プトゥン
プトゥン(チベット語: བུ་སྟོན་རིན་ཆེན་གྲུབ་, ワイリー方式: Bu-ston Rin-chen Grub, プトゥン・リンチェン・ドゥプ、1290年-1364年)とは、チベット仏教の学者である。プトンとも。
生涯
編集著作
編集密教四分法
編集プトゥンは、チベット仏教では一般的になっているタントラ(tantra、大乗仏教後期(密教)における「スートラ」(sutra)に代わる仏教経典(密教経典)の呼称)群の分類法である「密教四分法」を確立した人物として有名である。
- 所作タントラ:『灌頂経』等
- 行タントラ:『大日経』等
- 瑜伽タントラ:『金剛頂経』等
- 無上瑜伽タントラ:『秘密集会タントラ』、『ヘーヴァジュラ・タントラ』、『カーラチャクラ・タントラ』等
脚注
編集参考文献
編集- 金子良太「プトン」『アジア歴史事典』8巻収録(平凡社, 1962年)
- 山口瑞鳳『チベット』上(東洋叢書3, 東京大学出版会, 1987年6月)
- デイヴィッド・スネルグローヴ、ヒュー・リチャードソン『チベット文化史』(奥山直司訳, 春秋社, 2011年3月)