診療ガイドライン

医療現場の指針
ガイドライン (医学)から転送)

: Medical guideline1990
 

  in vitro(試験管)など


(ニューヨーク州立大学作成[1]

利用方法

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根拠に基づく医療(EBM)を通じて診断・治療方針を決定する際には最新の医学研究の成果を知っておく必要があるが、医療従事者が全ての疾患について常に最新の知見を身に付けておくことは容易ではない。定期的に更新される診療ガイドラインがあれば、医療従事者間あるいは医療従事者・患者間でその内容に沿って診療方針を検討することができる。EBMが効率化できるだけでなく、同じ情報を全員がいつでも共有できるために医療の透明化も期待される。

一般には手順書として強制力を持つことは無く、患者の病状や治療環境など諸事情を総合的に検討した結果、ガイドラインの推奨を外れた診療を行うことも珍しくない。

変遷

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古くから専門家のコンセンサスによる「手引書」は多数作成されてきたが、1990年代以降のEBMの普及に伴って最新の臨床研究に根拠を置くガイドラインが国内・海外共に増加しつつある。下記の外部リンクの様にそれらをまとめて検索・参照できるようなウェブサイトも整備されつつある。

類似する分野の職能団体によるガイドライン林立に対する批判もある[2]

エビデンスの分類

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A

B

C

D




I a 

I b 

II a 

II b 

III  

IV


評価

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診療ガイドラインの質などの評価には、世界的にAGREE(Appraisal of Guidelines for Research and Evaluation)チェックリストが使用されている。6領域23項目を4段階評価する。外部サイトの診療ガイドラインの活用とポイント(pdf)が参照になる。

日本

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[3]

19961health technology assessment:HTA

19982

1999425200012

EBMEBM32004MindsMedical Information Network Distribution System[3]

高齢者医療において

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高齢者を対象とした診療ガイドラインは十分に確立されておらず、若年者を対象とする診療ガイドラインを適用しても良好な結果が得られないことがあり、加齢に伴う生理的な変化にも配慮する必要がある[4]

脚注

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(一)^ SUNY Downstate EBM Tutorial. library.downstate.edu. 2004323201593

(二)^ Qaseem A, Forland F, Macbeth F, Ollenschläger G, Phillips S, van der Wees P (April 2012). Guidelines International Network: toward international standards for clinical practice guidelines. Ann. Intern. Med. 156 (7): 52531. doi:10.7326/0003-4819-156-7-201204030-00009. PMID 22473437. 

(三)^ ab 2011, pp. 5152.

(四)^ (); 寿H22-寿--009pdf2013http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/proposal/pdf/geriatric_care_GL.pdf 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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Minds - EBM

Guidelines and Measures | Agency for Healthcare Research and Quality - EBM

NICE | The National Institute for Health and Care Excellence - NICENHS

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  - EBM