リンス
リンス︵rinse︶は、頭髪用の浴用化粧品の一種。ヘアリンスともいう。また、コンディショナー︵conditioner︶または、ヘアコンディショナー︵hair conditioner︶ともいう。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/82/Hair_detergent.jpg/250px-Hair_detergent.jpg)
Dupuy社製の9種のヘアケア製品を宣伝する、19世紀の広告
洗髪後にリンス剤を使用して髪に馴染ませた後、洗い流すとリンスの中の有効成分︵ジメチコン等の油分や陽イオン系界面活性剤︶が髪の表面に付着し、コーティングされる。
似たようなものにトリートメントがあるが、違いは、髪の毛の表面にとどまるか、髪の毛の中まで浸透するかの違いである。
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概要
編集
﹁リンス﹂︵rinse︶とは英語で﹁すすぐ﹂の意味から来ている。製造技術が発達していない時代、シャンプーは石鹸に近いアルカリ性の成分だったため、洗髪後にアルカリ成分が付着しキューティクルが開いてしまい、これを中和するため最後に酸性の水溶液︵クエン酸等︶で髪をすすぐ必要があったことに由来する[1]。その習慣から派生した日本特有の意味である。
前述の通り、現在の一般的なシャンプーに対して用いるリンスはそれとは意味合いが異なる。英語では﹁ヘアコンディショナー﹂︵hair conditioner︶が一般的な呼称である。
リンスには、毛髪のごわつきを抑えて櫛どおりをなめらかにする、毛髪をしなやかにしてツヤを出す、静電気の発生を抑える、毛髪の保護といった効果がある[1]。
コンディショナー
編集リンスとの違いはpH調整機能で、pH値を整える機能が特徴で、毛染めやパーマの後に使用することが効果的である。 今ではリンスをコンディショナーと呼ぶメーカーも多く、厳密な区別はないが、石鹼シャンプー用のリンスに比べてコンディショナーのほうが毛髪保護という点に特化している。
リンスインシャンプー
編集20世紀末には、リンスとシャンプーが一緒に出来るリンスインシャンプーも登場した。
脚注
編集関連項目
編集- マカッサル油 ‐ 19世紀初期のイギリスで流行した整髪料。