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=== 逆輸入車 ===
[[ファイル:2019 Toyota 4Runner SR5 4.0L front 6.16.19.jpg|200px200 px|thumb|right|[[トヨタ・ハイラックスサーフ|トヨタ・フォーランナー]]]]
﹁逆輸入車﹂は正式な呼称ではない。日本国内で生産した国外向け輸出モデルをのうち、日本へ再輸入しされた車両を指す﹁逆輸入車﹂と呼ぶことがあるが、これはあくまでも[[俗称]]であり、正式な呼称ではない。以前は日本系メーカーの海外現地工場で生産され、日本へ輸入された車両 ︵[[日本車#現地生産の開始|現地生産車]]︶ もこのように呼ぶ向きもあったが、これは単なる輸入車と同じであるため[[誤用]]であり、その意味では定着していない。主に'''趣味性・嗜好性が高く、日本国内で未発売となる仕様違いを含む輸出専用モデル'''がほとんどで、[[オートバイ]]、スポーツカー、[[スポーツ・ユーティリティ・ビークル|SUV]]、[[ピックアップトラック]]、[[前輪駆動]]由来の[[セダン|大型サルーン︵セダン︶]]に例が多い。
オートバイの場合、日本仕様車では[[ナナハン|750cc750 cc排気量規制]]、[[自動車馬力規制|出力規制]]、[[工業製品の自主規制|速度表示規制]]︵これらは現在撤廃︶、[[スピードリミッター|速度リミッター]]、他国仕様に比べ厳しい[[自動車騒音規制|音量規制]]など、各種規制が厳しかったため、規制を受けない利点から逆輸入車が広まった。
過去にはホンダの大型オートバイ[[ホンダ・ゴールドウイング|GL1000]]、[[ホンダ・CBX1000|CBX]]、[[ホンダ・CB|CB1100R]]、[[ホンダ・CB|CB900F]]、[[ホンダ・CX|CX ターボ]]、スズキの[[スズキ・カタナ|GSX1100Sカタナ]]などが先鞭をつけたが、逆輸入の勢いに火をつけたのは、カワサキの[[カワサキ・GPZ900R|GPZ900Rニンジャ]]である。これらは750cc750 ccの排気量自主規制がなくなった後も逆輸入され続けたが、これは特に騒音規制について輸入車は2010年まで一部数値︵加速走行騒音および定常走行排気騒音︶の適用が免除され、近接排気騒音のみ適用となっていたことから、フルパワー車両の逆輸入が行いやすかったため、オートバイに[[自動車排出ガス規制]]が適用されるようになった後も縮小してしまった国内市場を見切った輸出専用車や、保安部品の後付けで公道走行が可能となる恩恵を受けられる競技仕様専用[[モトクロッサー]]などに乗るための逆輸入が広く行われた。
だがしかし、2008年9月から自動車排出ガス規制が輸入オートバイにおいても全排気量車で強化されることになり、欧州EURO-IIIや台湾第5期規制などの国内規制に並ぶ規制値に対応していない[[2ストローク機関|2サイクルエンジン]]搭載車や[[キャブレター]]仕様車などの輸入は非常に難しくなった。 また、騒音規制も2010年からは欧州基準が適用されたため、フルパワー仕様車を逆輸入して販売することが難しくなった。しかし近年は排ガス・騒音ともに日本の規制値が欧州とほぼ同一となったことから、かつて逆輸入せざるを得なかった欧州向けの車種が日本国内で正規に発売されるケースは増加している。
近年、日本メーカーが進出した外国での現地合弁企業などによる生産工場において、国内生産車と同等程度の品質を保証できるレベルに至ったこと、円高基調が続いていることなどから、日本メーカーがインポーターとして型式認定を受け完成検査(︵[[PDI]])︶を行い、正規輸入車としてに販売を行っている車両が増加している。コスト削減のため、生産国で完成検査を行なっている車両も存在する。
=== 日本メーカーの現地生産車 ===
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