マツダ・CX-9
マツダのクロスオーバーSUV型乗用車
CX-9(シーエックス-ナイン)は、マツダが製造・販売するクロスオーバーSUVである。
初代(2007-2016年)
編集マツダ・CX-9(初代) | |
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前期型 | |
中期型 | |
後期型 | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 2007-2016年 |
デザイン | 澤井要 |
ボディ | |
乗車定員 | 7人 |
ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
駆動方式 |
FF 4WD |
パワートレイン | |
エンジン | 3.7LV型6気筒MZI 273PS |
変速機 | 6速AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,875mm |
全長 | 5,070mm |
全幅 | 1,935mm |
全高 | 1,735mm |
2007年発売。北米市場においてMPVの実質的な後継車種となる3列シート7人乗りの大型SUVである。ミニバンの需要が縮小傾向にある北米市場では、従来のミニバンに代えて3列シートCUVを投入するメーカーが増えているが[1]、マツダもその中の一つである。デザインは同社の中型CUVであるCX-7によく似たものであるが、直接の派生車種ではない。
プラットフォームはアテンザやCX-7などで使用されているフォード・CD3プラットフォームの拡大版である。エンジンはフォード・サイクロンエンジンのマツダ版であるV型6気筒MZIを搭載。当初は3.5Lであったが、2008年モデルで早くも3.7Lに置き換えられ、最大出力が263馬力から273馬力にアップした。
なお、この3.7L版のMZIはマツダの本社工場で製造が行なわれる[2]。
また、トランスミッションはアイシンAW︵現:アイシン︶製の6ATが組み合わせられる。
アメリカのモータートレンド誌でビュイック・エンクレイブや日産・ローグをくだして﹁SUV of the Year﹂となり、さらに2008年の北米カー・オブ・ザ・イヤー︵トラック部門︶を受賞した。日本車がこの賞を受賞したのは2006年のホンダ・リッジライン以来のこと。
2009年3月、ニューヨーク国際オートショーでマイナーチェンジしたモデルを公開。内外装の変更を受けた。
2012年9月、オーストラリアで開催されたオーストラリア国際自動車ショーでフロント周りとリヤ周りを大幅に刷新された改良モデルがワールドプレミアとなり、その翌年の2013年より北米を皮切りに発売を開始した。フロントマスクについては、マツダの新しいデザインアイコンである﹁魂動︵こどう︶-Soul of Motion﹂の要素を採り入れた造形となっている。3.7L・V6+6ATのメカニズムに変更はない。
年表
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●2006年
●4月4日 - ニューヨーク国際自動車ショーにて世界初公開することを発表[3]。
●10月30日 - 宇品第1工場にて生産開始[4]。
●2008年1月4日 - ﹁2008 North American Truck of the Year﹂を受賞[5]。
●2009年3月20日 - マイナーチェンジを発表[6]。
●2012年9月18日 - 二度目のマイナーチェンジを発表[7]。
リア
内装
2代目(2016年-2023年)
編集マツダ・CX-9(2代目) | |
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フロント | |
リア | |
インテリア | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 2016年 - 2023年 |
設計統括 | 大塚正志(主査) |
デザイン | 木元英二(チーフデザイナー) |
ボディ | |
乗車定員 | 7人 |
ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
駆動方式 |
FF 4WD |
パワートレイン | |
エンジン | PY-VPTS型 2,488cc 直列4気筒 DOHC ターボ[8] |
最高出力 | 183 kW (249 PS) / 5,000 rpm[8] |
最大トルク | 420N・m / 2,000 rpm[8] |
変速機 | 6速AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,930mm |
全長 | 5,065mm |
全幅 | 1,970mm |
全高 | 1,747mm |
車両重量 | 1,988kg[8] |
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エンジンは先代のV6に代わって、新開発のSKYACTIV-G・2.5Lターボを搭載する。CX-9は日本へは導入されなかったが、車幅をマツダ・CX-5と同サイズに縮小したモデルがCX-8として販売された。初代と同等以上の居住空間を確保した[8]。
年表
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●2015年11月19日 - ロサンゼルスオートショーにて2代目CX-9を世界初公開[9]。
●2016年2月12日 - 本社宇品第1︵U1︶工場で生産を開始[10]。
●2019年 -﹁ツーリング﹂以上のグレードでApple CarPlayとAndroid Autoに対応した。360°ビューモニターやシートクーラーの設定も追加された[8]。
●2023年6月30日 - アメリカでは2023年モデルをもって販売を終了することを発表[11]。
脚注
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(一)^ USA Today 紙 "Minivans' presence on roads shrinks as crossovers rise - USATODAY.com"2007年12月27日。
(二)^ マツダ、V型6気筒エンジンと直列4気筒エンジンの混流生産を実現、2008年1月23日取得。
(三)^ マツダ、ニューヨーク国際自動車ショーに新型クロスオーバーSUV﹁マツダCX-9﹂を出品
(四)^ マツダ、北米向けクロスオーバーSUV第2弾﹁マツダCX-9﹂の生産を開始
(五)^ マツダCX-9、﹁2008 North American Truck of the Year﹂を受賞
(六)^ ニューヨークモーターショー09マツダ CX-9…北米専用SUVがマイナーチェンジ
(七)^ 新型﹁マツダCX-9﹂をオーストラリア国際自動車ショーで世界初公開
(八)^ abcdef森本太郎 編﹃世界の自動車オールアルバム 2020年﹄三栄書房、2020年8月8日、131頁。ISBN 978-4-7796-4170-1。
(九)^ マツダ、ロサンゼルスオートショーにて新型3列ミッドサイズクロスオーバーSUV﹁マツダ CX-9﹂を世界初公開
(十)^ マツダ、新型﹁マツダ CX-9﹂の生産を開始
(11)^ ﹃Mazda CX-9 Discontinuation﹄︵プレスリリース︶MAZDA NORTH AMERICAN OPERATIONS、2023年6月30日。2023年7月2日閲覧。
関連項目
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●フォード・エッジ - 初代と同じくフォードCD3プラットフォームを採用した中型CUV
●リンカーン・MKX - フォード・エッジの姉妹車
●マツダ・CX-8 - 2代目のフロアパンとサスペンションを流用。
●マツダ・CX-90 - 北米専売車種。本記事のCX-9とは異なる。