ワールドラグビーランキング

ワールドラグビーによる世界ランキング

ワールドラグビー男子ランキング
上位30チーム(2024年6月24日時点)[1]
順位 変動* チーム ポイント
1 増減なし  南アフリカ共和国 094.54
2 増減なし  アイルランド 090.69
3 増減なし  ニュージーランド 089.80
4 増減なし  フランス 087.92
5 増減なし  イングランド 085.97
6 増減なし  スコットランド 082.82
7 増減なし  アルゼンチン 080.68
8 増減なし  イタリア 079.41
9 増減なし  オーストラリア 077.48
10 増減なし  ウェールズ 077.26
11 増減なし  フィジー 076.38
12 増減なし  日本 074.04
13 増減なし  ジョージア 074.02
14 増減なし  サモア 072.23
15 増減なし  トンガ 071.57
16 増減なし  ポルトガル 070.28
17 増減なし  ウルグアイ 067.94
18 増減なし  アメリカ合衆国 067.39
19 増減なし  スペイン 064.37
20 増減なし  ルーマニア 061.66
21 増減なし  カナダ 060.90
22 増減なし  ナミビア 060.56
23 増減なし  チリ 060.49
24 増減なし  香港 059.80
25 増減なし  ロシア 058.06
26 増減なし  スイス 057.44
27 増減なし  オランダ 057.29
28 増減なし  ベルギー 055.89
29 増減なし  ブラジル 055.37
30 増減なし  ジンバブエ 052.43
*前週からの変動

 (: World Rugby Rankings) 200312003982016


男子ランキング

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ランキング(ポイント制)

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ランキングの基準になるポイントは下限0点、上限100点の範囲内で評価を受ける。ランキングトップのチームは90点前後で推移しており、これまでの最高点は2016年10月10日にニュージーランドが記録した96.57点となっている。また、ワールドラグビーに加盟したばかりのユニオンチームは10試合のテストマッチの経験を経て自動的に30点のポイントが付与されてランキング入りする。一方でテストマッチを含む試合を2年間行っていないユニオンチームはポイントが剥奪されてランキング外となるが、再び試合を行うことでポイントが復活し、そのポイントを基準に復活時点でのランキングが決定される。

直近のチーム状況をよりリアルに反映されることが目的としていることからポイントシステムは後述の「ポイント交換制」を使用して計算され、試合結果に基づいてポイントを受け取る仕組みになっている。交換は各ユニオンチームの試合結果やランキングに基づいており、これにホームアドバンテージの手当が与えられている。ランキング差があり、かつ下のチームが上のチームに勝利するとランキングが大幅に変動することがある。

更新は原則毎週月曜であるが、ラグビーワールドカップ開催期間は出場国を基準に試合毎に行われる。

ポイント交換方法

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たとえば国際試合でホームのチームYとアウェーのチームZが対戦すると、以下の交換に基づいた計算が実施される[2]

  1. 試合前のポイントランキングスコアをチームYに取り込む。チームYはホームのためアドバンテージとして3点が加算され、そのポイントが「チームYの修正前マッチポイントランキングスコア(以下「ポイントY」)」となる。
  2. 試合前のポイントランキングスコアをチームZに取り込み。チームZはアウェーのためホームアドバンテージが加算されず、試合前のポイントがそのまま「チームZの修正前マッチポイントランキングスコア(以下「ポイントZ」)」となる。
  3. チームYとチームZの修正前マッチポイントランキングスコアの差を計算(以下スコア差の値を「差分A」とする)。
  4. 上記ポイントに基づき後述の表による計算が行われ、計算結果のポイント(但し、結果のポイントがポイント上限を超えた場合はポイント上限の値が適用)が負けたチームから勝ったチームへ移動される。
  5. 引き分けの場合はホームアドバンテージを加味したポイント上位のチームからポイント下位のチームへ移動となる。
ポイント計算方法
ラグビーワールドカップの場合
結果 計算方法 ポイント上限
Yチームが16点差以上で勝利 (10+ポイントZ-ポイントY)×0.3 6
Yチームが15点差以内で勝利 (10+ポイントZ-ポイントY)×0.2 4
引き分け 差分Ax0.2 2
Zチームが15点差以内で勝利 (10+ポイントY-ポイントZ)×0.2 4
Zチームが16点差以上で勝利 (10+ポイントY-ポイントZ)×0.3 6
その他国際試合の場合
結果 計算方法 ポイント上限
Yチームが16点差以上で勝利 (10+ポイントZ-ポイントY)×0.15 3
Yチームが15点差以内で勝利 (10+ポイントZ-ポイントY)×0.1 2
引き分け 差分Ax0.2 1
Zチームが15点差以内で勝利 (10+ポイントY-ポイントZ)×0.1 2
Zチームが16点差以上で勝利 (10+ポイントY-ポイントZ)×0.15 3

上記計算方法では上位チームと下位チームの差が10点差以上あり、かつ上位チームが勝利した場合負の数になる。この場合はポイントの交換は実施されず、試合前と同じポイントに据え置かれる。

計算方法の例

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1:通常のポイント交換

2019A20191013

80.70383.7080.623.08

71080.6283.70×0.21.3880.701.3882.08

1.3880.621.3879.23[1]

210

2019A2019105

80.70383.7070.8012.9

191070.8083.70×0.3-0.87

3

2015B2015919

72.0685.1513.06

21085.1572.06×0.24.60

4472.06476.0685.15481.15

4

2011A2011927

69.6273.744.12

4.12×0.20.8269.620.8270.45[1]73.740.8272.92

201932

過去のルール

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ポイント交換そのものについてはランキングが設定されてから変化はないが、新規参入時のルールは以下の通りであった[3]

  • 2007年までは1987年の成績から遡って計算を行う。1987年時点で加盟しているチームは80点を基準とし、1988年以降に加盟したチームは1987年を基準に1年につき2点ずつポイントを引いた値を基準とする。(例:1988年は78点から、1992年加盟は70点から、1997年加盟は60点から)。
  • 2007年から2012年までに加盟したチームは40点からスタートする。

男子ワールドラグビーのティア(階層制) 

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133: tier; [4]



1[4]

123[5]



21[6]202051[7]

2023年5月、ワールドラグビーは定款の第9条4項「評議会の議決権」を変更し、これまでのティア1を改めハイパフォーマンスユニオンとし、日本をハイパフォーマンスユニオンに含めて3票の議決権を与えることを決定した[8][9][10]

ハイパフォーマンスユニオン(旧・ティア1)

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ハイパフォーマンスユニオンはラグビー強豪国に位置付けられ、2023年5月時点で旧ティア1に属していた「シックス・ネイションズ(欧州6カ国対抗)」の6カ国と、「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」の南半球4カ国[11]、2023年5月より日本を含めた11カ国で構成されている。

ティア1に分類されているナショナルチーム
ナショナルチーム 所属大陸連盟 参加国際ラグビー大会 ワールドカップ最高位 世界ランク歴代最高順位
  イングランド ヨーロッパ シックス・ネイションズ 優勝2003年 1位
  アイルランド ベスト8(1987年、1991年、1995年、2003年、2011年、2015年、2019年、2023年) 1位
  ウェールズ 3位(1987年) 1位
  スコットランド 4位(1999年) 5位
  フランス 準優勝(1987年、1999年) 2位
  イタリア ベスト12(1987年、1991年、1995年、2003年、2007年、2011年、2015年、2019年、2023年) 8位
  ニュージーランド オセアニア ザ・ラグビーチャンピオンシップ 優勝1987年2011年2015年 1位
  オーストラリア 優勝1991年1999年 2位
  南アフリカ共和国 アフリカ 優勝1995年2007年2019年2023年 1位
  アルゼンチン スダメリカ 3位(2007年) 3位
  日本 アジア パシフィック・ネイションズカップ ベスト8(2019年) 6位[12]

3[5]

841322201532019820161[11]

ティア2

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22023512238退5
ティア2に分類されているナショナルチーム
ナショナルチーム 所属大陸連盟 参加国際ラグビー大会 ワールドカップ最高位(ベスト12以上、太字は決勝トーナメント進出年) 世界ランク歴代最高順位
  サモア オセアニア パシフィック・ネイションズカップ ベスト8(1991年1995年、1999年)[注 2] 7位
  トンガ ベスト12(1995年、1999年、2007年、2011年) 9位
  フィジー ベスト8(1987年、1999年、2007年2023年 8位
  アメリカ合衆国 北米カリブ ベスト12(1987年) 12位
  カナダ ベスト8(1991年 11位
  ウルグアイ スダメリカ ベスト12(1999年) 14位
  スペイン ヨーロッパ 16位
  ジョージア ベスト12(2015年) 11位
  ポルトガル 16位
  ルーマニア ベスト12(1987年、1991年) 13位
  ロシア 16位
  ナミビア アフリカ 18位

210320205

3

2

1

0

2015120192

20161[11]

ティア3

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3[11]3Development One10Development Two
「Development One」に分類されているナショナルチーム
所属大陸連盟 ナショナルチーム
アジア   香港   韓国   マレーシア
オセアニア (なし)
北米カリブ (なし)
スダメリカ   ブラジル   チリ
ヨーロッパ   ベルギー   ドイツ
アフリカ   ジンバブエ   コートジボワール   ケニア
上記のうち、ジンバブエとコートジボワールはワールドカップ出場経験あり。

ハイパフォーマンスユニオンおよびティア2との試合に制限が発生するほか、ワールドラグビーの選挙では各国協会の投票権を持たず、6つの大陸連盟が保有する各2票に委ねられる[5]

女子ランキング

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上位20チーム(2024年6月24日時点)[13]
順位 変動* チーム ポイント
1     イングランド 096.90
2     カナダ 089.13
3     ニュージーランド 088.96
4     フランス 087.27
5     オーストラリア 078.36
6     スコットランド 075.99
7     アメリカ合衆国 074.57
8     ウェールズ 074.28
9     イタリア 074.26
10     アイルランド 073.53
11     日本 068.23
12     南アフリカ共和国 065.17
13     スペイン 065.15
14  1   フィジー 061.19
15  1   ロシア 061.10
16     オランダ 058.98
17     香港 058.76
18     サモア 058.48
19     カザフスタン 055.23
20     スウェーデン 052.72
*前週からの変動

ワールドラグビーは、2016年から女子のランキングも発表している[14][15]


脚注

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注釈

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  1. ^ a b 小数第三位以下があるため、±0.01の誤差が発生する
  2. ^ 西サモア代表を含む

出典

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(一)^ Men's World Rankings. . 2024624

(二)^ Rankings Explanation. 20071052007916

(三)^ 

(四)^ ab123 

(五)^ abc 1. . (202055). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58785100V00C20A5000000/ 202055 

(六)^ 1 . RUGBY REPUBLIC. (202054). https://rugby-rp.com/2020/05/04/japan/50416 202054 

(七)^ 1. . (202054). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58772040T00C20A5UU8000/ 202054 

(八)^ .   | NHK. NHK. 2023511

(九)^  - . www.nikkei.com. 2023511

(十)^ . JRFU. 2023512

(11)^ abcd1tier2. Hack (20161126). 202054

(12)^ 6  -  : . nikkansports.com. 20211025

(13)^ Women's World Rankings. . 2024624

(14)^ worldrugby.org.  | World Rugby. www.world.rugby. 2023224

(15)^ Women's Rankings. World Rugby. 201997

外部リンク

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