平均棍
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d9/Anthomyiidae_sp._1_%28aka%29.jpg/250px-Anthomyiidae_sp._1_%28aka%29.jpg)
概説
編集機能
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機能は数説あり、かつては物理的に左右のバランスを取る器官と考え、英名ではbalancerと呼び、日本語名は現在もこれに依ったものである。現在ではこの説は否定され、英名は現在のものへ変更された。
現在の有力説は、その振動により飛翔運動の角速度を検出する感覚器であり航空機のジャイロスコープ相当の機能と説明する︵G.Fraenkelなどによる︶。根拠として、この器官を左右とも除去すると、双翅目の昆虫は全く飛翔できない。
他にも、その振動により反射弓の興奮の伝達が促されるとする説︵W. von Buddenbrockによる︶もある。なお物理的にバランスを取るとのかつての説は否定された︵片方の器官が残っていれば飛行可能であることが分かったため︶。
他の群の例
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撚翅目の昆虫も機能する翅が一対しかない。この類では前翅が平均棍様の器官に変化しているが、W. von Buddenbrockの説の役割を果たしているといわれている。この平均棍様の器官を偽平均棍︵英語:pseudo-haltere︶と呼ぶ。
参考文献
編集- ^ Deora, Tanvi; Singh, Amit Kumar; Sane, Sanjay P. (2015-02-03). “Biomechanical basis of wing and haltere coordination in flies” (英語). Proceedings of the National Academy of Sciences 112 (5): 1481–1486. doi:10.1073/pnas.1412279112. ISSN 0027-8424. PMC 4321282. PMID 25605915 .