スープ・オペラ
小説
編集『小説新潮』で連載された阿川佐和子著作の3人の男女の共同生活をメインにした長編小説。新潮社より2005年11月に単行本が発売(ISBN 978-4104655021)、2008年5月には新潮文庫が発売されている(ISBN 978-4101184531)。
ストーリー
編集突然の還暦の恋を迎えた叔母・トバちゃんが旅に出てしまい、一人暮しになった35歳の独身女性・島田ルイ。彼女の家に突然上がり込んだのは、2人の独身男性、初老のトニーさんと年下の康介。唯一の共通点はスープ好きという2人との、家族でも恋人でもない奇妙な共同生活が始まった。
映画
編集スープ・オペラ | |
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監督 | 瀧本智行 |
脚本 | 青木研次 |
原作 | 阿川佐和子 |
出演者 | 坂井真紀 |
音楽 | 稲本響 |
撮影 | 柴主高秀 |
編集 | 高橋信之 |
製作会社 | スープの会 |
配給 | プレノンアッシュ |
公開 | 2010年10月2日 |
上映時間 | 119分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
﹃スープ・オペラ﹄は、瀧本智行の第4回監督作品。主演は坂井真紀。9月26日に﹃もりおか映画祭﹄プレイベントとして盛岡ピカデリーで先行上映され、10月2日よりシネスイッチ銀座ほか、全国21館で公開。
ぴあ初日満足度ランキング︵ぴあ映画生活調べ︶では第4位になるなど好評価されている。
特別鑑賞券特典としてアルディン&オールドマンズテーラー特製の手作りコースタープレゼント。映画のコラボレーションとして劇中のスープを再現した﹃野菜を食べるスープ﹄が﹃Cafe & Meal MUJI﹄でメニュー化、またフレンチレストラン﹃ラ・ファランドール﹄では映画での料理担当の稲元シェフが﹃スープオペラセット﹄としてルイのスープを提供された[1]。9月22-24日には日本橋三越本店で﹃映画スープ・オペラの世界展﹄が開催された。
キャッチコピーは﹁きちんとごはんを作ること。だれかと一緒に食べること。﹂﹁恋しい人が、帰ってくる。﹂。
キャスト
編集
●島田ルイ︵大学図書館の司書補、独身︶ - 坂井真紀
●林康介︵元編集者、肉屋に勤める事に。いつも笑顔︶ - 西島隆弘︵AAA︶
●トバちゃん︵本名、楢崎藤子。ルイの叔母︶ - 加賀まりこ
●井上豪︵人気作家︶ - 平泉成
●水谷医師︵全国を飛び回る医者、トバちゃんと恋仲︶ - 萩原聖人
●奈々子︵ルイの親友、編集者︶ - 鈴木砂羽
●吾妻屋主人︵近所の肉屋︶ - 田山涼成
●田中泰子︵十二夫の妻︶ - 余貴美子
●図書館長︵大学図書館・館長︶ - 塩見三省
●桂木夫人︵ルイの家のお隣さん︶ - 草村礼子
●倉木編集長︵出版社編集長︶ - 嶋田久作
●石橋教授︵大学のフランス語教授︶ - 菅原大吉
●バス発車係︵深夜バス発車係︶ - 品川徹
●大谷教授︵大学教授︶ - 田村三郎
●笹島︵ルイの見合い相手︶ - 森下能幸
●笹島の母 - 入江若葉
●トニーさん︵本名、田中十二夫、自称画家︶ - 藤竜也
●ルイ︵5歳︶ - 北村海歩
●クリスチーナ︵井上の妻︶ - コミアーナ鈴木
●ノラ猫︵ルイの家周辺を縄張りとしている野良猫︶ - リアン
スタッフ
編集- 監督 - 瀧本智行
- 原作 - 阿川佐和子
- エグゼクティブプロデューサー - 井上和子、久松猛朗
- 企画・製作 - 篠原弘子、城戸俊治
- プロデューサー - 臼井正明
- 脚本 - 青木研次
- 音楽 - 稲本響
- 撮影 - 柴主高秀
- 美術 - 若松孝市
- 照明 - 田中利夫
- 装飾 - 山本信穀
- 衣装 - 宮本まさ江
- 録音 - 藤丸和徳
- 整音 - 瀬川徹夫
- 編集 - 高橋信之
- スクリプター - 山下千鶴
- キャスティング - 空閑由美子
- 助監督 - 山本亮
- 製作担当 - 澤井克一
- 製作 - スープの会(ビー・アイ・ティー、プレノンアッシュ、衛星劇場)
- 製作協力 - シネムーブ
- 企画協力 - 新潮社
- 特別協力 - メディアスターフィナンシャルサービス
- 助成 - 文化芸術復興費補助金
- 配給 - プレノンアッシュ
- 宣伝協力 - アステア
ロケ地
編集- 化女沼レジャーランド - 2000年閉園した宮城県のレジャー施設。
関連項目
編集- チェコ事件 - 小説中で語られる史実。
脚注
編集- ^ 『スープ・オペラ』登場の“ルイの鶏がらスープ”が新宿で食べられる!ウオーカープラス 2010年9月13日