アブドン
(一)イスラエルの士師。エフライム族のピルアトン人ヒレルの子。アブドンは40人の息子と30人の孫を持っていた。彼らは70頭のろばを乗っていたことから、富と地位を得ていたことが窺える。8年間イスラエルを裁いた後、死後、エフライムの地のアマレク人の山、ピルアトンに葬られた︵士師記 12:13-15︶。
(二)ベニヤミン族のギブオンの父エイエル︵七十人訳聖書︶と妻マアカの長子︵歴代誌上 8:30、9:36︶。
(三)ユダ族の王ヨシヤの廷臣。ミカの子︵歴代誌下 34:20︶。列王記下22章12節のアクボルと同一人物であると考えられる。
(四)ベニヤミン族のシャシャクの子。エルサレムに住んだ長の一人︵歴代誌上 8:23-28︶。
(五)レビ族のゲルションの氏族に与えられたアシェル族の町︵ヨシュア記 21:27-30、歴代誌上 6:71-74︶。アシェル族には四つのレビ族の町がある。放牧地と共にゲルション人に分与された。場所は恐らくキルヤト・アルベ (Khirbet Abdeh)、テル・アブドン (Tel Avdon) と同定される。