冒険映画
(アドベンチャー映画から転送)
﹃冒険映画﹄︵ぼうけんえいが︶とは、アドベンチャー・フィクションの体裁を取り、主人公らが様々な危険や悪に立ち向かい、古代の神殿や行方不明の財宝などを見つけ出す冒険をモチーフにした映画のジャンルのことである。主に冒険活劇を描いた作品を指している。
冒険映画とは、冒険小説の一種であり、映画の一ジャンルである。冒険映画のサブジャンルには、剣戟映画、海賊映画、サバイバル映画などがある。また、冒険映画は、アクション、アニメーション、コメディ、ドラマ、ファンタジー、SF、ファミリー、ホラー、戦争などの他の映画ジャンルと組み合わされることもある[1]。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/12/Adventurefilm.svg/200px-Adventurefilm.svg.png)
概要
編集歴史
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冒険映画の初期には、主人公は一般的に男性であった。このようなキャラクターは勇敢で、圧制と戦い、暴君に立ち向かうヒーローとして描かれていた。しかし、最近の冒険映画では、ララ・クロフトなどのヒロインが主人公として活躍している[2]。
冒険映画の人気は1930年代から1940年代にピークに達し、﹃海賊ブラッド﹄、﹃ロビンフッドの冒険﹄、﹃快傑ゾロ﹄などの映画が、エロール・フリンやタイロン・パワーなど、このジャンルを得意とする大スターを起用して定期的に製作されていた[要出典]。また、土曜朝の連続活劇では、予算豊富な冒険映画と同じテーマの要素を多く用いていた[要出典]。
初期の冒険映画に影響を与えたのは、ダグラス・フェアバンクス︵﹃奇傑ゾロ﹄、﹃三銃士﹄、﹃Robin Hood﹄、﹃The Black Pirate﹄︶、ゾルタン・コルダ︵﹃四枚の羽根﹄、﹃ジャングル・ブック﹄、﹃サハラ戦車隊﹄、﹃決死の猛獣狩り﹄︶、ジョン・ヒューストン︵﹃黄金﹄、﹃アフリカの女王﹄︶などの映画監督たちであった。
代表的な作品
編集- 風来坊探偵 赤い谷の惨劇 (1961年)
- カミカゼ野郎 真昼の決斗 (1966年)
- 冒険者たち (1967年)
- ジャングル・ブック(1967年)
- 明日に向って撃て! (1969年)
- 小さな冒険者(1971年)
- 東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯 (1973年)
- スケアクロウ (1973年)
- 脱走遊戯 (1976年)
- スター・ウォーズシリーズ (1977年)
- 武士道ブレード (1981年)
- 冒険者カミカゼ -ADVENTURER KAMIKAZE- (1981年)
- インディ・ジョーンズ シリーズ (1981年)
- 南極物語(1983)
- 風の谷のナウシカ(1984年)
- グーニーズ(1985年)
- 植村直己物語(1986年)
- 天空の城ラピュタ(1986年)
- クロコダイル・ダンディー(1986年)
- 天山回廊 ザ・シルクロード(1987年)
- 魔女の宅急便(1989年)
- 紅の豚(1992年)
- おろしや国酔夢譚(1992年)
- REX 恐竜物語(1993年)
- 逃亡者(1993年)
- もののけ姫(1997年)
- 追跡者(1998年)
- 菊次郎の夏(1999年)
- 千と千尋の神隠し (2001年)
- ロード・オブ・ザ・リングシリーズ (2001年)
- アイス・エイジ(2002年)
- ファインディングニモ(2003年)
- パイレーツ・オブ・カリビアン(2003年)
- マダガスカルシリーズ(2005年)
- 長州ファイブ(2006年)
- ゲド戦記(2006年)
- ライラの冒険 黄金の羅針盤 (2007年)
- カールじいさんの空飛ぶ家(2009年)
- 星を追う子ども(2011年)
- 奇跡の2000マイル(2013年)
- タクシー運転手 約束は海を越えて(2017年)
関連項目
編集出典
編集- ^ “Genre-form Guide (Motion Picture and Television Reading Room, Library of Congress)”. www.loc.gov. 2021年9月24日閲覧。
- ^ a b “Adventure Films”. Filmsite.org. 2017年5月29日閲覧。
外部リンク
編集- “IMDb: Genre: Adventure”. IMDb\. 2017年5月29日閲覧。