Wikipedia

「夏目アラタの結婚」の版間の差分

履歴の双方向閲覧
← 古い編集新しい編集 →
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
D4xahfSF (会話 | 投稿記録)
15 回編集
乃木坂太郎 へのリダイレクトを解除しました
タグ: リダイレクト解除
編集の要約なし
(14人の利用者による、間の36版が非表示)
1行目:
{{infobox animanga/Header
| タイトル = 夏目アラタの結婚
| ジャンル = [[ミステリー]]{{R|chintai20220419}}、[[サスペンス]]{{R|natalie20191129}}
}}
{{infoboxInfobox animanga/Manga
| 作者 = [[乃木坂太郎]]
| 出版社 = [[小学館]]
| 他出版社 =
|掲載誌=[[ビッグコミックスペリオール]]
| 掲載誌 = [[ビッグコミックスペリオール]]
|開始号=2019年14号
| レーベル = ビッグコミックス
|巻数=既刊7巻（2022年5月25日現在）
| 開始号 = 2019年14号
| 終了号 = 2024年4号
| 開始日 = 2019年6月28日{{R|natalie20190628}}
| 終了日 = 2024年1月26日{{R|natalie558547}}
| 巻数 = 全12巻
| 話数 = 全106話
| その他 =
| インターネット =
}}
{{Infobox animanga/Movie
| 原作 = 乃木坂太郎
| 監督 = [[堤幸彦]]
| 脚本 =
| 音楽 =
| 制作 =
| 製作 = 映画「夏目アラタの結婚」製作委員会
| 配給 = [[ワーナー ブラザース ジャパン|ワーナー・ブラザース映画]]
| 封切日 = [[2024年]][[9月6日]]（予定）
| 上映時間 =
| その他 =
}}
{{infobox animanga/Footer
| ウィキプロジェクト = [[プロジェクト:漫画|漫画]]・[[プロジェクト:映画|映画]]
| ウィキポータル = [[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:映画|映画]]
}}
﹃'''夏目アラタの結婚'''﹄︵なつめアラタのけっこん︶は、[[乃木坂太郎]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。﹃[[ビッグコミックスペリオール]]﹄︵[[小学館]]︶にて、2019年14号から2024年4号にかけて連載された<ref name="natalie20190628">{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/337558|title=﹁医龍﹂の乃木坂太郎が新たな“結婚”の形を描く新連載、スペリオールで開幕|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2019-06-28|accessdate=2022-06-01}}</ref><ref name="natalie558547">{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/558547|title=映画化も控える﹁夏目アラタの結婚﹂完結　女殺人鬼への求婚から始まるサスペンス|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2024-01-26|accessdate=2024-01-26}}</ref>。﹁次にくるマンガ大賞 2020﹂U-NEXT特別賞コミックス部門を受賞した<ref>{{Cite web|和書|url=https://tsugimanga.jp/winner/2020/comics.html |title=次にくるマンガ大賞 2020 |accessdate=2022-05-25}}</ref><ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/392719|title=桜井のりお﹁僕の心のヤバイやつ﹂次にくるマンガ大賞2020のWebマンガ部門1位に|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2020-08-19|accessdate=2022-06-01}}</ref>。
﹃'''夏目アラタの結婚'''﹄︵なつめアラタのけっこん︶は、[[乃木坂太郎]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。﹃[[ビッグコミックスペリオール]]﹄︵[[小学館]]︶にて、2019年14号から連載中。連続殺人事件を巡る人間たちの虚実まじえた駆け引きや、交錯する思惑をサスペンスフルに描く。
 
2024年3月時点で、単行本の紙と電子書籍を合わせた累計部数は230万部を突破している<ref group="小" name="comic12" />。
 
== 沿革 ==
2019年6月28日発売の﹃[[ビッグコミックスペリオール]]﹄14号より連載を開始{{R|natalie20190628}}。作者の乃木坂にとって、前作﹃[[第3のギデオン]]﹄の終了から約1年2ヶ月ぶりの連載作品となった<ref name="oricon20190628">{{Cite news|url=https://www.oricon.co.jp/news/2138642/full/|title=﹃医龍﹄作者の新連載のテーマは“結婚” ﹃夏目アラタの結婚﹄スペリオールで開始|newspaper=ORICON|publisher=ORICON NEWS|date=2019-06-28|accessdate=2022-06-01}}</ref>。
 
2020年3月、単行本第2巻の発売を記念して、品川真珠の﹁魅力と危険性を﹂表現した﹁百面相を表したスペシャルPV﹂を公開<ref name="oricon20200330">{{Cite news|url=https://www.oricon.co.jp/news/2158544/full/|title=連続殺人鬼“品川ピエロ”のPV&ポスター公開 漫画﹃夏目アラタの結婚﹄2巻発売記念|newspaper=ORICON|publisher=ORICON NEWS|date=2020-03-30|accessdate=2022-06-01}}</ref>。このころにはSNS上で、品川真珠が﹁怖カワイイ﹂と人気となり、ファンアートが公開された{{R|oricon20200330}}。
 
2020年11月、単行本第4巻の発売を記念し、同誌24号にて本作の企画﹁究極の心理戦体験﹂を掲載<ref name="natalie20201127">{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/406369|title=﹁夏目アラタの結婚﹂鬼頭明里が演じる殺人鬼・真珠と“究極の心理戦体験”できる|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2020-11-27|accessdate=2022-06-01}}</ref>。企画では、本作のファンであると公言する[[鬼頭明里]]がヒロインの品川真珠を演じた{{R|natalie20201127}}。単行本第4巻では、﹁次にくるマンガ大賞 2020﹂でのU-NEXT賞受賞と単行本の発売を記念して、ボイスドラマ化が展開された<ref name="natalie20201130">{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/406735|title=小野友樹と鬼頭明里が腹の探り合い、﹁夏目アラタ﹂4巻購入でボイスドラマ聴ける|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2020-11-30|accessdate=2022-06-01}}</ref>。あわせてPVや第1話のボイスコミックも公開となった{{R|natalie20201130}}。
 
2021年4月、単行本第5巻の発売を記念して、作者の乃木坂のファンである[[山口つばさ]]が品川真珠のイラストを寄せている<ref name="natalie20210430">{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/426563|title=「夏目アラタの結婚」新刊記念、山口つばさから描き下ろしイラスト＆コメント到着|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-04-30|accessdate=2022-06-01}}</ref>。同年6月11日発売の『ビッグコミックスペリオール』13号にて、同誌で連載されている作品の「ヒロインに扮したコスプレ」を掲載<ref name="natalie20210611">{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/432087|title=「GIGANT」「夏目アラタの結婚」…スペリオールのヒロインにえなこら5人が変身|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-06-11|accessdate=2022-06-01}}</ref>。[[つんこ]]が本作の品川真珠のコスプレを担当した{{R|natalie20210611}}。同年7月3日には、本作の単行本が累計100万部を突破したことを記念し、つんこがTwitterにて品川真珠のコスプレを公開している<ref name="mynavi20210706">{{Cite news|url=https://news.mynavi.jp/article/20210706-1916335/|title=コスプレイヤーつんこが『夏目アラタの結婚』品川真珠のコス披露|newspaper=マイナビニュース|publisher=マイナビ|date=2021-07-06|accessdate=2022-06-01}}</ref>。
 
2022年1月14日発売の同誌3号でも連載作品とのコラボグラビアが掲載され、品川真珠を[[花咲れあ]]が担当している<ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/461639|title=十味ら﹁ガイシューイッショク！﹂﹁夏目アラタの結婚﹂ヒロインになりきるグラビア|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-01-14|accessdate=2022-06-01}}</ref>。
 
2023年4月28日発売の同誌10号にて、本作の[[#映画|映画化]]が発表され<ref name="natalie20230428">{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/522638|title=「夏目アラタの結婚」映画化！連続殺人犯へのプロポーズから始まるサスペンス|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2023-04-28|accessdate=2023-04-28}}</ref>、2024年9月に公開予定{{R|natalie20240419}}。
 
== あらすじ ==
[[児童相談所]]に勤務する'''夏目アラタ'''は、連続殺人事件の被害者遺児である'''山下卓斗'''から﹁父を殺した犯人に代わりに会って欲しい﹂という依頼を受ける。卓斗は未だ発見されていない父親の首の隠し場所を聞き出そうと、アラタの名を騙って犯人の'''品川真珠'''と文通しており、直接会って話す事ことを真珠から求められた為ためだった。小中学校で落ちこぼれのいじめられっ子だったという真珠のプロフィールから、エリート公務員ぶればマウントが取れると思っていたアラタだったが、逮捕時の﹁太ったピエロ﹂とはまるで別人の華奢な少女のような姿で現れた真珠に驚き、つい地が出てしまう。アラタが手紙の主では無いと見破ったらしい真珠が面会を打ち切るのを何とか止めようと焦ったアラタは﹁俺と、結婚しよーぜ！！!!﹂と口走る。元々アラタは結婚には何の夢も持っておらず、真珠と本気で結婚する気もまったく無かったのだが、真珠の巧みな駆け引きと真珠の無実を信じる弁護士・宮前の真珠への協力もあって、[[婚姻届]]を提出して正式に真珠と夫婦となった。
元々アラタは結婚には何の夢も持っておらず、真珠と本気で結婚する気もまったく無かったのだが、真珠の巧みな駆け引きと真珠の無実を信じる弁護士・宮前の真珠への協力もあって、婚姻届を提出して正式に真珠と夫婦となった。
 
1審で黙秘を貫いていた真珠だったが、[[控訴審]]では自分につきまとっていた[[ストーカー]]が真犯人であり、そのストーカーが自分の父親なので庇う為ために今まで黙っていたのだと主張する。宮前と違って真珠の無実を信じないアラタだったが、真珠が虐待された子供だったこと、婚姻届を渡された時に心を開いた子供のような笑顔で嬉し泣きした姿を目の当たりにした事ことなどから、徐々に心を動かされて真珠に惹かれてゆく。その一方で、真珠が宮前やアラタの同僚の桃山、被害者遺族である卓斗まで巧みに篭絡している事ことには気づいており、しおらしかったりはすっぱだったりと様々な顔を使い分ける真珠の本心をつかめずにいる。
 
真珠が8歳で施設に保護された時と21歳の逮捕時で30も[[田中ビネー知能検査|知能指数|IQ]]が上昇した謎、母親の環が真珠を決して歯医者に行かせず高カロリーな食事で太らせていた理由、1審で真珠が早く起訴されたがった真意、そして事件の真犯人は誰なのか…。様々な謎が交錯する中、真珠にまつわる重大な秘密が明らかになり、事態は大きく動き出す。
様々な謎が交錯する中、真珠にまつわる重大な秘密が明らかになり、事態は大きく動き出す。
 
== 登場人物 ==
声の項はボイスドラマの声優、演の項は映画の俳優。
; 夏目アラタ
; 夏目アラタ（なつめ アラタ）
: 児童相談所に勤務する30代の公務員。不幸な子供を救いたいという気持ちの余り虐待する親に暴力的な態度を取ってしまう事があり、その外見や態度から周囲からは「狂犬」「チンピラ」「経済ヤクザ」と評される。
: 声 - [[小野友樹]]{{R|natalie20201130}} / 演 - [[柳楽優弥]]{{R|natalie20240419}}
: 小学生の時にトラック運転手だった父親を事故で喪い、その後母親が再婚・離婚を繰り返した事が影響したのかかなりグレた子供時代を送っており、「児相一の問題児」だった。
: 本作の主人公{{R|natalie20190628}}。児童相談所に勤務する30代の公務員。不幸な子供を救いたいという気持ちのあまり、虐待する親に暴力的な態度を取ってしまうことがあり、その外見や態度のせいで周囲からは﹁狂犬﹂﹁チンピラ﹂﹁経済ヤクザ﹂と評される。
: 子供を虐待する親は「ぶっ殺してやりたい」と言うほど虐待された子供への同情心が強いが、亡くなった実父との関係は良好で、継父たちから虐待を受けたらしき描写は一切ない。享楽的な母親の事も恨んではいないと言っており、現在の関係はそれなりに良好である。
: 小学生の時にトラック運転手だった父親を事故で喪い、その後母親が再婚・離婚を繰り返したことが影響したのかかなりグレた子供時代を送っており、「児相一の問題児」だった。
: 女性の好みは「年上のポッチャリ」であるが、去る者は拒まずで実際に付き合った女性たちは好みとは異なる。
: 子供を虐待する親は「ブッ殺していい」と言うほど虐待された子供への同情心が強いが、亡くなった実父との関係は良好で、継父たちから虐待を受けたらしき描写は一切ない。享楽的な母親のことも恨んではいないと語っており、現在の関係はそれなりに良好である。
; 品川真珠
: 女性の好みは「年上のポッチャリ」であるが、来る者は拒まずで実際に付き合った女性たちは好みとは異なる。好みに合う桃山をたびたび口説いているが、所長によれば女と言うより母親を求めてのことである。
: 3人の男性を殺し、遺体をバラバラに切り刻んで遺棄した罪状で死刑判決を受けた女性。逮捕時にピエロのメイクをしていた為、マスコミなどから「品川ピエロ」とあだ名された。
: 小野友樹によると、「駆け引きする上で表の顔と裏の顔を使い分ける」キャラクターである{{R|natalie20201130}}。
: 子供の頃、母親が一切歯医者に行かせなかったせいで非常に歯並びが悪く、1審ではボサボサの髪に汚い格好で出廷し、完全に黙秘を貫いていた。が、控訴審では清楚なワンピース姿や中学時代の制服姿で現れ、その可憐な少女のような姿で傍聴人を魅了した。
; 品川真珠（しながわ しんじゅ）
: 小中学校で学業不振、高等看護学校を2年で中退した後はその日暮らしをしていたが、そのプロフィールが不自然に思われるほど地頭がよく、人の心を見透かす洞察力がある。
: 声 - [[鬼頭明里]]{{R|natalie20201130}} / 演 - [[黒島結菜]]{{R|natalie20240419}}
: 3人の男性を殺害し、遺体をバラバラに切り刻んで遺棄した罪状で死刑判決を受けた女性。逮捕時に[[道化師|ピエロ]]のメイクをしていたため、[[マスコミュニケーション|マスコミ]]などから﹁品川ピエロ﹂とあだ名された。
: 子供のころ、母親が一切歯医者に行かせなかったせいで非常に歯並びが悪く、1審ではボサボサの髪に汚い格好で出廷し、完全に黙秘を貫いていた。が、控訴審では清楚な[[ワンピース]]や中学時代の制服姿で現れ、その可憐な少女のような容姿で傍聴人を魅了した。
: 小中学校で学業不振、高等[[看護学校]]を2年で中退した後はその日暮らしをしていたが、そのプロフィールが不自然に思われるほど地頭がよく、人の心を見透かす洞察力がある。
: 母親の話題や写真に激しく動揺し、赤ん坊の話題でも強い嫌悪感を示すなど、母親と赤ん坊が何らかの弱点となっているらしい。
: 一人称は「ボク」だが、法廷では「あたし」「私」「ボク」を使い分けている。
; 桃山香
: [[コスプレ]]を担当した[[つんこ]]によると、﹁不気味かわいい﹂キャラクターである{{R|mynavi20210706}}。漫画ライターの山本杏奈によると、﹁とっても醜い[[シリアルキラー]]﹂であるが、﹁知るたびに猛烈に惹かれてしまう﹂ようなキャラクターで、本作のヒロインである{{R|chintai20220419}}。
: アラタの先輩にあたる児相職員。ややふくよかな体形で、そのことを気にしているらしく他人から「ポッチャリ」と言われると「うすポッチャリです」と訂正する。
; 桃山香（ももやま かおり） / 桃ちゃん（ももちゃん）
: アラタが桃山を好みのタイプだと発言したことから興味を持った真珠から手紙を受け取り、宮前に相談。「会ってあげてほしい」と宮前に頼まれた事もあり、真珠と面会する。
: 演 - [[丸山礼]]<ref name=rs1681848>{{Cite news2|title=柳楽優弥主演『夏目アラタの結婚』に中川大志ら出演　黒島結菜が周囲を翻弄する特別映像も|url=https://realsound.jp/movie/2024/06/post-1681848.html|newspaper=リアルサウンド映画部|publisher=blueprint|date=2024-06-05|accessdate=2024-06-05}}</ref>
: 面会の場では真珠にしぐさや言葉遣いを真似されて不気味に思い、結婚できない女として見下されて憤慨したが、その後真珠からしおらしい手紙を受け取って面会時の真珠の行動は試し行動<ref group="注" name="試">子供が親・里親・教師などの保護者に対して、自分をどの程度まで受けとめてくれるのかを探るために、わざと困らせるような行動をとること。</ref>だったとして理解を示し、﹁真珠ちゃん﹂﹁パール﹂と呼ぶほど親身になる。
: アラタの先輩にあたる児相職員。ややふくよかな体形で、そのことを気にしているらしく、他人から「ポッチャリ」と言われると「うすポッチャリです」と訂正する。
; 宮前光一
: アラタが桃山を好みのタイプだと発言したために興味を持った真珠から手紙を受け取り、宮前に相談。「会ってあげてほしい」と宮前に頼まれたこともあって、真珠と面会する。
: 真珠の[[弁護士]]。1審で弁護団の一人として真珠の弁護を担ったが、真珠が幼かった頃に明らかな虐待をうかがわせる姿を何度か見かけており、同情していた。そのせいあってか再会した真珠の無実を信じ、控訴審では手弁当で弁護を申し出た。
: 面会の場では真珠にしぐさや言葉遣いを真似されて不気味に思い、結婚できない女と見下されて憤慨したが、その後真珠からしおらしい手紙を受け取って面会時の真珠の振る舞いは﹁試し行動﹂<ref group="注" name="試">子供が自分をどの程度まで受けとめてくれるのか探るために、わざと相手を困らせるような行動をとること。</ref>だったとして理解を示し、﹁真珠ちゃん﹂﹁パール﹂と呼ぶほど親身になる。
; 品川環
; 宮前光一（みやまえ こういち）
: 真珠の母。両親を亡くした後、遠縁の家に引き取られていたが、駆け落ち同然で上京した。未婚のまま真珠を出産し、真珠が中学の時に病死。
: 演 - [[中川大志 (俳優)|中川大志]]{{R|rs1681848}}
: 真珠に似た可愛らしい外見だが、高校時代はかなりの発展家で、いわゆる清楚系ビッチ。
: 真珠の[[弁護士]]。1審で弁護団の一人として真珠の弁護を担ったが、真珠が幼かったころに明らかな虐待をうかがわせる姿を何度か見かけており、同情していた。そのせいあってか再会した真珠の無実を信じ、控訴審では手弁当で弁護を申し出た。
; 山下卓斗
: 当初、真珠が見せていたか弱げな姿が本性では無いとわかった後でも彼女の無実を信じ続け、新たな証人を見つけ出すなど真珠のために奔走している。
: 真珠に殺害されたとされる3人目の被害者の息子。父親の首の行方と、父親が真珠に惹かれた理由を知りたいと思い、アラタの名を騙って文通していた。
; 品川環（しながわ たまき）
: 裁判を傍聴して[[レオン_(映画)|レオン]]のマチルダを彷彿とさせる真珠の姿を目にし、真珠に惹かれる。
: 真珠の母。両親を亡くした後、[[七尾市|石川県]]の遠縁の家に引き取られていたが、駆け落ち同然で上京した。未婚のまま真珠を出産し、真珠が中学の時に病死。真珠に似た可愛らしい外見だが、高校時代はかなりの発展家で、いわゆる「清楚系ビッチ」。
: 真珠を学校に通わせずパックご飯とツナ缶のみを大量に食べさせるなど虐待と呼べる行動を取っていたが、暴力的な傾向は全く無く、男を家に連れ込むことも無かった。
; 山下卓斗（やました たくと）
: 真珠に殺害されたとされる3人目の被害者の息子。父親の首の行方と、父親が真珠に惹かれた理由を知りたいと思い、アラタの名を騙って文通していた。裁判を傍聴して[[レオン_(映画)|レオン]]のマチルダを彷彿とさせる真珠の姿を目にし、真珠に惹かれる。
; 藤田（ふじた）
: [[傍聴]]マニアであるだけでなく、[[死刑囚]]と文通したり死刑囚にまつわるアイテムを集める「死刑囚アイテムコレクター」。藤田に利用価値があると考えたアラタから真珠関連のアイテムを餌に釣られ、アラタに協力している。
; 神波（かんなみ）
: 演 - [[市村正親]]{{R|rs1681848}}
: 控訴審の[[裁判長]]。法廷で傍聴人たちの同情を誘った真珠の言動は全て演技だと[[裁判官]]たちに指摘し、真珠は自分を有利にする秘密をアラタに暴かせようとしているのだと洞察する。
 
== 作風 ==
[[オリコンニュース]]によると本作のテーマは「結婚」であり、「誰も見たことのない「結婚」の形を描」いた作品となっている{{R|oricon20190628}}。
 
作者の乃木坂の過去作品『[[医龍-Team Medical Dragon-]]』{{R|natalie20190628}}でプロデューサーを務めた[[長部聡介]]によると、本作は『医龍』同様に「エッジの効いたキャラクターが善と悪の境界線でダンスをするスリリングな展開」が描かれた作品である{{R|natalie20191129}}。
 
漫画ライターの山本杏奈によると、本作は﹁本格ミステリー﹂である<ref name="chintai20220419">{{Cite web|和書|url=https://www.chintai.net/news/2022/04/19/141084/|title=﹁ミステリと言う勿れ﹂だけじゃない！今すぐ読みたいおすすめミステリー漫画16選|website=CHINTAI情報局|publisher=CHINTAI|date=2022-04-19|accessdate=2022-06-01}}</ref>。具体的には﹁殺人の理由や遺体の隠し場所だけでなく、真珠出生の秘密や幼き頃のエピソードなど、謎のピースが複雑に散りばめられている﹂点を挙げている{{R|chintai20220419}}。山本は本作について、話の展開だけではなく、﹁各キャラクターを引き立てる重厚感のある作画﹂も魅力であると話している{{R|chintai20220419}}。
 
== 書誌情報 ==
* 乃木坂太郎 『夏目アラタの結婚』 小学館〈[[ビッグコミックス]]〉、全12巻
*# 2019年11月29日発売<ref name="natalie20191129">{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/357520|title=女殺人鬼と獄中結婚？「医龍」の乃木坂太郎が描くサスペンス「夏目アラタの結婚」|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2019-11-29|accessdate=2022-06-01}}</ref><ref group="小">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098604845|title=夏目アラタの結婚 1|publisher=小学館 |accessdate=2022-05-27}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-860484-5}}
*# 2020年3月30日発売{{R|oricon20200330}}<ref group="小">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098606566|title=夏目アラタの結婚 2|publisher=小学館 |accessdate=2022-05-27}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-860656-6}}
*# 2020年7月30日発売<ref group="小">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098606825|title=夏目アラタの結婚 3|publisher=小学館 |accessdate=2022-05-27}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-860682-5}}
*# 2020年11月30日発売{{R|natalie20201130}}<ref group="小">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098607693|title=夏目アラタの結婚 4|publisher=小学館 |accessdate=2022-05-27}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-860769-3}}
*# 2021年4月30日発売{{R|natalie20210430}}<ref group="小">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098608720|title=夏目アラタの結婚 5|publisher=小学館 |accessdate=2022-05-27}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-860872-0}}
*# 2021年8月30日発売<ref group="小">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098611300|title=夏目アラタの結婚 6|publisher=小学館 |accessdate=2022-05-27}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-861130-0}}
*# 2022年1月28日発売<ref group="小">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098612383|title=夏目アラタの結婚 7|publisher=小学館 |accessdate=2022-05-27}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-861238-3}}
*# 2022年6月30日発売<ref group="小">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098613182|title=夏目アラタの結婚 8|publisher=小学館 |accessdate=2022-09-11}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-861318-2}}
*# 2022年12月28日発売<ref group="小">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098614882|title=夏目アラタの結婚 9|publisher=小学館 |accessdate=2022-12-28}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-861488-2}}
*# 2023年4月28日発売<ref group="小">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098616930|title=夏目アラタの結婚 10|publisher=小学館 |accessdate=2023-04-28}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-861693-0}}
*# 2023年9月28日発売<ref group="小">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098625260|title=夏目アラタの結婚 11|publisher=小学館 |accessdate=2023-09-30}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-862526-0}}
*# 2024年3月29日発売<ref group="小" name="comic12">{{Cite web|和書|url=https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098626922|title=夏目アラタの結婚 12|publisher=小学館 |accessdate=2024-03-29}}</ref>、{{ISBN2|978-4-09-862692-2}}
 
== 映画 ==
{{公開前の映画|date=2024-04|section=1}}
{{Infobox Film
| 作品名 = 夏目アラタの結婚
| 原題 =
| 画像 =
| 画像サイズ =
| 画像解説 =
| 監督 = [[堤幸彦]]
| 脚本 =
| 原案 =
| 原作 = [[乃木坂太郎]]
| 製作 =
| 製作総指揮 =
| ナレーター =
| 出演者 = [[柳楽優弥]]<br />[[黒島結菜]]<br />[[中川大志 (俳優)|中川大志]]<br />[[丸山礼]]<br />[[立川志らく]]<br />[[福士誠治]]<br />[[今野浩喜]]<br />[[市村正親]]<br />[[佐藤二朗]]
| 音楽 =
| 主題歌 =
| 撮影 =
| 編集 =
| 制作会社 =
| 製作会社 = 映画「夏目アラタの結婚」製作委員会
| 配給 = [[ワーナー ブラザース ジャパン|ワーナー・ブラザース映画]]
| 公開 = {{Flagicon|JPN}} [[2024年]][[9月6日]]（予定）
| 上映時間 =
| 製作国 = {{JPN}}
| 言語 = [[日本語]]
| 製作費 =
| 興行収入 =
| 配給収入 =
| 前作 =
| 次作 =
}}
[[2024年]][[9月6日]]に公開予定。監督は[[堤幸彦]]、主演は[[柳楽優弥]]<ref name="natalie20240419">{{Cite web|url=https://natalie.mu/eiga/news/569962|title=主演・柳楽優弥×監督・堤幸彦で「夏目アラタの結婚」映画化、ヒロインは黒島結菜|website=映画ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2024-04-19|accessdate=2024-04-19}}</ref>。
 
=== キャスト ===
* 夏目アラタ：[[柳楽優弥]]
* 品川真珠：[[黒島結菜]]{{R|natalie20240419}}
* 宮前光一：[[中川大志 (俳優)|中川大志]]<ref name=natalie576249>{{Cite news2|title=映画「夏目アラタの結婚」に中川大志、丸山礼、市村正親ら　真珠に翻弄される映像も|url=https://natalie.mu/comic/news/576249|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2024-06-05|accessdate=2024-06-05}}</ref>
* 桃山香：[[丸山礼]]{{R|natalie576249}}
* 大高利郎：[[立川志らく]]{{R|natalie576249}}
* 桜井健：[[福士誠治]]{{R|natalie576249}}
* 井出茂雄：[[今野浩喜]]{{R|natalie576249}}
* 神波昌治：[[市村正親]]{{R|natalie576249}}
* 藤田信吾：[[佐藤二朗]]<ref>{{Cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/579537|title=映画「夏目アラタの結婚」佐藤二朗が死刑囚アイテムコレクター役で出演|date=2024-06-27|accessdate=2024-06-27|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ}}</ref>
 
=== スタッフ ===
* 原作：[[乃木坂太郎]]『夏目アラタの結婚』（[[小学館]][[ビッグコミックスペリオール]]刊）
* 監督：[[堤幸彦]]{{R|natalie20240419}}
* 配給：[[ワーナー ブラザース ジャパン|ワーナー・ブラザース映画]]
* 製作：映画「夏目アラタの結婚」製作委員会
 
{{堤幸彦監督作品}}
 
== 脚注 ==
{{Reflist脚注ヘルプ}}
=== 脚注 ===
<references group="注"/>
{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
=== 小学館コミック ===
以下の出典は[https://shogakukan-comic.jp/ 小学館コミック]（小学館）内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
{{Reflist|2|group="小"}}
 
== 外部リンク ==
* [https://bigcomicbros.net/work/6445/ 『夏目アラタの結婚』乃木坂太郎] - ビッグコミックBROS.NET
* [https://wwws.warnerbros.co.jp/natsume-arata/ 映画『夏目アラタの結婚』オフィシャルサイト]
* {{Twitter|natsume_arata|映画『夏目アラタの結婚』公式}}
* {{Instagram|natsume_arata|映画『夏目アラタの結婚』公式}}
 
{{Manga-stub}}
{{Movie-stub}}
 
{{デフォルトソート:なつめあらたのけっつこん}}
[[Category:漫画作品 な|つめあらたのけっつこん]]
[[Category:2019年の漫画]]
[[Category:ビッグコミックスペリオール]]
[[Category:推理漫画]]
[[Category:サスペンス漫画]]
[[Category:結婚を題材とした漫画作品]]
[[Category:犯罪を題材とした漫画作品]]
[[Category:シリアルキラーを題材とした作品]]
[[Category:2024年の映画]]
[[Category:漫画を原作とする映画作品]]
[[Category:日本のサスペンス映画]]
[[Category:日本の犯罪映画]]
[[Category:結婚を題材とした映画作品]]
[[Category:シリアルキラーを題材とした映画作品]]
[[Category:堤幸彦の監督映画]]
[[Category:ワーナーブラザースジャパンの映画]]
「https://ja.wikipedia.org/wiki/夏目アラタの結婚」から取得