マーニ
北欧神話の神
マーニ、またはマニ (Máni) は、北欧神話に登場する月の神。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/51/The_Wolves_Pursuing_Sol_and_Mani.jpg/250px-The_Wolves_Pursuing_Sol_and_Mani.jpg)
ジョン・チャールズ・ドルマンが描いた、狼に追われるマーニとソール ︵1909年︶。
﹃スノッリのエッダ﹄第一部﹃ギュルヴィたぶらかし﹄第11章から第12章で、次のように説明されている[1]。
ムンディルファリという男が、自身の2人の子供があまりに美しいことから、娘にソール︵太陽︶、息子にマーニ︵月︶という名をつけた。神々はこれに怒り、2人を捕らえて、太陽を牽く馬車の馭者をさせた。ソールは太陽の運行を、マーニは月の運行と満ち欠けを司る。
馬の名はアールヴァク︵﹁早起き﹂の意︶、アルスヴィズ︵﹁快速﹂の意︶といい、体を冷やすための鞴ふいごが取り付けられている。
月は常にハティという狼に追いかけられているため、急いで運行しなければならない。
マーニは、ヒューキとビルが肩に負った天秤棒でセーグ(Sægr[2])を担いでいるのを見つけると、この2人の子供を地上から月へと連れ去った。ヴィズフィンル(Vidfinn)という男の子供である彼らが月に付き添う姿は、地上からも見える。
﹃ギュルヴィたぶらかし﹄第51章において、ラグナロクの時、月は狼︵ハティもしくはマーナガルム︶に捕らえられて大損害を受けるといわれている[3]。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/51/The_Wolves_Pursuing_Sol_and_Mani.jpg/250px-The_Wolves_Pursuing_Sol_and_Mani.jpg)
脚注
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(一)^ ﹃エッダ 古代北欧歌謡集﹄232-233頁。
(二)^ CyberSamurai Encyclopedia of Norse Mythology: Prose Edda - Gylfaginning (English) XI. Frá Sól ok Mána Archived 2007年9月27日, at the Wayback Machine.にみられる綴り。
(三)^ ﹃エッダ 古代北欧歌謡集﹄275頁。
参考文献
編集関連項目
編集- ノート (北欧神話) - 北欧神話において夜を司る女神
- マーナガルム - 月を追いかける狼