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{{OtherusesOtheruseslist|家具の一種|キャビネット|キャビネット|韓国のホラー映画|箪笥 (映画)}}{{Redirect|ワードローブ|映画『美女と野獣』のキャラクター|美女と野獣 (1991年の映画)#登場キャラクター}}{{特殊文字}}
[[Imageファイル:ChestOfDrawers.jpg|thumb|たんす]]
[[Fileファイル:Tansu.jpg|thumb|150px|和箪笥]]
[[ファイル:Old wooden house's steep staircase in Seki-Juku JPN.jpg|thumb|150px|階段箪笥（箱階段）]]
'''簞笥'''︵たんす︶とは、[[衣類]]や道具を収納するための、引き出しや扉を備えた[[家具]]。通常は木製で、一人では持ち運べない大型のものが多い。▼
[[ファイル:Wall Closet.jpg|thumb|150px|クローゼット]]
 
▲'''簞箪笥'''︵たんす、簞笥<ref>簞は[[表外漢字字体表の漢字一覧|印刷標準字体]]である。</ref>︶とは、[[衣類]]や道具を収納するための、[[引き出し]]や扉を備えた[[家具]]。で通常は木製で、。一人では持ち運べない大型のものが多い。
[[助数詞]]として、棹（さお）という語を使って数える。
 
== 概要 ==
元来﹁箪笥﹂とは、[[日本]]の古典的な家具の名称であり、英語で"[[w:en:Tansu|Tansu]]"と呼ぶのは、そうした引き出しを主とした収納家具である。現在ではこれらを'''和簞箪笥'''とも呼ぶ。一方、近代になって西洋風の収納家具が用いられるようになったとき時にも、これらを箪笥に含めて、'''洋簞箪笥'''や'''洋服簞箪笥'''などと呼ぶようになった。英語でいう"[[w:en:Wardrobe|Wardrobe]]"︵外来語としての'''ワードローブ'''︶、"[[w:en:Closet|Closet]]"︵'''クローゼット'''︶などがそれにあたる。
 
日本では[[家庭用品品質表示法]]の適用対象となっており、雑貨工業品品質表示規程に定めがある<ref name="caa">{{Cite web|和書|url=http://www.caa.go.jp/hinpyo/law/law_07.html|title=雑貨工業品品質表示規程|publisher=消費者庁|accessdate=2013-05-23}}</ref>。
和簞笥には、両脇に棹通し金具がつけられており、長持と同様に、棹を通して持ち運べるようになっている。これが簞笥の数え方﹁棹﹂の由来である。▼
 
▲[[助数詞]]として、棹︵さお︶という語を使って数える。和簞箪笥には、両脇に棹通し金具がつけられており、長持と同様に、棹を通して持ち運べるようになっている。これが簞箪笥の数え方﹁棹﹂の由来である。
 
== 種類 ==
収納するものによってさまざま様々に別分かれ、る。[[衣服]]を収納する'''整理簞箪笥'''、'''衣装簞箪笥'''、'''洋服簞箪笥'''や、[[食器]]を収納する'''茶簞箪笥'''などが一般的であるが、手回り品を入れる'''用簞箪笥'''、帳面を入れる'''帳簞箪笥'''、薬屋で[[生薬]]を入れるのに使われた'''百味簞箪笥'''、[[武家]]の'''刀簞箪笥'''など、入れるものに合わせて様々な大きさや形の簞箪笥が作られてきた。
 
また、'''婚礼簞箪笥'''といわれる、結婚時に用意される一式揃いのものがあり、標準的には整理簞箪笥、洋服簞箪笥、和簞箪笥︵この場合引き出しとして[[和服]]用の特別の設備をしたもの︶の3点セットである。
 
また形態的には、盗難防止の[[からくり]]を施した'''からくり簞箪笥'''というものや、逆に非常時に簞箪笥ごと押して持ち出せるように[[車輪]]を付けた、'''車簞箪笥'''というものもある。日本では他にも[[階段]]の形をしており、実際に階段として利用される'''箪笥階段'''︵階段箪笥や箱階段とも︶がある。この場合建物の構造の一部︵背面が壁や柱そのもの︶となっているものもあり、そういったものは建設時に作り付けとして設置され移動できない。後付で設置される場合は大きさを揃えた引き出しを並べただけの物も多く、その場合は移動可能である︵後付でも固定されている場合もあるので一概には言えない︶。
 
[[File:旧尾藤家住宅内蔵と船箪笥.jpg|thumb|250px|船箪笥（[[旧尾藤家住宅]]にて展示）]]
材質別では、[[関東]]の和簞笥では、[[キリ|桐]]で作られたものが高級品として有名である。他に、[[スギ]]、[[タモ]]、[[サクラ]]、[[ケヤキ]]、[[ナラ]]などの木材がよく使われる。▼
[[江戸時代]]には[[北前船]]など[[廻船]]に積み込み、[[海難事故|難破]]時には水に浮いて貴重品を保護する「船箪笥」（[[柳宗悦]]が提唱した呼称）も作られた<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXKZO38943900U8A211C1BC8000/ 勝木憲二郎「船箪笥に詰まる技術と粋◇難破しても水に浮く構造 独学で復元し製法ひきつぐ◇」]『日本経済新聞』朝刊2018年12月17日（文化面）2018年12月21日閲覧。</ref>。
 
▲材質別では、[[関東]]の和簞箪笥では、[[キリ|桐]]で作られたもの桐箪笥が高級品として有名である。他に、[[スギ]]、[[タモ]]、[[サクラ]]、[[ケヤキ]]、[[ナラ]]などの木材がよく使われる。
 
== 歴史 ==
簞箪笥の登場は江戸時代前期、[[寛文]]年間︵[[1661年]] - [[1673年]]︶の[[大阪|大坂]]といわれ、[[正徳 (日本)|正徳]]年間︵[[1711年]] - [[1716年]]︶頃から普及したとされる。それまで衣服は竹製の[[行李]]、木製の[[長持]]や[[櫃]]といった箱状の物に収納されてきた。
 
これらと比べた簞箪笥の特徴は何といっても引き出しを備えたことで、これにより、大量の衣類や持ち物を効率よく収納できるようになった。逆に言えば、[[元禄]]時代の経済成長を経て、簞箪笥を使わなければいけないほど、人々の持ち物は増えてきたということである。ただし、長持に比べ、多くの材料と高度な技術を必要とする簞箪笥は、まだまだ高価な品物であった。貧しい庶民にまで簞箪笥が広まるのは、[[幕末|江戸時代]]末期]]からである。
 
﹁たんす﹂は、古くは﹁担子﹂と書かれ、持ち運び可能な箱のことを指していた。江戸時代に引き出し式の﹁たんす﹂が登場すると、いつの間にか﹁簞箪笥﹂の字が当てられるようになった。中国では﹁簞箪﹂は円形の、﹁笥﹂は方形の竹製収納容器をさす言葉である。現在、中国では日本で簞箪笥と呼ぶものには﹁櫃﹂という語を用いる。
 
== 主な産地 ==
[[File:Sendai Tansu.jpg|thumb|仙台箪笥]]
=== 岩谷堂箪笥 ===▼
[[岩谷堂箪笥]]は[[岩手県]][[奥州市]]江刺区で作られる箪笥。[[平泉]]文化を築いた[[奥州藤原氏]]初代[[藤原清衡]]が産業を奨励した[[平安時代]]末期に始まり長い年月を経て今に伝わる東北を代表する[[伝統工芸品]]。
 
▲=== 岩谷堂箪笥 ===
{{main|岩谷堂箪笥}}
=== 仙台箪笥 ===
'''仙台箪笥'''（せんだいだんす）は、[[仙台市|仙台]]で伝統的に作られてきた高級箪笥で、通称“野郎箪笥”などとも呼ばれた。
=== 二本松家具 ===
 
=== 越前箪笥 ===
{{節stub}}
{{main|越前箪笥}}
=== 大阪泉州桐箪笥 ===
{{main|大阪泉州桐箪笥}}
=== 紀州箪笥 ===
{{main|紀州箪笥}}
 
== 関連用品 ==
* [[油箪]]
* [[桐]]
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 出典 ===
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Tansu}}
* [[タンス預金]]
* [[箪笥 (映画)]] - [[韓国]]のホラー映画。
* [[半村良]] - 短編小説集『能登怪異譚』に「箪笥」という作品がある。
 
{{日本の建築}}
 
{{Normdaten}}
 
{{DEFAULTSORT:たんす}}
[[category:家具]]▼
 
▲[[categoryCategory:収納家具]]
[[ca:Calaixera]]
 
[[de:Tansu]]
[[en:Tansu]]
[[en:Chest of drawers]]
[[es:Cómoda]]
[[fr:Commode (meuble)]]
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