おかき
餅米を原料とした菓子、御欠
おかき︵御欠︶は、餅米を原料とした菓子。なまこ餅などの餅を小さく加工し︵欠き︶、乾燥させたものを表面がきつね色になるまで炙った米菓である。欠餅︵かきもち︶、掻き餅︵かきもち︶[注釈1]とも。膨化食品の一種。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5c/%E3%81%93%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%81%AD%E3%82%92%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%A0%E3%83%BC%E3%82%8C_%283079692697%29.jpg/220px-%E3%81%93%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%81%AD%E3%82%92%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%A0%E3%83%BC%E3%82%8C_%283079692697%29.jpg)
特徴
編集
﹁あられ﹂や﹁おかき﹂はもち米を原料とする米菓で現代では主に大きさによって区別される[2]。本来は原料の餅を細かくするために包丁を使ったものを﹁あられ﹂、槌を使ったものを﹁おかき﹂と呼んだ[2]。おかきは鏡餅など神様に供えた餅を槌で細かくして作られるもので、そのような餅に刃を入れるのは縁起が悪いとして槌が用いられた[2]。また、あられは奈良時代に唐などからの使者に対して宮廷で出されたもてなしの食べ物だったのに対し、おかきは家庭で作られる餅から作られる庶民の味だった[2]。かき餅は豊臣秀吉の好物とされ、太閤となっても間食として身辺から離さなかったとされる[要出典]。
なお、あられとおかきの区分はJAS規格などに定められたものではなく、おおよその大きさで呼び方を変えている︵いずれも米菓として区分︶だけで明確な基準は無い。
関西では﹁あられ﹂も含めて﹁かきもち︵おかき︶﹂といわれているが、﹁おかき﹂の語は現在東京でも一般化して使われている[3]。
焼く代わりに油で揚げたものを、揚げおかき︵揚げあられ︶と呼ぶ。
商品によっては煎餅と名乗る場合もあるが、本来は煎餅はうるち米を原料とするものをいう[2]。