ハロゲン化物︵ハロゲンかぶつ、英: halide ハライド︶とは、ハロゲンとそれより電気陰性度の低い元素との化合物である。フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、アスタチン化物がある。多くの塩はハロゲン化物である。すべてのアルカリ金属は室温で白色固体のハロゲン化物をつくる。
ハロゲン化物イオンは負電荷を帯びたハロゲン原子のイオンであり、フッ化物イオンF-、塩化物イオンCl-、臭化物イオンBr-、ヨウ化物イオンI-、アスタチン化物イオンAt- がある。これらのイオンは、すべてのイオン性ハロゲン化物塩中に存在する。
一般に、有機ハロゲン化合物は有機化合物の C-H 構造に対して、ハロゲン分子をラジカル置換反応により導入するか、不飽和化合物に対して付加反応させることで合成される︵直接ハロゲン化︶。また、カルボン酸誘導体や適当な脱離基に対して適当な無機ハロゲン化合物を作用させる求核置換反応によっても合成される。