月9日には定房を内大臣に昇進させている。この人事は当時強い批判を受け、その後定房とともに[[南朝 (日本)|南朝]]に仕えた[[北畠親房]]の﹃[[職源原鈔]]﹄のなかでも批判的に記されている。<!--定房の昇進は前述の摂関家・清華家庶流出身者の大臣昇進の例に倣ったとみられ、その後の名家出身の大臣である[[勧修寺経顕]]や[[万里小路嗣房]]の例も准大臣宣下はなかったものの、昇進経路そのものは定房の先例が踏襲されている。-->
 
准大臣宣下の対象はその後同列の[[羽林家]]出身者にも広げられるが、やはり名家出身者が大多数を占めるようになり、逆に摂関家・清華家から准大臣が出る例は跡を絶った。おそらく唯一の例外として、大臣家の家格である[[中院通淳]]︵当時[[正二位]]前権大納言︶が危篤に陥ったため、[[宝徳]]3年︵1454年︶11月19日に[[従一位]]に昇進したうえで准大臣宣下を受けた例がある。通淳は9日後の28日に死去した。
 
その後も名家・羽林家出身の中で大臣に進む者もいたが、極めて稀なあくまでも例外的なものであり、家の先例としては主張できない性質のものだった。従一位に叙されて准大臣宣下を受けることが、名家・羽林家にとっても現実的な[[極官]]としてみなされるようになる。このため、死去や出家の直前にこれまでの功労に報いる意味で准大臣宣下が行われる例も増加していった。また、名家・羽林家とひとくくりにされてはいるが、現実には家ごとに到達できる[[官職]]・[[位階]]、昇進のコースやスピードが細分化されてそれぞれ定められており、家によっては中納言や[[参議]]までしか到達できない家もあった。このような家には当然准大臣となる道は閉ざされている。[[幕末]]に五摂家のひとつ[[一条家]]に侍として仕えた[[下橋敬長]]は、准大臣になれる家は、[[中山家]]・[[松木家]]・[[園家]]・[[広橋家]]くらいのものだったと[[大正]]時代になってから回顧している。もちろん、実際には、准大臣を出した家はさらに多いが、名家・羽林家であれば誰でも准大臣になれたわけではなかったことにかわりはない。[[武家官位]]としての准大臣としては、[[江戸幕府]]第11代将軍[[徳川家斉]]の実父で[[一橋徳川家]]の当主だった、[[徳川治済]]が[[文政]]8年︵[[1825年]]︶の例が唯一である。なお、准大臣は官職ではないため﹁公卿補任﹂などの史料にも必ずしも網羅されておらず、宣下を受けた者の全容は容易に知りがたい。
 
なお、准大臣は官職ではないため「公卿補任」などの史料にも必ずしも網羅されておらず、宣下を受けた者の全容は容易に知りがたい。
== 准大臣と知太政官事の混同 ==
中世の故実書である﹃[[職原鈔]]﹄﹃[[官職難儀]]﹄などでは、[[知太政官事]]を准大臣と同じものとして扱っている。しかし、准大臣があくまで参内の際の席次の待遇とそれを表す称号に過ぎないのに対し、知太政官事は[[令外官]]とはいえ歴とした官職であり、しかも[[太政官]]の総裁として[[皇族]]のみが就任した重職であって、両者はまったく異質で別個のものである。このような混同が生じたのは、﹃[[延喜式]]﹄で知太政官事の季禄が右大臣に准ずるものと規定されていたこと、﹃公卿補任﹄において、[[天平]]年間に知太政官事であった[[鈴鹿王]]が右大臣[[橘諸兄]]の下の位置に記載されていることなどからきた誤解である。
 
[[武家官位]]の枠内での准大臣は、[[江戸幕府]]第11代将軍[[徳川家斉]]の実父[[徳川治済|治済]]が唯一の例である。
==准大臣の辞令の例==
'''[[広橋綱光]]の例'''（[[口宣案]]）<br />
{{Quotation|
上卿勸修寺大納言<br />
文明九年後正月五日　 宣旨<br />
　 從一位行權大納言藤原朝臣<br />
　 　 宜准大臣預朝參<br />
　 　 　 藏人左少辨藤原元長<sup>奉</sup><br />
|『[[親長卿記]]』}}
*（訓読文）<br />上卿勧修寺大納言（[[勧修寺教秀|教秀]]　52歳　正二位権大納言）　文明9年（[[1477年]]）[[1月5日 (旧暦)|後正月5日]]　宣旨　従一位行権大納言藤原朝臣（広橋綱光　47歳）　宜しく大臣に准（なぞら）ひ朝参に預かるべし　蔵人左少弁藤原元長（[[甘露寺元長]]　正五位下　21歳）奉（うけたまは）る
 
== 准大臣と知太政官事の混同 ==
'''[[広橋伊光]]の例'''（外記[[宣旨]]）<br />
中世の故実書である﹃[[職原鈔]]﹄﹃[[官職難儀]]﹄などでは、[[知太政官事]]を准大臣と同じものとして扱っている。しかし、准大臣があくまで参内の際の席次の待遇とそれを表す称号に過ぎないのに対し、知太政官事は[[令外官]]とはいえれっきとした官職であり、しかも[[太政官]]の総裁として[[皇族]]のみが就任した重職であって、両者はまったく異質で別個のものである。このような混同が生じたのは、﹃[[延喜式]]﹄で知太政官事の季禄が右大臣に准ずるものと規定されていたこと、﹃公卿補任﹄において、[[天平]]年間に知太政官事であった[[鈴鹿王]]が右大臣[[橘諸兄]]の下の位置に記載されていることなどからきた誤解である。
{{Quotation|
　 　 從一位藤原朝臣<sup>伊光</sup><br />
從二位行權大納言藤原朝臣資董宣<br />
奉　 勅件人宜准大臣預朝參者<br />
　 文化十年九月二十日　大外記 ―― 師德<sup>奉</sup><br />
|『[[師徳卿記]]』}}
*（訓読文）<br />従一位（広橋）藤原朝臣伊光（69歳）　従二位行権大納言藤原朝臣資董（[[烏丸資董]]　42歳）宣（の）る、勅（みことのり）を奉（うけたまは）るに、件（くだん）の人、宜しく大臣に准（なぞら）ひ朝参に預かるべし者（てへり）　文化10年（[[1813年]]）[[9月20日 (旧暦)|9月20日]]　大外記（中原朝臣）師徳（[[押小路師徳]]　15歳）奉（うけたまは）る
 
== 准大臣の一覧 ==
表中、明治4年以前の日付はいずれも[[旧暦]]。死亡年月日に添えた括弧内の数字は[[享年]]を表す。また、没後に准大臣を追贈された者も末尾に添えた。
{{節stub}}
{|class="wikitable"
<!-- 年月日は『公卿補任』に基づくことを原則とし、適宜別史料を以て訂す -->
{| class="wikitable"
|-
!准大臣
! 名 || 宣下 || 官位 ||colspan="2"| 宣下後の身位 || 宣下時の天皇 || 号・備考
!家格
!宣下時の官位
!宣下日とその後の動向
!宣下時の天皇
!備考
|-
|<span style="font-size:75%">ふじわらの これちか</span><br /><span style="font-size:115%">[[藤原伊周|藤原 伊周]]</span>
| （[[藤原伊周]]） || [[寛弘]]5年[[1月16日 (旧暦)|1月16日]]<br />（[[1008年]][[2月25日]]）|| [[従二位]][[大宰権帥]] ||&nbsp;||&nbsp;||[[一条天皇|一条]]||儀同三司
|[[摂家]]
|従二位<br />前大宰権帥
|[[寛弘]]5年{{smaller|（[[1008年]]）}}1月16日<!--（1008年2月25日）--> 准大臣宣下<small>
----
*寛弘7年{{smaller|（[[1010年]]）}}1月28日 死去 {{smaller|（37）}}</small>
|[[一条天皇]]
|
*[[内覧]]・[[内大臣]]
*摂政関白[[藤原道隆]]の嫡子
|-
|<span style="font-size:75%">ほりかわ もととも</span><br /><span style="font-size:115%">[[堀川基具|堀川 基具]]</span>
| [[堀川基具]] || [[弘安]]7年[[3月1日 (旧暦)|3月1日]]<br />（[[1284年]][[3月19日]]）|| 前[[大納言]][[従一位]] ||[[正応]]2年[[8月29日 (旧暦)|8月29日]]<br />（[[1289年]][[9月15日]]）||[[太政大臣]]||[[後宇多天皇|後宇多]]、[[伏見天皇|伏見]]||
|[[清華家]]
|従一位<br />前大納言
|[[弘安]]7年{{smaller|（[[1284年]]）}}3月1日<!--（1284年3月19日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[正応]]2年{{smaller|（[[1289年]]）}}8月29日<!--（1289年9月15日）--> 任[[太政大臣]]
*正応3年{{smaller|（[[1290年]]）}}3月13日 辞太政大臣
*[[永仁]]4年{{smaller|（[[1296年]]）}}11月3日 出家
*永仁5年{{smaller|（[[1297年]]）}}5月10日 死去 {{smaller|（66）}}</small>
|[[後宇多天皇]]
|
*[[源氏長者|淳和奨学両院別当]]
|-
|<span style="font-size:75%">つちみかど さだざね</span><br /><span style="font-size:115%">[[土御門定実|土御門 定実]]</span>
| [[土御門定実]] || 正応5年[[8月14日 (旧暦)|8月14日]]<br />（[[1292年]][[9月26日]]）|| 前大納言従一位 || [[永仁]]4年[[12月27日 (旧暦)|12月27日]]<br />（[[1297年]][[1月21日]]） || [[内大臣]] || 伏見 ||
|清華家
|従一位<br />前大納言
|正応5年{{smaller|（[[1292年]]）}}8月14日<!--（1292年9月26日）--> 准大臣宣下<small>
----
*永仁4年{{smaller|（[[1296年]]）}}12月27日<!--（1297年1月21日）--> 任内大臣
*永仁5年{{smaller|（[[1297年]]）}}10月16日 止内大臣
*[[正安]]3年{{smaller|（[[1301年]]）}}6月2日 任太政大臣
*正安4年{{smaller|（[[1302年]]）}}7月 辞太政大臣、出家
*[[嘉元]]4年{{smaller|（[[1306年]]）}}3月30日 死去 {{smaller|（66）}}</small>
|[[伏見天皇]]
|
*淳和奨学両院別当
|-
|<span style="font-size:75%">なかのいん みちより</span><br /><span style="font-size:115%">[[中院通頼|中院 通頼]]</span>
| [[中院通頼]] || 永仁5年[[10月16日 (旧暦)|10月16日]]<br />（1297年[[11月2日]]）|| 前[[権大納言]]従一位 ||[[嘉元]]2年[[10月29日 (旧暦)|10月29日]]<br />（[[1304年]][[11月27日]]） ||[[出家]]||伏見、[[後伏見天皇|後伏見]]、[[後二条天皇|後二条]]|| 土御門
|[[大臣家]]
|従一位<br />前権大納言
|永仁5年{{smaller|（[[1297年]]）}}10月16日<!--（1297年11月2日）--> 准大臣宣下<small>
----
*嘉元2年{{smaller|（[[1304年]]）}}10月29日<!--（1304年11月27日）--> 出家
*[[正和]]元年{{smaller|（[[1312年]]）}}8月8日 死去 {{smaller|（71）}}</small>
|伏見天皇
|
*奨学院別当
|-
|<span style="font-size:75%">いちじょう さねいえ</span><br /><span style="font-size:115%">[[一条実家|一条 実家]]</span>
| [[一条実家]] || 嘉元3年[[12月8日 (旧暦)|12月8日]]<br />（[[1305年]][[12月24日]]） || 前権大納言従一位 ||嘉元3年[[12月21日 (旧暦)|閏12月21日]]<br />（[[1306年]][[2月5日]]） || [[内大臣]] || 後二条 ||
|摂家庶子
|従一位<br />前権大納言
|嘉元3年{{smaller|（[[1305年]]）}}12月8日<!--（1305年12月24日）--> 准大臣宣下<small>
----
*嘉元3年{{smaller|（1305年）}}閏12月21日<!--（1306年2月5日）--> 任内大臣
*嘉元4年{{smaller|（[[1306年]]）}}12月6日 任太政大臣
*[[延慶 (日本)|延慶]]2年{{smaller|（[[1309年]]）}}10月15日 辞太政大臣
*正和3年{{smaller|（[[1314年]]）}}5月28日 死去 {{smaller|（65）}}</small>
|[[後二条天皇]]
|
*摂政関白[[一条実経]]の庶子
|-
|<span style="font-size:75%">このえ かねのり</span><br /><span style="font-size:115%">[[近衛兼教|近衛 兼教]]</span>
| [[近衛兼教]] || [[延慶 (日本)|延慶]]3年[[4月28日 (旧暦)|4月28日]]<br />（[[1310年]][[5月27日]]） ||前権大納言従一位|| [[嘉暦]]元年？<br />（[[1326年]]？） || 出家 || [[花園天皇|花園]]、[[後醍醐]] || 猪熊
|摂家庶子
|従一位<br />前権大納言
|延慶3年{{smaller|（[[1310年]]）}}4月28日<!--（1310年5月27日） --> 准大臣宣下<small>
----
*[[元亨]]3年{{smaller|（[[1323年]]）}}？<!--（1323年？） --> 出家
*[[延元]]元年{{smaller|（[[1336年]]）}}9月2日 死去 {{smaller|（70）}}</small>
|[[花園天皇]]
|
*関白[[近衛基平]]の庶子
|-
|<span style="font-size:75%">きたばたけ ちかふさ</span><br /><span style="font-size:115%">[[北畠親房|北畠 親房]]</span>
| [[北畠親房]]<ref>『[[薩戒記]]』[[応永]]32年4月27日条において、出家後に宣下を蒙った[[日野資教]]の先例として見える。ただし、実際の宣下時期については異説もある。</ref> || [[元弘]]2年？<br />（[[1332年]]？） || （前大納言[[正二位]]）||[[正平 (日本)|正平]]6年12月<br />（[[1352年]]1月） || [[准后]] || 後醍醐、[[後村上天皇|後村上]] || 出家後の宣下
|清華家
|入道 正二位<br />前大納言
|[[元弘]]2年{{smaller|（[[1332年]]）}}{{refnest|『[[薩戒記]]』[[応永]]32年4月27日条<ref group="注釈">ただし、[[久保田収]]や[[岡野友彦]]は、親房が東国から[[南朝 (日本)|南朝]]に帰還した[[興国]]5年（[[1344年]]）春に准大臣を宣下されたと推測する。</ref>。}}？ 准大臣宣下<small>
----
*[[正平 (日本)|正平]]6年{{smaller|（[[1351年]]）}}11月<!--（1351年12月）--> [[准三宮]]宣下
*正平9年{{smaller|（[[1354年]]）}}4月17日 死去 {{smaller|（62）}}</small>
|[[後醍醐天皇]]
|
*淳和奨学両院別当
*出家後の宣下
|-
|<span style="font-size:75%">よしだ さだふさ</span><br /><span style="font-size:115%">[[吉田定房|吉田 定房]]</span>
| [[吉田定房]] || [[建武 (日本)|建武]]元年[[6月26日 (旧暦)|6月26日]]<br />（[[1334年]][[7月27日]]） ||前権大納言従一位||建武元年[[9月9日 (旧暦)|9月9日]]<br />（1334年[[10月7日]]） || [[内大臣]] || 後醍醐 ||
|[[名家 (公家)|名家]]
|従一位<br />前権大納言
|[[建武 (日本)|建武]]元年{{smaller|（[[1334年]]）}}6月26日<!--（1334年7月27日）--> 准大臣宣下<small>
----
*建武元年{{smaller|（1334年）}}9月9日<!--（1334年10月7日）--> 任内大臣
*建武2年{{smaller|（[[1335年]]）}}2月26日 辞内大臣
*延元3年{{smaller|（[[1338年]]）}}1月23日 死去 {{smaller|（65）}}</small>
|後醍醐天皇
|
|-
|<span style="font-size:75%">なかのいん ともみつ</span><br /><span style="font-size:115%">[[中院具光|中院 具光]]</span><ref>『[[尊卑分脈]]』</ref>
| [[中院具光]]<ref>『[[尊卑分脈]]』</ref> || （年月日不明） ||前権大納言従一位？|| || 死没？ || ～[[長慶天皇|長慶]]、[[後亀山天皇|後亀山]] || [[中院義定]]？<br />[[南朝 (日本)|南朝]]での宣下
|[[羽林家]]
|従一位<br />前権大納言？
|准大臣宣下日不詳<small>
----
*[[元中]]3年{{smaller|（[[1386年]]）}}2月以降<!--<br>（1386年3月以降）--> 死去 {{smaller|（不詳）}}</small>
|不詳
|[[長慶天皇]]？
*[[南朝 (日本)|南朝]]による宣下
*出家後の宣下か
*[[中院義定]]とするのは誤り
|-
|nowrap|<span style="font-size:75%">かでのこうじ かねつな</span><br />[[広橋兼綱|<span style="font-size:115%">勘解由小路 兼綱</span><br /><span style="font-size:80%">（広橋 兼綱）</span>]]
| [[勘解由小路兼綱]] || [[永徳]]元年[[9月4日 (旧暦)|9月4日]]<br />（[[1381年]][[9月22日]]） || 前権大納言従一位||永徳元年[[9月5日 (旧暦)|9月5日]]<br />（1381年[[9月23日]]） || 出家 || [[後円融天皇|後円融]] || 瑞雲院
|名家
|従一位<br />前権大納言
|[[永徳]]元年{{smaller|（[[1381年]]）}}9月4日<!--（1381年9月22日）--> 准大臣宣下
----
<small>
*翌日出家
*永徳元年{{smaller|（1381年）}}9月26日 死去 {{smaller|（67）}}</small>
|[[後円融天皇]]
|
*[[北朝 (日本)|北朝]]による宣下
|-
|nowrap|<span style="font-size:75%">さんじょう さねとし</span><br />[[正親町三条実音|<span style="font-size:115%">三条 実音</span><br /><span style="font-size:80%">（正親町三条 実音）</span>]]
| [[正親町三条実音|三条実音]] || 永徳2年[[4月8日 (旧暦)|4月8日]]<br />（[[1382年]][[5月21日]]） || 前権大納言従一位 ||[[至徳 (日本)|至徳]]3年[[2月16日 (旧暦)|2月16日]]<br />（[[1386年]][[3月16日]]） || 死没 || 後円融、[[後小松天皇|後小松]] ||
|大臣家
|従一位<br />大宰権帥<br />前権大納言
|永徳2年{{smaller|（[[1382年]]）}}4月8日<!--（1382年5月21日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[至徳 (日本)|至徳]]3年{{smaller|（[[1386年]]）}}2月16日<!--（1386年3月16日）--> 死去 {{smaller|（67）}}</small>
|後円融天皇
|
*北朝による宣下
|-
|<span style="font-size:75%">までのこうじ なかふさ</span><br /><span style="font-size:115%">[[万里小路仲房|万里小路 仲房]]</span>
| [[万里小路仲房]] || 永徳2年[[4月19日 (旧暦)|4月19日]]<br />（1382年[[6月1日]]） ||前権大納言従一位 || [[嘉慶 (日本)|嘉慶]]2年[[6月2日 (旧暦)|6月2日]]<br />（[[1388年]][[7月5日]]） || 死没 || 後小松 ||
|名家
|従一位<br />前権大納言
|永徳2年{{smaller|（[[1382年]]）}}4月19日<!--（1382年6月1日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[嘉慶 (日本)|嘉慶]]2年{{smaller|（[[1388年]]）}}6月2日<!--（1388年7月5日）--> 死去 {{smaller|（66）}}</small>
|[[後小松天皇]]
|
*北朝による宣下
|-
|<span style="font-size:75%">よつつじ よしなり</span><br /><span style="font-size:115%">[[四辻善成|四辻 善成]]</span>
| [[四辻善成]] || 嘉慶元年[[12月8日 (旧暦)|12月8日]]<br />（1388年[[1月17日]]） || 前権大納言従一位 ||[[明徳]]5年[[6月5日 (旧暦)|6月5日]]<br />（[[1394年]][[7月3日]]） || [[内大臣]] || 後小松 || 松岩寺
|nowrap|[[臣籍降下|賜姓王氏]]
|従一位<br />前権大納言
|nowrap|嘉慶元年{{smaller|（[[1387年]]）}}12月8日<!--（1388年1月17日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[明徳]]5年{{smaller|（[[1394年]]）}}6月5日<!--（1394年7月3日）--> 任内大臣
*[[応永]]元年{{smaller|（1394年）}}12月25日 辞内大臣
*応永2年{{smaller|（[[1395年]]）}}7月20日 任左大臣
*応永2年{{smaller|（1395年）}}8月29日 辞左大臣、出家
*応永9年{{smaller|（[[1402年]]）}}9月3日 死去 {{smaller|（77）}}</small>
|後小松天皇
|
*北朝による宣下
*[[四辻宮]]第3代 善成王
*[[順徳天皇]]の曾孫
|-
|<span style="font-size:75%">ひろはし かねのぶ</span><br /><span style="font-size:115%">[[広橋兼宣|広橋 兼宣]]</span>
| [[広橋兼宣]] || [[応永]]32年[[4月27日 (旧暦)|4月27日]]<br />（[[1425年]][[5月15日]]） || 前大納言従一位 || colspan="2" | 同日出家 || [[称光天皇|称光]] || 後瑞雲院
|名家
|従一位<br />前大納言
|応永32年{{smaller|（[[1425年]]）}}4月27日<!--（1425年5月15日）--> 准大臣宣下
----
<small>
*同日出家
*[[永享]]元年{{smaller|（[[1429年]]）}}9月14日 死去 {{smaller|（53）}}</small>
|[[称光天皇]]
|
|-
|<span style="font-size:75%">ひの すけのり</span><br /><span style="font-size:115%">[[日野資教|日野 資教]]</span>
| [[日野資教]] || 応永32年4月27日<br />（1425年5月15日） ||（前権大納言従一位）||[[正長]]元年[[4月29日 (旧暦)|4月29日]]<br />（[[1428年]][[6月12日]]） || 死没 || 称光 || 快楽院<br />出家後の宣下
|名家
|入道 従一位<br />前権大納言
|応永32年{{smaller|（[[1425年]]）}}4月27日<!--（1425年5月15日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[正長]]元年{{smaller|（[[1428年]]）}}4月29日<!--（1428年6月12日）--> 死去 {{smaller|（73）}}</small>
|称光天皇
|
*出家後の宣下
|-
|<span style="font-size:75%">ひのにし すけくに</span><br /><span style="font-size:115%">[[日野西資国|日野西 資国]]</span>
| [[日野西資国]] ||応永35年[[3月25日 (旧暦)|3月25日]]<br />（1428年[[4月9日]]） ||（前権大納言[[正三位]]）|| colspan="2"| 同日死没 || 称光 || 出家後の宣下
|名家
|入道 正三位<br />前権大納言
|応永35年{{smaller|（[[1425年]]）}}3月25日<!--（1428年4月9日）-->准大臣宣下
----
<small>
*同日死去 {{smaller|（64）}}</small>
|称光天皇
|
*出家後の宣下
|-
|<span style="font-size:75%">なかのいん みちあつ</span><br /><span style="font-size:115%">[[中院通淳|中院 通淳]]</span>
| [[中院通淳]] || [[宝徳]]3年[[11月19日 (旧暦)|11月19日]]<br />（[[1451年]][[12月12日]]） ||前権大納言従一位||宝徳3年[[11月24日 (旧暦)|11月24日]]<br />（1451年[[12月17日]]） || 出家 || [[後花園]] || 延命院
|大臣家
|従一位<br />前権大納言
|[[宝徳]]3年{{smaller|（[[1451年]]）}}11月19日<!--（1451年12月12日）--> 准大臣宣下<small>
----
*宝徳3年{{smaller|（1451年）}}11月24日<!--（1451年12月17日）--> 出家
*宝徳3年{{smaller|（1451年）}}11月28日 死去 {{smaller|（54）}}</small>
|[[後花園天皇]]
|
*淳和院別当
|-
|<span style="font-size:75%">からすまる すけとう</span><br /><span style="font-size:115%">[[烏丸資任|烏丸 資任]]</span>
| [[烏丸資任]] || [[長禄]]3年[[3月12日 (旧暦)|3月12日]]<br />（[[1459年]][[4月14日]]） || 前権大納言従一位 || [[応仁]]元年[[9月19日 (旧暦)|9月19日]]<br />（[[1467年]][[10月17日]]） || 出家 || 後花園、[[後土御門]] || 蓮光院
|名家
|従一位<br />前権大納言
|[[長禄]]3年{{smaller|（[[1459年]]）}}3月12日<!--（1459年4月14日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[応仁]]元年{{smaller|（[[1467年]]）}}9月19日<!--（1467年10月17日）--> 出家
*[[文明 (日本)|文明]]14年{{smaller|（[[1482年]]）}}12月16日 死去 {{smaller|（66）}}</small>
|後花園天皇
|
|-
|<span style="font-size:75%">までのこうじ ふゆふさ</span><br /><span style="font-size:115%">[[万里小路冬房|万里小路 冬房]]</span>
| [[万里小路冬房]] || 応仁元年[[9月20日 (旧暦)|9月20日]]<br />（1467年[[10月18日]]） ||前権大納言[[正二位]]<br>（宣下同日に従一位） ||応仁元年[[10月5日 (旧暦)|10月5日]]<br />（1467年[[11月1日]]） || 出家 || 後土御門 || 菩提院　
|名家
|nowrap|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />前権大納言
|応仁元年{{smaller|（[[1467年]]）}}9月20日<!--（1467年10月18日）--> 准大臣宣下<small>
----
*応仁元年{{smaller|（1467年）}}10月5日<!--（1467年11月1日）--> 出家
*文明7年{{smaller|（[[1475年]]）}}11月22日 [[補陀落渡海|捨身]]{{smaller| (53）}}</small>
|nowrap|[[後土御門天皇]]
|
|-
|<span style="font-size:75%">ひろはし つなみつ</span><br /><span style="font-size:115%">[[広橋綱光|広橋 綱光]]</span>
| [[広橋綱光]] || [[文明 (日本)|文明]]9年[[1月5日 (旧暦)|閏1月5日]]<br />（[[1477年]][[2月18日]]） || 前権大納言従一位 ||文明9年[[2月14日 (旧暦)|2月14日]]<br />（1477年[[3月28日]]） || 死没 || 後土御門 || 引接院
|名家
|従一位<br />前権大納言
|[[文明 (日本)|文明]]9年{{smaller|（[[1477年]]）}}閏1月5日<!--（1477年2月18日）--> 准大臣宣下<small>
----
*文明9年{{smaller|（1477年）}}2月14日<!--（1477年3月28日）--> 死去 {{smaller|（47）}}</small>
|後土御門天皇
|
|-
|<span style="font-size:75%">かじゅうじ のりひで</span><br /><span style="font-size:115%">[[勧修寺教秀|勧修寺 教秀]]</span>
| [[勧修寺教秀]] || [[明応]]5年[[6月5日 (旧暦)|6月5日]]<br />（[[1496年]][[7月15日]]） ||前権大納言正二位<br />（宣下同日に従一位） ||明応5年[[6月7日 (旧暦)|6月7日]]<br />（1496年[[7月17日]]） || 出家 || 後土御門 ||
|名家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />前権大納言
|
[[明応]]5年{{smaller|（[[1496年]]）}}6月5日<!--（1496年7月15日）--> 准大臣宣下<small>
----
*明応5年{{smaller|（1496年）}}6月7日<!--（1496年7月17日）--> 出家
*明応5年{{smaller|（1496年）}}7月11日 死去 {{smaller|（71）}}</small>
|後土御門天皇
|
*後土御門天皇の岳父<ref group="注釈">勧修寺教秀は[[後奈良天皇]]の外祖父だが、後奈良天皇（知仁親王）が生まれたのは教秀の死去後のことである。</ref>
|-
|<span style="font-size:75%">まつのき むねつな</span><br /><span style="font-size:115%">[[松木宗綱|松木 宗綱]]</span>
| [[松木宗綱]] || [[永正]]15年[[8月24日 (旧暦)|8月24日]]<br />（[[1518年]][[9月28日]]） || 前権大納言正二位<br />（宣下同日に従一位） ||永正15年[[8月30日 (旧暦)|8月30日]]<br />（1518年[[10月4日]]） || 出家 || [[後柏原]] || 陽照院
|羽林家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />前権大納言
|[[永正]]15年{{smaller|（[[1518年]]）}}8月24日<!--（1518年9月28日）--> 准大臣宣下<small>
----
*永正15年{{smaller|（1518年）}}8月30日<!--（1518年10月4日）--> 出家
*[[大永]]5年{{smaller|（[[1525年]]）}}8月2日 死去 {{smaller|（81）}}</small>
|[[後柏原天皇]]
|
|-
|<span style="font-size:75%">ひろはし もりみつ</span><br /><span style="font-size:115%">[[広橋守光|広橋 守光]]</span>
| [[広橋守光]] || [[大永]]6年[[4月1日 (旧暦)|4月1日]]<br />（[[1526年]][[5月12日]]） ||前権大納言正二位<br />（宣下同日に従一位）||colspan="2"| 同日死没 || 後柏原 || 是称院
|名家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />前権大納言
|大永6年{{smaller|（[[1526年]]）}}4月1日<!--（1526年5月12日）--> 准大臣宣下
----
<small>
*同日死去 {{smaller|（56）}}</small>
|後柏原天皇
|
|-
|<span style="font-size:75%">かじゅうじ ただとよ</span><br /><span style="font-size:115%">[[勧修寺尹豊|勧修寺 尹豊]]</span>
| [[勧修寺尹豊]]<ref>『[[資定卿記]]』</ref> || [[元亀]]3年[[1月30日 (旧暦)|1月30日]]<br />（[[1572年]][[2月13日]]）|| 前権大納言正二位|| 元亀3年[[1月6日 (旧暦)|閏1月6日]]<br />（1572年[[2月19日]]） || [[内大臣]] || [[正親町天皇|正親町]] || 長寿院
|名家
|従一位<ref group="注釈">勧修寺尹豊は後に従一位の位記を返上したため極位極官は正二位内大臣となった。</ref><br />前権大納言
|[[元亀]]3年{{smaller|（[[1572年]]）}}1月30日<!--（1572年2月13日）--><ref>『[[資定卿記]]』</ref> 准大臣宣下<small>
----
*元亀3年{{smaller|（1572年）}}閏1月6日<!--（1572年2月19日）--> 任内大臣
*元亀3年{{smaller|（1572年）}}2月3日 出家
*[[文禄]]3年{{smaller|（[[1594年]]）}}2月1日 死去 {{smaller|（92）}}</small>
|[[正親町天皇]]
|
|-
|<span style="font-size:75%">なかやま たかちか</span><br /><span style="font-size:115%">[[中山孝親|中山 孝親]]</span>
| [[中山孝親]] || [[天正]]6年[[1月13日 (旧暦)|1月13日]]<br />（[[1578年]][[2月19日]]） || 前権大納言正二位<br />（宣下同日に従一位）||天正6年[[1月16日 (旧暦)|1月16日]]<br />（1578年[[2月22日]]） || 死没 || 正親町 || 光恩院
|羽林家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />前権大納言
|
[[天正]]6年{{smaller|（[[1578年]]）}}1月13日<!--（1578年2月19日）--> 准大臣宣下<small>
----
*天正6年{{smaller|（1578年）}}1月16日<!--（1578年2月22日）--> 死去 {{smaller|（67）}}</small>
|正親町天皇
|
|-
|<span style="font-size:75%">からすまる みつやす</span><br /><span style="font-size:115%">[[烏丸光康|烏丸 光康]]</span>
| [[烏丸光康]] || 天正7年[[4月27日 (旧暦)|4月27日]]<br />（[[1579年]][[5月22日]]） || 前権大納言正二位<br />（宣下同日に従一位）|| colspan="2"| 同日死没 || 正親町 || 後蓮光院
|名家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />前権大納言
|天正7年{{smaller|（[[1579年]]）}}4月27日<!--（1579年5月22日）--> 准大臣宣下
----
<small>
*同日死去 {{smaller|（67）}}</small>
|正親町天皇
|
|-
|<span style="font-size:75%">かじゅうじ はるとよ</span><br /><span style="font-size:115%">[[勧修寺晴豊|勧修寺 晴豊]]</span>
| [[勧修寺晴豊]] || [[慶長]]6年[[1月11日 (旧暦)|1月11日]]<br />（[[1601年]][[2月13日]]） || 従一位行権大納言 ||慶長7年[[12月8日 (旧暦)|12月8日]]<br />（[[1603年]][[1月19日]]） || 死没 || [[後陽成]] || 晴雲院
|名家
|従一位<br />権大納言
|[[慶長]]6年{{smaller|（[[1601年]]）}}1月11日<!--（1601年2月13日）--> 准大臣宣下<small>
----
*慶長7年{{smaller|（[[1602年]]）}}12月8日<!--（1603年1月19日）--> 死去 {{smaller|（60）}}</small>
|[[後陽成天皇]]
|
*後陽成天皇の外伯父
|-
|<span style="font-size:75%">からすまる みつのぶ</span><br /><span style="font-size:115%">[[烏丸光宣|烏丸 光宣]]</span>
| [[烏丸光宣]] || 慶長16年[[11月17日 (旧暦)|11月17日]]<br />（[[1611年]][[12月20日]]） || 正二位行権大納言<br />（宣下同日に従一位）|| 慶長16年[[11月21日 (旧暦)|11月21日]]<br />（1611年[[12月24日]]） || 死没 || [[後水尾]] || 顕性院　
|名家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />前権大納言
|nowrap|慶長16年{{smaller|（[[1611年]]）}}11月17日<!--（1611年12月20日）--> 准大臣宣下<small>
----
*慶長16年{{smaller|（1611年）}}11月21日<!--（1611年12月24日）--> 死去 {{smaller|（63）}}</small>
|[[後水尾天皇]]
|
|-
|<span style="font-size:75%">ひろはし かねかた</span><br /><span style="font-size:115%">[[広橋兼賢|広橋 兼賢]]</span>
| [[広橋兼賢]] || [[寛文]]元年[[12月24日 (旧暦)|12月24日]]<br />（[[1662年]][[2月12日]]） || 前権大納言従一位 || 寛文9年[[5月26日 (旧暦)|5月26日]]<br />（[[1669年]][[6月24日]]） || 死没 || [[後西天皇|後西]]、[[霊元天皇|霊元]] || 後如雲院
|名家
|従一位<br />前権大納言
|[[寛文]]元年{{smaller|（[[1661年]]）}}12月24日<!--（1662年2月12日）--> 准大臣宣下<small>
----
*寛文9年{{smaller|（[[1669年]]）}}5月26日<!--（1669年6月24日）--> 死去 {{smaller|（75）}}</small>
|[[後西天皇]]
|
|-
|<span style="font-size:75%">その もとよし</span><br /><span style="font-size:115%">[[園基福|園 基福]]</span>
| [[園基福]] || [[貞享]]3年[[5月16日 (旧暦)|5月16日]]<br />（[[1686年]][[7月6日]]） || 前権大納言正二位<br />（宣下同日に従一位）|| [[元禄]]12年[[11月10日 (旧暦)|11月10日]]<br />（[[1699年]][[12月30日]]） || 死没 || 霊元、[[東山天皇|東山]] || 後南宗院
|羽林家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />前権大納言
|[[貞享]]3年{{smaller|（[[1686年]]）}}5月16日<!--（1686年7月6日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[元禄]]12年{{smaller|（[[1699年]]）}}11月10日<!--（1699年12月30日）--> 死去 {{smaller|（78）}}</small>
|[[霊元天皇]]
|
*霊元天皇の外伯父
|-
|<span style="font-size:75%">まつのき むねあき</span><br /><span style="font-size:115%">[[松木宗顕|松木 宗顕]]</span>
| [[松木宗顕]] || [[正徳 (日本)|正徳]]5年[[12月28日 (旧暦)|12月28日]]<br />（[[1716年]][[1月22日]]） || 前権大納言正二位<br />（宣下同日に従一位） ||[[享保]]11年[[9月15日 (旧暦)|9月15日]]<br />（[[1726年]][[10月10日]]） || [[内大臣]] || [[中御門天皇|中御門]] || 九品院　
|羽林家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />前権大納言
|[[正徳 (日本)|正徳]]5年{{smaller|（[[1715年]]）}}12月28日<!--（1716年1月22日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[享保]]11年{{smaller|（[[1726年]]）}}9月15日<!--（1726年10月10日）--> 任内大臣
*享保13年{{smaller|（[[1728年]]）}}4月28日<!--（1728年6月5日）--> 死去 {{smaller|（71）}}</small>
|[[中御門天皇]]
|
|-
|<span style="font-size:75%">なかやま かねちか</span><br /><span style="font-size:115%">[[中山兼親|中山 兼親]]</span>
| [[中山兼親]] || 享保19年[[10月24日 (旧暦)|10月24日]]<br />（[[1734年]][[11月19日]]） || 前権大納言正二位<br />（宣下同日に従一位） ||享保19年[[10月25日 (旧暦)|10月25日]]<br />（1734年[[11月20日]]） || 死没 || 中御門 || 後光恩院
|羽林家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />前権大納言
|享保19年{{smaller|（[[1734年]]）}}10月24日<!--（1734年11月19日）--> 准大臣宣下<small>
----
*翌日死去 {{smaller|（50）}}</small>
|中御門天皇
|
|-
|<span style="font-size:75%">むしゃのこうじ さねかげ</span><br /><span style="font-size:115%">[[武者小路実陰|武者小路 実陰]]</span>
| [[武者小路実陰]] || [[元文]]3年[[9月26日 (旧暦)|9月26日]]<br />（[[1738年]][[11月7日]]） ||前権大納言正二位<br />（宣下同日に従一位） || 元文3年[[9月30日 (旧暦)|9月30日]]<br />（1738年[[11月11日]]） || 死没 || [[桜町天皇|桜町]] || 超嶽院
|羽林家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />前権大納言
|[[元文]]3年{{smaller|（[[1738年]]）}}9月26日<!--（1738年11月7日）--> 准大臣宣下<small>
----
*元文3年{{smaller|（1738年）}}9月30日<!--（1738年11月11日）--> 死去 {{smaller|（78）}}</small>
|[[桜町天皇]]
|
|-
|<span style="font-size:75%">はむろ よりたね</span><br /><span style="font-size:115%">[[葉室頼胤|葉室 頼胤]]</span>
| [[葉室頼胤]] || [[明和]]8年[[8月1日 (旧暦)|8月1日]]<br />（[[1771年]][[9月9日]]） || 前権大納言従一位 ||[[安永]]5年[[5月2日 (旧暦)|5月2日]]<br />（[[1776年]][[6月17日]]） || 死没 || [[後桃園]] || 順正院
|名家
|従一位<br />前権大納言
|[[明和]]8年{{smaller|（[[1771年]]）}}8月1日<!--（1771年9月9日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[安永]]5年{{smaller|（[[1776年]]）}}5月2日<!--（1776年6月17日）--> 死去 {{smaller|（80）}}</small>
|[[後桃園天皇]]
|
|-
|<span style="font-size:75%">ひろはし かつたね</span><br /><span style="font-size:115%">[[広橋勝胤|広橋 勝胤]]</span>
| [[広橋勝胤]] || 安永5年[[12月25日 (旧暦)|12月25日]]<br />（[[1777年]][[2月3日]]） || 前権大納言従一位 || [[天明]]元年[[8月9日 (旧暦)|8月9日]]<br />（[[1781年]][[9月26日]]） || 死没 || 後桃園、[[光格]] || 恭徳院
|名家
|従一位<br />前権大納言
|安永5年{{smaller|（[[1776年]]）}}12月25日<!--（1777年2月3日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[天明]]元年{{smaller|（[[1781年]]）}}8月9日<!--（1781年9月26日）--> 死去 {{smaller|（67）}}</small>
|後桃園天皇
|
|-
|<span style="font-size:75%">まつのき むねなが</span><br /><span style="font-size:115%">[[松木宗長|松木 宗長]]</span>
| [[松木宗長]] || 安永7年[[1月15日 (旧暦)|1月15日]]<br />（[[1778年]][[2月11日]]） ||前権大納言正二位<br />（宣下同日に従一位）|| 安永7年[[1月19日 (旧暦)|1月19日]]<br />（1778年[[2月15日]]） || 死没 || 後桃園 || 後陽照院
|羽林家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo>准大臣宣下に必要な要件の一つ「従一位」を満たすため宣下とのセットで行われた昇叙。</ref><br />前権大納言
|安永7年{{smaller|（[[1778年]]）}}1月15日<!--（1778年2月11日）--> 准大臣宣下<small>
----
*安永7年{{smaller|（1778年）}}1月19日<!--（1778年2月15日）--> 死去 {{smaller|（69）}}</small>
|後桃園天皇
|
|-
|<span style="font-size:75%">ひろはし これみつ</span><br /><span style="font-size:115%">[[広橋伊光|広橋 伊光]]</span>
| [[広橋伊光]] || [[文化 (元号)|文化]]10年[[9月20日 (旧暦)|9月20日]]<br />（[[1813年]][[10月13日]]） || 前権大納言従一位 ||[[文政]]6年[[4月4日 (旧暦)|4月4日]]<br />（[[1823年]][[5月14日]]） || 死没 || 光格、[[仁孝天皇|仁孝]] || 勁松院
|名家
|従一位<br />前権大納言
|[[文化 (元号)|文化]]10年{{smaller|（[[1813年]]）}}9月20日<!--（1813年10月13日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[文政]]6年{{smaller|（[[1823年]]）}}4月4日<!--（1823年5月14日）--> 死去 {{smaller|（79）}}</small>
|[[光格天皇]]
|
|-
|<span style="font-size:75%">とくがわ はるさだ</span><br />[[徳川治済|<span style="font-size:115%">徳川 治済</span><br /><span style="font-size:80%">（一橋 治済）</span>]]
| [[日野資愛]] || [[弘化]]2年[[10月28日 (旧暦)|10月28日]]<br />（[[1845年]][[11月27日]]） || 前権大納言従一位 || 弘化3年[[3月2日 (旧暦)|3月2日]]<br />（[[1846年]][[3月28日]]） || 死没 || 仁孝、[[孝明天皇|孝明]] || 南厳院
|[[御三卿]]
|入道 従一位<br />前権大納言
|[[文政]]8年{{smaller|（[[1825年]]）}}7月18日<!--（1825年8月31日）--> 准大臣宣下<small>
----
*文政10年{{smaller|（[[1827年]]）}}2月20日<!--（1827年3月17日）--> 死去 {{smaller|（77）}}</small>
|[[仁孝天皇]]
|nowrap|
*[[武家官位]]
*出家後の宣下
*11代将軍[[徳川家斉]]の実父
|-
|<span style="font-size:75%">ひの すけなる</span><br /><span style="font-size:115%">[[日野資愛|日野 資愛]]</span>
| [[広橋光成]] || [[文久]]2年[[8月5日 (旧暦)|閏8月5日]]<br />（[[1862年]][[9月28日]]） || 前権大納言従一位 || 文久2年[[8月6日 (旧暦)|閏8月6日]]<br />（1862年[[9月29日]]） || 死没 || 孝明 || 後勁松院
|名家
|従一位<br />前権大納言
|[[弘化]]2年{{smaller|（[[1845年]]）}}10月28日<!--（1845年11月27日）--> 准大臣宣下<small>
----
*弘化3年{{smaller|（[[1846年]]）}}3月2日<!--（1846年3月28日）--> 死去 {{smaller|（67）}}</small>
|仁孝天皇
|
|-
|<span style="font-size:75%">ひろはし みつしげ</span><br /><span style="font-size:115%">[[広橋光成|広橋 光成]]</span>
| [[中山忠能]] || [[慶応]]4年[[8月4日 (旧暦)|8月4日]]<br />（[[1868年]][[9月19日]]） || 前権大納言従一位 ||[[明治]]2年[[5月15日 (旧暦)|5月15日]]<br />（[[1869年]][[6月24日]]） ||（[[神祇官]]知事）|| [[明治天皇|明治]] ||
|名家
|従一位<br />前権大納言
|[[文久]]2年{{smaller|（[[1862年]]）}}閏8月5日<!--（1862年9月28日）--> 准大臣宣下
----
<small>
*翌日死去 {{smaller|（66）}}</small>
|[[孝明天皇]]
|
|-
|<span style="font-size:75%">なかやま ただやす</span><br /><span style="font-size:115%">[[中山忠能|中山 忠能]]</span>
| colspan="7" style="background-color:#f2f2f2"| '''[[武家官位]]としての准大臣'''
|羽林家
|正二位 → 従一位<ref group="注釈" name=promo /><br />[[議定]]<br />前権大納言
|[[慶応]]4年{{smaller|（[[1868年]]）}}閏4月26日<!--（1868年6月16日）--> 准大臣宣下<small>
----
*[[明治]]2年{{smaller|（[[1869年]]）}}7月8日<!--（1869年8月15日）--> 任[[神祇官 (明治時代)|神祇伯]]
*明治4年{{smaller|（[[1871年]]）}}6月25日 [[麝香間祗候]]
*明治21年{{smaller|（[[1888年]]）}}6月12日 死去 {{smaller|（81）}}</small>
|[[明治天皇]]
|
*明治天皇の外祖父
|-
|colspan="7"|
| [[徳川治済]] || [[文政]]8年[[7月18日 (旧暦)|7月18日]]<br />（[[1825年]][[8月31日]]） || 従一位権大納言 || 文政10年[[2月20日 (旧暦)|2月20日]]<br />（[[1827年]][[3月17日]]） || 死没 || 仁孝 || 最樹院
|}
 
== 贈准大臣の一覧 ==
没後に准大臣を[[贈官|追贈]]された人物の一覧。
{{節stub}}
{|class="wikitable"
|-
!贈准大臣
!名
!家格
!追贈
!生前の官極位極官
!贈官日と死没日
!典拠・備考
!贈官時の天皇
!備考
|-
|<span style="font-size:75%">かじゅうじ まさあき</span><br /><span style="font-size:115%">[[勧修寺政顕|勧修寺 政顕]]</span>
|[[勧修寺政顕]]
|名家
|[[天文 (元号)|天文]]9年[[7月28日 (旧暦)|7月28日]]（[[1540年]][[8月30日]]）
|[[入道 従二位<br />前権中納言]]・[[従二位]]
|[[天文 (元号)|天文]]9年{{smaller|（[[1540年]]）}}7月28日<!--（1540年8月30日）--> 贈准大臣<small>
|『[[諸家伝]]』
----
*大永2年{{smaller|（[[1522年]]）}}7月28日 死去 {{smaller|（71）}}</small>
|[[後奈良天皇]]
|
*後奈良天皇の岳父
*出典：『[[諸家伝]]』
|-
|<span style="font-size:75%">おおぎまちさんじょう <br />きみなか</span><br /><span style="font-size:115%">[[正親町三条公仲|正親町三条 公仲]]</span>
|[[正親町三条公仲]]
|大臣家
|[[慶長]]5年[[6月26日 (旧暦)|6月26日]]（[[1600年]][[8月5日]]）
|正三位<br />前権中納言・[[正三位]]
|慶長5年{{smaller|（[[1600年]]）}}6月26日<!--（1600年8月5日）--> 贈准大臣<small>
|rowspan="2"|『[[続史愚抄]]』
----
*文禄3年{{smaller|（[[1594年]]）}}6月26日 死去 {{smaller|（38）}}</small>
 
|後陽成天皇
|
*出典：『[[続史愚抄]]』
|-
|<span style="font-size:75%">やなぎわら あつみつ</span><br /><span style="font-size:115%">[[柳原淳光|柳原 淳光]]</span>
|[[柳原淳光]]
|名家
|慶長18年[[8月11日 (旧暦)|8月11日]]（[[1613年]][[9月25日]]）
|[[従一位<br />前権大納言]]・[[従一位]]
|慶長18年{{smaller|（[[1613年]]）}}8月11日<!--（1613年9月25日）--> 贈准大臣<small>
----
*慶長2年{{smaller|（[[1597年]]）}}8月11日 死去 {{smaller|（57）}}</small>
|後水尾天皇
|
*出典：『続史愚抄』
|}
 
== 出典・補脚注 ==
{{reflist脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
* [[下橋敬長]]述・羽倉敬尚注 『幕末の宮廷』 [[平凡社]]〈[[東洋文庫 (平凡社)|東洋文庫]]〉、1979年、ISBN 9784582803532
* 稲雄次 「維新期における『准大臣』」（『日本大学大学院法学研究年報』第9号 日本大学大学院法学研究科、1979年11月、{{NCID|AN00194720}}）
* [[黒板伸夫]] 「官職唐名の一考察 <small>－参議の唐名および儀同三司について－</small>」（『摂関時代史論集』 [[吉川弘文館]]、1980年、ISBN 9784642020954）
195 ⟶ 554行目:
 
== 関連項目 ==
* [[准后三宮]] - 准大臣と同様に、本来公家社会における序列上の待遇に過ぎなかったものが、事実上の地位とみなされるようになった例。
 
 
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