オデュッセイア

古代ギリシアの長編叙事詩
オデュッセイアーから転送)

オデュッセイア』(古代ギリシア語イオニア方言ΟΔΥΣΣΕΙΑ, Ὀδύσσεια, Odysseia, ラテン語Odyssea)は、『イーリアス』とともに「詩人ホメーロスの作」として伝承された古代ギリシアの長編叙事詩[1]。題名は「オデュッセウス(について)の(詩歌)」の意味[2]

オデュッセウス

概要

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10[1][1]

8624


構成

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[1]

ムーサへの祈り

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νδρα μοι ννεπε, Μοσα, πολύτροπον, ς μάλα πολλ 

(Andra moi ennepe, Mousa, polytropon, hos mala polla...)[2]



    

宿

第1歌

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40使姿

第2歌

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オデュッセウスが死んだと考えられているイタケーでは、オデュッセウスの妻ペーネロペーのところに、40人の求婚者が遺産目当てに言い寄って数年が経っていた。オデュッセウスの妻ペーネロペーの実子であるテーレマコスは、母の苦境とオデュッセウス家の窮状を救うべく決心し、イタケーの衆を集め求婚者達の横道ぶりを皆に訴えた、しかしテーレマコスの訴えは憐みを得たがすぐに求婚者たちの非難の声にかき消され、テーレマコスの訴えは虚しく終わる。ここにきてイタケーの衆の意を得られねかったテーレマコスは意を決し、父の行方を探す望み薄き危険な旅に出る事を決意する。この時テーレマコスは屋敷や町の者たちに自分を養育してくれた恩義を述べつつもオデュッセウス邸での非道ぶりに対して正義が糺されると宣言し、悪辣な求婚者たちへの敵対を表明する。求婚者たちは将来の憂いになるテーレマコスの除外も相談するが、女神アテーナーの助けを借りて、テーレマコスは無事に父の行方を探す旅に出立する。

第3歌

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9姿

第5歌

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嵐で漂流するオデュッセウスを助けるレウコテアー女神。ジョン・フラクスマン画。

使

第6歌

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海岸に漂着したオデュッセウスとナウシカアー。

難破したオデュッセウスを海岸で助けたのは、パイアーケス人の王アルキノオスの王女ナウシカアーであった。

第7歌

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ナウシカアー姫は父王の元に案内する。

第8歌

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第9歌

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第10歌

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第11歌

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第11歌は「ネキュイア」(Nekyia)として知られる。

ヘーラクレースのジブラルタル海峡を越えて冥界に行く、母アンティクレイア幽霊やトロイア戦争で死んだ兵士の幽霊に会う。また、預言者テイレシアースに会う。

第12歌

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第13歌

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イタケー島に到着し、眠りのなか洞窟に運ばれるオデュッセウス。ジョン・フラクスマン画。

オデュッセウスの話は終わり、アルキノオス王は彼にイタケーに帰るように話し、オデュッセウスはアルキノオスから魔法の船を借り、イタケーへ船出し帰還する。アテーナーは、彼を老人に変装させる。

第14歌

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豚飼いのエウマイオスは、素性を明かしていないオデュッセウスを歓待する。

第15歌

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アテーナーは、テーレマコスに故郷に帰るように言う。

第16歌

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姿2

第17歌

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アテーナーは再びオデュッセウスを乞食の姿に戻し、彼は街へ帰る。

第18歌

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第19歌

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オデュッセウスはペーネロペーと長く話すが、素性は明かさない。かつての乳母エウリュクレイアは、膝の傷から彼がオデュッセウスであることに気付く。

第20歌

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ゼウスは、青空に雷を落とす。

第21歌

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12

第22歌

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オデュッセウスは首謀者アンティノオスの喉を矢で射抜き、息子や家来と共に他の求婚者たちをすべて討ち果たす。次いで、オデュッセウスを裏切った侍女たちを絞首刑に処し、メランティオスを殺す。

第23歌

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オデュッセウスは、ペーネロペーに冒険談を話す。

第24歌

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オデュッセウスは、父ラーエルテースと再会する。求婚者の親族が復讐しようとするが、アテーナーが仲裁する。

影響史(写本)

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原典訳書

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  1994

   2
1 212013

 -1 2  

  ︿西2022

関連作品

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1954 - 

1995 - 

311981


その他

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1200100調2008623[3]

西使2001 2001: A Space OdysseyNASA2001 Mars Odyssey

ODYSSEYELYSION

脚注

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註記

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(一)^ 

(二)^ 

出典

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  1. ^ a b c 広辞苑 第五版 p.383
  2. ^ オデュッセイアとは - コトバンク
  3. ^ AFPBB News 2008年6月27日「『オデュッセイア』の日食の描写は歴史的事実の可能性、研究報告

関連項目

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  • 二分心 - オデュッセイアの時代の人間の心の考察

外部リンク

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