アルグン川
アルグン川︵アルグンがわ、Argun、ロシア語: Аргу́нь, モンゴル語: ᠡᠷᠬᠥᠨᠠ
ᠭᠣᠣᠯ, Эргүнэ мөрөн, Ergüne mörön, 中国語: 額爾古納河、拼音: 、満州語: ergune bira︶は、ユーラシア大陸の北東部を流れる川で、シルカ川とならぶアムール川の大きな源流の一つである。アルグン川というロシア語名は、ブリヤート語の﹁ウルゲン・ゴル﹂︵Urgengol, ﹁広い川﹂︶に由来する[1]。
アルグン川 | |
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![]() アルグン川流路 | |
延長 | 1,620 km |
平均流量 | -- m³/s |
流域面積 | 164,000 km² |
水源 | 大興安嶺山脈 |
水源の標高 | -- m |
河口・合流先 | アムール川 |
流域 |
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d3/Argun_River_near_Inner_Mogolia.jpg/250px-Argun_River_near_Inner_Mogolia.jpg)
上流はハイラル川と呼ばれる。長さは708キロメートル。内モンゴル自治区の大興安嶺山脈の西麓から発し、内モンゴル北端のフルンボイルを西へ流れる。ハイラル区で伊敏河を合わせ、牙克石市より下流では流れは緩やかになり川幅も広くなり、フルンボイル草原を蛇行する。
満州里市付近で、中国領のフルン湖からの流れを合わせてアルグン川となる。北東へ向きを変え、900キロメートル以上にわたりロシアと中国の国境を流れ、黒竜江省漠河市付近でシルカ川と合流し、アムール川となる。
満州里の下流にあり航路の中国側にある中州・ボリショイ島︵中国名‥阿巴該図島、アバガイト島︶は1929年にソ連軍が占領して以来長年中ソ・中露の国境紛争の焦点の一つであったが、2004年の国境協定で中国・ロシア間で二等分することになった[2]。
支流
編集脚注
編集- ^ E.M. Pospelov, Geograficheskie nazvaniya mira (Moscow: Russkie slovari, 1998), p. 42.
- ^ “ウラジオストクは「中国固有の領土」か=始まった極東奪還闘争”. 時事通信 (2020年). 2020年8月6日閲覧。