下駄記号(げたきごう)は下駄足跡に似た形の記号で、代替文字としての用途に使用されることが多い。

用途

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入手できない活字の代替として(活版印刷時代)

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[1][2][3]

[4][1]

2foot[6]

調

文字コード上に存在しない文字の代替として

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文字コード上の制約によって表示に使用しようとしている文字コードに表示したい文字が含まれていない場合に、下駄記号を表示することがある。

LinuxなどのOSにおいては、環境にあるフォントや文字コードで表現できない文字があった場合に下駄記号を表示するものが多い。

判読不能文字の代替として

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手書き原稿のテキスト化作業を行う際、原稿の判読できない文字を下駄記号で代用する措置がなされる。

伏せ字として

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印刷物中に出版に適さない用語が含まれている場合など、伏せ字として、それらの文字を下駄記号で置き換えることがある。

ソートにおける役割

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JIS規格JIS X 4061(日本語文字列照合順番)においては、文字列ソートした場合に下駄記号を最後にするように規定されている。したがってJIS規格に従ったソートを提供している環境においては、下駄記号の文字が最後に来るように並べ替えられる。

符号位置

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記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+3013 1-2-14 〓
〓
げた記号

脚注

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注釈

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  1. ^ 手での鋳込みおよび初期の鋳造機では鉋作業で行われていた贅片処理も、活字鋳造機の高度なものでは自動化されるようになった[5]

出典

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(一)^ 1969p.71

(二)^ 2007 ISBN 978-4-09-504176-6p.206

(三)^   Glossary 

(四)^ 19482004 ISBN 978-4-87-085176-4p.3

(五)^   Glossary 

(六)^ 1967p.411 

関連項目

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