個人
人物または特定の物体
概説
編集個人と組織
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﹃経営者の役割﹄(1938年) などで知られるチェスター・バーナードの組織論では個人︵the individual︶と人間︵the person︶の概念を区別している[3]。バーナードの組織論では、﹁個人﹂は物的、生物的、社会的要因の統合物で没理論的な存在とするが、﹁人間﹂は自由意志と選択力をもつ意思決定者で論理的・合理的存在であるとしている[3]。
また、バーナードの組織論では、単純なFO︵formal organization︶である単位組織を理念型とし、FOに参加する者は﹁個人人格﹂と﹁組織人格﹂の二重の人格を持つとする[3]。その上で各人︵貢献者︶は個人人格によってFOに参加︵貢献︶するか否かを金銭的報酬や活動の社会的意義、ステータスなどの誘因により決定し、﹁誘因﹂と﹁貢献﹂のバランスが保たれる限りFOへの参加を個人は受け入れるとし、それに参加する限り組織人格が個人を支配するとしている[3]。
法律と個人
編集「組織 / その組織を構成する個々の人」の対比は、法律用語では講学上「法人 / 自然人(英: natural person)」という用語を用いて行っている。日本の法律における文言では「人」になっている場合も「自然人」の場合も「個人」の場合もある[注 1]。
脚注
編集- 注
- 出典