チチ松村
略歴
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高校時代からギターを弾き始め、卒業後はアマチュアで関西を拠点としてソロ活動を行い、本名での音源もいくつか発表されている。
ガス点検の仕事をしていたが、1978年に現在のマネージャーから同郷のゴンザレス三上︵本名・三上雅彦︶を紹介され、意気投合。共にギターユニット﹁ゴンチチ﹂を結成。現在も新作アルバムを発表するなど、精力的に活動を続けている。
チチは、チャーリー・パーカーのアルバムの中の﹁chichi︵チチ︶﹂という曲にちなんで命名した。
自称﹁茶人﹂としても知られる。なおこの﹁茶人﹂は茶道とは無関係で、仲の良かった中島らもに﹁スゴイ変人﹂といわれたのに対し、松村特有の﹁風流な世界﹂を追求しているモノをアピールするため﹁茶人﹂と名乗った。
またクラゲをこよなく愛し、クラゲを飼育したり、クラゲ・グッズを集めるなど、独特な嗜好を持つ。キノコも好きである。
演奏に使用しているギターは、ほとんど﹁ゴミ﹂として捨てられていたものであり、今までに数十本も拾っているという。
また、ミュージックソー演奏も好きであり、都家歌六が会長の﹁日本のこぎり音楽協会﹂の会員でもある。
中島らもと大変気が合い、中島の生前は、﹁らもチチ﹂というユニット名で、共同執筆や、ラジオ・テレビなどに出演をしていた。中島の小説﹃水に似た感情﹄には、松村がモデルの﹁ソトさん﹂というキャラクターが登場する。
国際ジャーナリストの小西克哉とは、中学の同級生。しかし小西はそのことにまったく気づいておらず、小西が司会をするTBSラジオの﹁ストリーム﹂で、﹁小西くん、久しぶりやね﹂と言ってサングラスをとるまでわからなかった。
友人と﹁話題になったとき﹂に備えて、地図帳︵場所が話題になったときに備えて︶とメジャー︵長さが話題になったときに備えて︶と分度器︵角度が話題になったとき備えて︶を常備している。
﹁旅ゆけ茶人﹂の記述によれば、パリのど真ん中でウンコを垂れたらしい。傑作﹁ふなのような女﹂の録音を翌日にひかえての珍事であった。
ソロCD
編集- ふなのような女 1993
- 半音生活(ゲスト:アン・サリー他) 2007
ライブ、オムニバスCD
編集- 春一番ライブ '75~'76
- CD2-No.1: The Entertainer(2004、BZCS-9025、Bellwood Record)* 松村正秀名義
- 春一番ライブ '77~'78
- CD1-No.1: 坂道(2004、BZCS-9027、Bellwood Record)* 松村正秀名義
ソロでのラジオ出演
編集- チチ松村のミッドナイトきのこ列車 FM大阪 1987年 - 1988年
- イエスタデイズ FM大阪 1989年
- らもチチ魔界ツアーズ JFN系FM 1997年~2000年
- らもチチ魔界クルーズ USEN 2001年~
ソロでのテレビ出演
編集著作
編集- それゆけ茶人 1993/4
- 私はクラゲになりたい 1993/12
- 旅ゆけ茶人 1994/8
- 松村クラゲくんの日常(下条ユリとの共著) 1995/10
- ゴミを宝に! 1999/7
- たゆたうクラゲ(中村庸夫との共著) 1997/7
- 顔面採集帳 1998/7
- 海月(ネイチャープロダクション、PPS、江の島水族館との共著) 1999/5
- 緑の性格 2000/7
- 盲目の音楽家を捜して 2001/3)
- らもチチわたしの半生 青春篇(中島らもとの共著) 2001/12
- らもチチわたしの半生 中年篇(中島らもとの共著) 2002/2
- 毒のある本(中山泰との共著) 2003/1
- MOOKきのこ2号(共著) 2006/5
- MOOKきのこ3号(共著) 2006/7
- MOOKきのこ4号(共著) 2006/8
- MOOKきのこ5号(共著) 2006/11
- MOOKきのこ6号(共著) 2006/12
- CD絵本 セミトーン・ラブ(寺坂耕一との共著) 2007/5)
外部リンク
編集- 日本のこぎり音楽協会 - ウェイバックマシン(2008年6月22日アーカイブ分)