「字余り」の版間の差分
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一音の無駄が一句のリズムに弛緩をもたらし、そのために佳句となるべきものが駄句になり下がってしまう、ということだってあるのだ。︵中略︶あえて﹃字余り﹄にする技法もあるが、それは名手のすることと肚をくくって今はひたすら五・七・五の韻律の美しさを追求してもらいたい。{{sfn|﹃俳句入門﹄}} われわれは俳句が破調になることを、いたずらにおそれてはならぬ。︵中略︶しかしながら帰着するところは、やはり五七五である。この型は俳句の典型であり原型である。この典型を故意に崩して破調にすることが、何か新しい型の試みであるかの如く錯覚することがあれば、俳句形象化の苦労を放棄することになる。<ref>{{Cite|和書|author=犬養廉・井上宗雄・大久保正(他編)|title=和歌大辞典|date=1986|publisher=明治書院}}</ref> 26行目:
== 字余りの限界 ==
字余りの限界について考える際に指針となるものが、{{harv|土居光知|1922}}が提唱し、別宮(1970)が確立させた二音一拍四拍子理論である{{sfn|土居光知|1922}}{{sfn|別宮貞徳|1977}} これに則って考えると、俳句の字余りの限界は二十四音、短歌の限界は四十音となり、規定音数の十七音、三十一音を大きく超えることになる。 49行目:
* {{Cite book|和書|author=別宮貞徳 |title=日本語のリズム : 四拍子文化論 |publisher=講談社 |year=1977 |series=講談社現代新書 |NCID=BN03923392 |ISBN=4061158880 |ref=harv}}
[[Category:詩の技法]]
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