実効輻射電力
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実効輻射電力(じっこうふくしゃでんりょく)とは、ある一定の方向に放射される電波の電力の強さのことを指す。常用漢字の範囲内で、「実効放射電力」と表記されることもある。
概説
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放送局の送信電波の強さや無線LANの電波の強さなどをあらわす際などに使われる。
実効輻射電力がアイソトロピック・アンテナを基準とした電力を指す場合、英語では﹁Equivalent Isotropic Radiated Power﹂﹁Effective Isotropic Radiated Power﹂となり、頭文字をとり﹁EIRP﹂とも呼ばれる。これを直訳すると﹁実効等方輻射電力﹂となる。一方、ダイポールアンテナを基準にした電力は﹁Isotropic﹂を省略して﹁ERP﹂と呼ばれ、日本語では本項題の﹁実効輻射電力﹂と呼ばれる。
常用漢字に﹁輻﹂が含まれないため、﹁輻射﹂を﹁放射﹂に置き換えて表記されることもある(放射を参照︶。
日本国電波法施行規則では、第2条78号により後者を﹁実効輻射電力︵じっこうふくしゃでんりょく︶﹂、第2条78号の2により前者を﹁等価等方輻射電力︵とうかとうほうふくしゃでんりょく︶﹂と定義している。
電波法施行規則での定義
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●第2条第1項第78号
●﹁実効輻射電力﹂とは、空中線に供給される電力に、与えられた方向における空中線の相対利得を乗じたものをいう。
●第2条第1項第78の2号
●﹁等価等方輻射電力﹂とは、空中線に供給される電力に、与えられた方向における空中線の絶対利得を乗じたものをいう。