大山道

江戸時代の関東各地から、相模国大山にある大山阿夫利神社への古道の総称

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大山道(主要8道)。

歴史

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大山信仰と大山講

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45420727817

5 - 620 - 307 - 920

大山道の成立

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藤沢宿からの大山詣りに通う、田村通り大山道の起点にある神奈川県藤沢市四ツ谷の「一の鳥居」。

198410[2]1920調調107[2]調[2]39[2][2]

19873[2][2][2][2]

沿宿




衰退

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使退

主な大山道

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大山道は主要なものに8道あり、青山通り大山道、府中通り大山道、八王子通り大山道、柏尾通り大山道、田村通り大山道、羽尾通り大山道、六本松通り大山道、蓑毛通り大山道がある。経路の( )内は現在の地名。経路は時代により変化し、必ずしも記載どおりの一定したものではない。

田村通り大山道

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道標(2010年5月5日)
藤沢にある、田村通り大山道の起点となる道標。



435[2]宿宿44611辿

矢倉沢往還

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-1246

青山通り大山道

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道標(2012年8月)
世田谷区三軒茶屋交差点の分れにある。

宿


矢倉沢からの経路

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矢倉沢往還のうち、矢倉沢から大山に至る経路である。

太字は人馬継立場

柏尾通り大山道

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不動明王堂(2010年3月21日)
道標などがある、戸塚の起点。

5[2]

40122辿

芝生通り大山道

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宿()宿

40

八王子通り大山道

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宿[?]4071663603611辿

府中通り大山道

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ふじ大山道

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武蔵秩父日高・飯能道

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現在の埼玉県日高市から大山へ向かうものである。

武蔵秩父大宮道

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現在の埼玉県秩父郡横瀬町から東京都青梅市を経て大山へ向かうものである。

現在の国道299号東京都道・埼玉県道53号青梅秩父線東京都道29号立川青梅線国道411号が近似したルートである。

津久井大山道

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41264辿

(1)宿 -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  - 宿 - 

(2) -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  - 

甲州街道浅川口大山道

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現在の東京都八王子市から途中相模川の舟下りを経て大山へ向かうものである。東京都道47号八王子町田線東京都道・神奈川県道48号鍛冶谷相模原線などが近似したルートを辿っている。

甲州から大山への道

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信濃国甲斐国方面から現在の山梨県笛吹市を経て、富士山と大山の両方を参詣するものである。

中原豊田通り大山道

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現在の神奈川県平塚市から大山へ向かうものの一つである。東海道平塚宿助郷制度の名残から「御伝馬往来」とも呼ばれる。

  • 経路:東海道平塚本宿(以降、神奈川県平塚市) - 中原下宿 - 中原上宿 - 豊田本郷 - 小鍋島 - 大島 - 下谷/田村通り大山道と交差(以降、伊勢原市) - 上谷 - 下糟屋 - 矢倉沢往還を経て大山へ

粕屋通り大山道

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現在の神奈川県平塚市から大山へ向かうものの一つである。

  • 経路:東海道平塚新宿(以降、神奈川県平塚市) - 八幡の二ツ辻 - 真土 - 横内/田村通り大山道と交差 - 小稲葉(以降、伊勢原市) - 下糟屋 - 矢倉沢往還を経て大山へ

矢崎通り大山道

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現在の神奈川県平塚市から大山へ向かうものの一つである。

  • 経路:東海道平塚新宿八幡神社(以降、神奈川県平塚市) - 中原下宿 - 中原上宿 - 豊田本郷 - 簀子橋 - 伊勢原(以降、伊勢原市) - 田村通り大山道を経て大山へ

伊勢原通り大山道

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現在の神奈川県中郡大磯町から大山へ向かうものである。

伊勢原通り大山道は「伊勢原道」と「波多野道」の2経路があり、波多野道の公所 - 伊勢原間は「小田原道」とも呼ばれた。神奈川県道63号相模原大磯線などが近似したルートを辿っている。

伊勢原道

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  • 経路:東海道大磯宿の西方・西小磯村(神奈川県中郡大磯町) - 万田(以降、平塚市) - 出縄 - 河内 - 徳延 - 長持 - 寺田縄 - 矢崎 - 大句(以降、伊勢原市) - 伊勢原 - 田村通り大山道を経て大山へ

波多野道

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  • 経路:万田(以降、平塚市) - 出縄 - 根坂間 - 公所 - 広川 - 片岡 - 大畑 - 木津根(以降、伊勢原市) - 伊勢原 - 田村通り大山道を経て大山へ

六本松通り大山道

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現在の神奈川県小田原市から大山へ向かうものである。国道255号などが近似したルートを辿っている。

  • 経路:東海道小田原宿(以降、神奈川県小田原市) - 多古村 - 飯泉の渡し(酒匂川) - 勝福寺門前町 - 千代村 - 高田村 - 曽我別所村 - 山彦山 - 六本松 - 田中村(以降、足柄上郡中井町) - 五所宮 - 久所 - 井ノ口村 - 大竹村(以降、秦野市) - 十日市場(曽屋) - 寺山村[注釈 5] - 小蓑毛村横畑 - 坂本村(伊勢原市) - 大山

羽根尾通り大山道

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2010328



 -  -  -  -  -  -  - 

二ノ宮通り大山道

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現在の神奈川県中郡二宮町から大山へ向かうものである。

  • 経路:東海道二ノ宮村(以降、神奈川県中郡二宮町)- 一色村 - 井ノ口村(足柄上郡中井町) - 六本松通り大山道を経て大山へ

蓑毛通り大山道

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蓑毛通り大山道
現在は関東ふれあいの道「大山参り蓑毛のみち」として整備されている。(2006年11月撮影)

現在の神奈川県秦野市曲松から矢倉沢往還から別れ、蓑毛を越えて大山阿夫利神社下社へ至る裏参道である。

関東ふれあいの道の一つとして整備されている。

  • 経路:寺山村(神奈川県秦野市) - 蓑毛 - 子易(伊勢原市) - 田村通り大山道を経て大山へ

その他

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注釈

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(一)^ ab - 

(二)^  - 西宿西西調

(三)^ 

(四)^  -  - 

(五)^ 

出典

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  1. ^ 『大山地誌調書上』天保六年
  2. ^ a b c d e f g h i j k 大山道:丹沢・大山 歴史街道ものがたり”. 産業能率大学. 2015年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月14日閲覧。

参考文献

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1987 

 1978 

 -  -1992 

1974 

2007ISBN 9784938643287 

2007ISBN 9784896602234 

関連文献

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関連項目

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外部リンク

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