メット (肉)
生の豚挽肉を用いたドイツの食品
概要
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﹁メット﹂という名は低地ドイツ語で﹁脂身なしのきざんだ豚肉﹂をさすMettか、古ザクセン語で﹁食物﹂を表すmetiからきている。北ドイツ、東ドイツ、ベルリンなどではハッケペーター︵Hackepeter︶としても知られている。豚挽肉からできており、通常は塩や黒胡椒で、また地域によってはニンニクやキャラウェイで味付けされて売られており、生食する。みじん切りの玉ねぎを加えてもよく、これは玉ねぎメット (Zwiebelmett) とも呼ばれる。法的には、メットは35%以上の脂肪分を含むものであってはならない[1]。また、ドイツの法律である﹁挽肉についての指示﹂(Hackfleischverordnung) によって、包装されていないメットはその日に作ったものしか販売することはできない。
変種
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﹁シンケンメット﹂︵Schinkenmett,﹁もも肉メット﹂の意︶はもも肉から作られるもので、特に上質と考えられている。
メットは通常、地元の店などで挽肉にされたものが販売されているが、これとは異なり、きめの粗いメット (grobes Schweinemett) は工場の挽肉機で作られる。構造を保つため、豚肉は通常、半冷凍状態で処理される。﹁挽肉についての指示﹂では、摂氏2度以上での処理を認めておらず、また、氷を冷却のために使用することも禁じている。
食べ方
編集ソーセージ
編集メットをメットヴルストというソーセージにすることがあり、これは大変長持ちする。スパイシーな風味で、しばしば燻製を施した生ソーセージである。
関連項目
編集脚注
編集- ^ Deutsches Lebensmittelbuch für Fleisch und Fleischerzeugnisse