タレント (単位)
質量および通貨単位
(タラントンから転送)
解説
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古代ギリシャではタラントン (talanton)、古代ローマではタレントまたはタレントゥム (talentum) と呼ばれ、日本ではタレント、タラントなど表記ゆれが見られる。
本来﹁1アンフォラ︵おおむね26リットル︶の水の重さ﹂という単位であるが、時代・場所によって重さは違ってきている。時代が下るにつれ通貨の単位として使われるようになり、古代ギリシャにおいては﹁6000ドラクマ﹂とされ、これは銀26キログラムに相当した。また、金の重さの単位として使われ、﹁人の重さ程度︵おおむね50キログラム程度︶﹂とされるが、正確には33キログラム程度とする説もある。
日本では、マタイによる福音書に﹁タレントのたとえ話﹂︵第25章14節から30節︶に出てくる単位として知られている。この場合﹁1タレント=数千デナリウス銀貨︵古代ローマの銀貨︶﹂とされ、﹁1デナリウス銀貨=1日の賃金﹂とされることから、数年から数十年分の収入というかなりの高額となる。
また、この﹁タレントのたとえ話﹂で、﹁その﹃能力に応じて﹄、タレントを預けた﹂とされることから、英語のtalent︵才能、能力︶の語源となった。