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{{基礎情報 書籍
『'''国家の品格'''』（こっかのひんかく）は、[[新潮新書]]から[[2005年]][[11月20日]]に出版された[[藤原正彦]]の著書である。▼
| title = 『国家の品格』
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▲『'''国家の品格'''』（こっかのひんかく）は、[[新潮新書]]から[[2005年]]（平成17年）[[11月20日]]に出版された[[藤原正彦]]の著書である。
 
== 概要 ==
もともとは、藤原が講演で述べた内容を基礎にした本である。そのため、[[文体]]は口語調で、﹁妻を筆頭に殴りたい女性はたくさんいます﹂、﹁︵[[什 (会津藩)#什の掟|什の掟]]は︶最後の七つ目以外は納得できます﹂といった[[ユーモア]]が効いたものになっている。[[西洋]]、特に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の﹁[[論理学|論理]]万能主義﹂を批判し﹁だめなものはだめ﹂と主張。[[グローバリズム]]などを真っ向から否定し、自国の[[伝統]]や美意識などを重んじることを説いた。
 
[[世界]]で唯一の「情緒と形の文明」を持つ[[日本]]の“[[国家]]の[[品位 (人品)|品格]]”を取り戻すことを書いた。本文中には前著のタイトルでもある「祖国とは国語」と言う言葉が複数箇所で用いられている。
 
== 発行部数・エピソード ==
[[2006年5]]︵平成18年︶5月までに発行部数265万部を超える[[ミリオンセラー]]となっており<ref name=yomiuri>[{{Cite web|和書|url=http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20080423bk04.htm |title=﹁品格本﹂ブーム真っ盛り]、|publisher=読売新聞社、|author=川村律文|date=2008年-4月-23日|archivedate=2009-04-03|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090403145044/http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20080423bk04.htm|accessdate=2009-04-03}}。</ref>を超える[[ミリオンセラー]]となり、縮小の続く出版市場を引っ張っている。[[トーハン]]調べで[[2006同年]]における書籍の年間ベストセラーで首総合1位に輝いとなった<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.tohan.jp/pdf/2006_best.pdf|title=2006年　年間ベストセラー|publisher=トーハン|accessdate=2020-06-22}}</ref>。
 
== エピソード ==
* 書名の﹁品格﹂は、2006年︵平成18年︶の[[新語・流行語大賞]]を受賞。したが、それに便乗する形で﹁～-の品格﹂と銘打った書籍などが相次ぎ<ref name=yomiuri />、﹁品格ブーム﹂などと言われた。その中には[[坂東眞理子]]著﹃[[女性の品格]]﹄︵[[PHP新書]]︶やは300万部以上を売り上げ、ドラマ﹃[[ハケンの品格]]﹄のように大きな話題は平均視聴率20.1%を呼んだものも少なくない記録した。他に﹃会社の―-﹄﹃日本人の―-﹄﹃自分の―-﹄﹃親の-﹄﹃男の-﹄﹃遊びの-﹄などがある。
*著者の藤原は本書の出版以後、何か不祥事でも起こそうなら[[週刊誌]]などが「『国家の品格』の著者の品格」と書き立てそうで行動が不自由になったと述べている<ref>藤原正彦『大いなる暗愚』[[新潮社]]（[[新潮文庫]]）、2012年、51-53頁。ISBN 978-4-10-124811-0。（初出は『[[週刊新潮]]』2009年7月30日号）</ref>。
 
== 関連書籍 ==
=== 翻訳 ===
* ISBN 4106101416　
*{{Cite book|和書|others=[[ジャイルズ・マリー]]訳|year=2007|month=6|title=国家の品格　対訳ニッポン|publisher=IBCパブリッシング|isbn=978-4-89684-568-6}}
 
=== 演説 ===
*藤原正彦述「天才を生む土壌と国家の品格」、{{Cite book|和書|editor=[[日本ペンクラブ]]編|year=2007|month=11|title=日本ペンクラブ名スピーチ集|publisher=創美社|isbn=978-4-420-31024-6}}
 
=== 批判本 ===
*{{Cite book|和書|author=木村和彦|authorlink=木村和彦|year=2007|month=3|title=「国家の品格」を撃つ|series=JRC新書|publisher=プレスプラン|isbn=978-4-903295-06-0}}
*{{Cite book|和書|author=島井宏行|authorlink=島井宏行|year=2007|month=3|title=『国家の品格』批判|series=立志社新書|publisher=立志社出版|isbn=978-4-9903479-0-1}}
*{{Cite book|和書|author=吉孝也|authorlink=吉孝也|coauthors=[[前川征弘]]|year=2007|month=10|title=「国家の品格」への素朴な疑問|series=新風舎文庫|publisher=新風舎|isbn=978-4-289-50602-6}}
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
<references />
 
== 関連項目 ==<!--項目名の50音順-->
*[[地域主義]]▼
*[[パトリオティズム]]▼
*[[愛国心]]
*[[岡潔]]
*[[国語]]
*[[国民国家]]
▲*[[地域主義]]
▲*[[パトリオティズム]]
 
== 外部リンク ==
*藤原正彦『[http://www.shinchosha.co.jp/book/610141/ 国家の品格]』[[新潮社]]
**[http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/610141/ 特設ページ]
**[http://www.shinchosha.co.jp/shinsho/editor/2005/610141.html 編集者のことば]
**[http://www.shinchosha.co.jp/books/html/610141.html 立ち読み]
**[http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/610141.html 特別対談] - [[山田太一 (脚本家)|山田太一]]×藤原正彦『[[波 (雑誌)|波]]』2005年12月号
{{book-stub}}▼
 
{{DEFAULTSORT:こつかのひんかく}}
[[Category:2005年の書籍]]
[[Category:国家論新潮新書]]
[[Category:政治思想書]]
[[Category:流行語]]
 
▲{{book-stub}}
 
[[en:The Dignity of the Nation]]
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