「後輩」の版間の差分
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{{観点|date=2014年8月}}
'''後輩'''︵こうはい 積み上げが重視される[[中学校]]以上の[[運動部]]では[[先輩]]との[[上下関係|支配隷属関係]]が厳しく、身分の上下ともいうべき差別がある。先輩に対して服従表現を強制され、対して自身は先輩から権威主義的表現をされる<ref>三輪(2000:93-94)では、この当時の日本標準語の待遇表現についての認識を示したものとして、非相互的な敬語使用は、上司部下だけでなく、上級生下級生、先輩後輩の間にもあり、特に部活の先輩後輩には顕著なようであるという内容を提示している。そのあとで、三輪は、﹁そして上に対して丁重な敬語を使うものは往々にして下にたいしてぞんざい尊大な話しぶりになり、しかも下からは丁重な敬語を要求して、その些細な誤りでも咎めだてするところがある。日本語敬語は上位者にとっては心地よい言語であろうが、下位者にとっては不愉快なことの多い言語である。上司部下と先輩後輩との言葉遣いの非相互性は、後輩が上司になったり、逆に先輩が部下になったりした時、双方にしばしば深刻な感情問題を引き起こすこともよく知られる。﹂と、日本標準語規範主義待遇表現を、﹁日本語敬語﹂と位置付けて、その支配従属関係の明示性が、社会上屈服させられ劣位におかれたものの自尊心を傷つけることを指摘している。 </ref><ref>蒲谷他(1998:8)では、後輩︵後に入ったもの︶を﹃- 規律を重んじる[[軍隊]]における初年兵(新兵)に接する態度はひどい場合が多く、[[虐待]]に近い[[いじめ]]の構造が存在した。
日本や韓国朝鮮などでは、他の先進国にもまして、[[儒教]]的な規範主義イデオロギー上、社会全体に、先輩後輩の[[学年間差別]]と、それによる支配隷属関係が貫徹されている<ref>﹃日本の中学校以上の社会にある﹁先輩後輩カルチャー﹂﹄[http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2012/02/post-403.php 留年させるなら先輩後輩カルチャーも止めるべきでは?]冷泉彰彦執筆NewsweekJapan2012年02月24日付け</ref><ref>﹃韓国の大学生だから、やっぱり先輩/後輩の秩序に同化してしまっていた﹄[http://blog.goo.ne.jp/hituzinosanpo/e/79e408e3f2cbb6ad2c81709424cb69a6 年齢差別からの解放?]﹁hituziのブログ 無料体験コース﹂2005年9月27日付</ref>。 ==「後輩」への差別の例==
*日本の儒教的規範主義イデオロギーの強い中学に上がった途端、あるいはそれ以前やそれ以降、それまで仲良くしていた年齢が古い友達から、﹁後輩﹂として、服従表現︵いわゆる敬語︶を要求され、支配者表現︵いわゆるタメ語︶を受けるなど、学年間差別を受けることがある<ref>﹃人間を年齢や学年で区別し﹁上下関係を規定する﹂コミュニケーションを止めるる︵規範主義的日本語では、﹃止める﹄だが、ママ︶ということです。先輩には﹁ですます調﹂で話し、後輩には﹁だ、である調﹂を基調とした権威的な話法で通す、下から上への﹁異議﹂は認めない、﹁先輩﹂の自尊心は守られ﹁後輩﹂は自尊心上の譲歩を強いられるという﹁無意味なヒエラルキー﹂﹄[http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2012/02/post-403.php 留年させるなら先輩後輩カルチャーも止めるべきでは?]冷泉彰彦執筆NewsweekJapan2012年02月24日付け</ref>。 * PL学園等で事例があったように、﹁先輩﹂から暴力を振るわれる<ref>﹃ * 「先輩」の奴隷、子分として働かされ、荷物持ちや下働きをさせられる。
* 「先輩」の前で、反対意見を言いづらくなる。
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* 常に、自分が﹁先輩﹂面して、相手を﹁後輩﹂として蔑んで下に見ていない<ref>日本標準語では、下に見られるべき立場のことを﹁目下﹂と呼ぶ。</ref>か、しっかり相手に敬意を払っているか注意する。 ==「後輩」差別でなく正当な区別であるとの立場==
* J-castニュースは、[[清原和博]]が、母校の[[PL学園 * 年功序列や、長幼の序という言葉で、正当な区別であると主張し、これを美風とする考えが日本や韓国朝鮮の儒教的規範主義イデオロギーには根強い。
==注記==
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== 外部リンク ==
{{Wiktionary|後輩}}
==関連項目==
*[[同僚]]
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