帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS
2016年に発売された日本のオリジナルビデオ
スーパー戦隊Vシネマ 帰ってきたシリーズ | ||
第5作 | 行って帰ってきた 烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号 |
2015年6月24日 |
第6作 | 帰ってきた 手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS |
2016年6月22日 |
第7作 | 帰ってきた 動物戦隊ジュウオウジャー お命頂戴!地球王者決定戦 |
2017年6月28日 |
『帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS』(かえってきたしゅりけんせんたいニンニンジャー ニンニンガールズバーサスボーイズ ファイナルウォーズ)は、2016年6月22日にリリースされた東映制作のオリジナルビデオ作品である。
概要
編集
スーパー戦隊Vシネマ﹁帰ってきたシリーズ﹂の第6作目。2015年放送の特撮テレビドラマ﹃手裏剣戦隊ニンニンジャー﹄の特別編に相当する作品であり、テレビシリーズ最終回から2年後を描いたオリジナルストーリー[1][2]が展開される。本編時間は55分。
伊賀崎天晴と風花兄妹の母である桜子が初登場するほか、オリジナルキャラクターとしてテレビシリーズにて十六夜九衛門役を演じた声優の潘めぐみが演じる、九重ルナ/ミドニンジャーが登場する[3][2]。ストーリーは、伊賀崎風花/シロニンジャーと百地霞/モモニンジャーが中心となっており、テレビシリーズでは実現しなかったWヒロイン編となっている[4][注釈1]。また、有明の方役の三石琴乃は声だけではなく、人間態としても顔出し出演している。
テレビシリーズのメインライターであり本作品の脚本も担当した下山健人は、桜子の登場はテレビシリーズで検討されていたが、諸事情により実現しなかったため本作品に取り入れたと述べている[6][注釈2]。桜子役の中山忍は、監督の竹本昇がファンであったことから起用された[8]。なお、新規の敵キャラクターは登場しない[2]。
シロニンジャーの変化として﹃忍者戦隊カクレンジャー﹄のニンジャホワイトと﹃忍風戦隊ハリケンジャー﹄のハリケンブルーが登場する[9][注釈3]。さらにニンニンジャー初という触れ込みで、プリキュアシリーズにも参加したスタッフによる[10][11]、2Dアニメーションパートが挿入される[注釈4]。
一部のシーンではニンニンジャーの変身前の俳優が変身後のスーツアクターを務めた[8]。また冒頭での天晴らの登場シーンや終盤でのニンニンジャーの変身シーンなど、テレビシリーズ第1話を踏襲した演出も多用された[8][11]。
映像ソフトは従来同様の通常版・超全集版のほか、玩具﹁ミドニンジャーシュリケン﹂が付属した超全集&忍シュリケン版も発売される[3]。
ストーリー
編集
牙鬼軍団との決戦から2年後、ニンニンジャーメンバーは好天の三回忌を迎えたのを機に再び伊賀崎忍術道場に集合する。そこへ突如現れた牙鬼軍団の残党を相手にそれぞれの修行の成果を見せ合うように倒していく天晴らニンニンジャーたち。しかし中でも風花と霞は単身でガシャドクロを倒すまでに成長していた。
そこに現れた天晴・風花兄妹の母・桜子が、風花と霞をアイドルユニット・ニンニンガールズとしてプロデュースしていることが明らかになり、さらに桜子は﹁ガールズ﹂側に新メンバー・九重ルナを加え、天晴たち男子メンバー4人はニンニンボーイズとしてそのニンニンガールズと伊賀崎流の名を賭けてのアイドルバトルをさせられる羽目になる。
時を同じくして、執念の復活を遂げた有明の方が、息子の萬月の復活およびニンニンジャーの仲間割れを狙って暗躍を始めるのだった。さらに弓張重三も復活する。
登場人物
編集ニンニンジャーの戦力
編集詳細は「手裏剣戦隊ニンニンジャー#ニンニンジャーの戦力」を参照
キャスト
編集- 伊賀崎天晴 / アカニンジャー - 西川俊介[3]
- 加藤・クラウド・八雲 / アオニンジャー - 松本岳[3]
- 松尾凪 / キニンジャー[注釈 8] - 中村嘉惟人[3]
- 伊賀崎風花 / シロニンジャー - 矢野優花[3]
- 百地霞 / モモニンジャー - 山谷花純[3]
- キンジ・タキガワ / スターニンジャー - 多和田秀弥[3]
- 九重ルナ / ミドニンジャー - 潘めぐみ[3]
- 伊賀崎旋風 - 矢柴俊博
- 伊賀崎桜子 - 中山忍[3]
- 有明の方[21] - 三石琴乃
声の出演
編集スーツアクター
編集- アカニンジャー[8] - 浅井宏輔
- アオニンジャー[22] - 中田裕士
- キニンジャー[23] - 竹内康博
- シロニンジャー[24] - 五味涼子
- 野川瑞穂
- スターニンジャー[25] - 高田将司
- 日下秀昭
- ミドニンジャー[出典 1]、十六夜九衛門[8][27] - 蜂須賀祐一
- アカニンジャー(旋風)[8] - 大林勝
- 田中宏幸
- 有明の方[28]、ハリケンブルー[28] - 藤田慧
- 岡元次郎
- アカニンジャー[29][30]、アオニンジャー[31] - 藤井祐伍
- アオニンジャー[32] - 寺本翔悟
- 神尾直子
- 喜多川2tom
- 渡辺実
- 村岡弘之
- 渡邉昌宏
- 縄田雄哉
- ミドニンジャー(代役)[27] - 内川仁朗
- 井口尚哉
- 東慶介
- 寒川祥吾
- 宮川連
- 鍜治洸太朗
- 坂内大雅
- こしげなみへい
- 三枝達也
- 佐藤幹
- 林潔
- 渡辺諒
- 影山大輝
- 北島一寿
- 佐伯啓
- 稲野純也
- 霜田元
- 山口真弥
- 上平田結花
- 前川孟論
- 小森拓真
- 齋藤謙也
- 藍田将太
- 松本直也
- 草野伸介
- 弓張重三[33] - 清家利一
スタッフ
編集- 原作 - 八手三郎
- 脚本 - 下山健人[34]
- 音楽 - 山下康介
- 撮影 - 大沢信吾
- 計測 - 岩崎智之
- 撮影助手 - 森田曜、根来佑子、岸宗洋
- 照明 - 本田純一
- 照明助手 - 米丸幸久、大場智史、石原充
- 美術 - 大谷和正
- 録音 - 中前哲夫
- 録音助手 - 辻克己
- 編集 - 柳澤和子
- スクリプター - 森みどり
- 助監督 - 葉山康一郎、光平哲也、石黒裕章
- 製作担当 - 喜多智彦
- 進行主任 - 田中耕作
- 進行助手 - 永井大裕
- ラインプロデューサー - 青柳夕子
- ラインプロデューサー補 - 佐々木幸司
- 制作デスク - 辻絵里子
- 広報AP - 上浦侑奈
- AP - 菅野あゆみ、久慈麗人
- 宣伝 - 麻和祥多、斎藤貴晴(東映ビデオ)
- 委員会スタッフ
- 東映ビデオ - 安村基、大澤保夫
- テレビ朝日 - 梶淳、水高愛
- 東映エージエンシー - 竹内淳裕、川上修弘
- アニメーションパート
- エグゼクティブ・プロデューサー - 加藤和夫(東映ビデオ)、佐々木基(テレビ朝日)
- プロデューサー - 中野剛(東映ビデオ)、井上千尋(テレビ朝日)、武部直美、柴田宏明(東映)、矢田晃一、深田明宏(東映エージエンシー)
- アクション監督 - 清家利一(ジャパンアクションエンタープライズ)
- 監督 - 竹本昇[34]
- 制作 - テレビ朝日、東映、東映ビデオ、東映エージエンシー
音楽
編集脚注
編集注釈
編集
(一)^ 監督の竹本昇は、プリキュアシリーズを手がけていたプロデューサーの柴田宏明が女性キャラクターにプリキュアをやらせようと提案したことが発端であったと述べている[5]。
(二)^ 伊賀崎風花役の矢野優花は、忍びの14の回想シーンで登場させる予定であったと証言している[7]。
(三)^ 竹本は、﹃光戦隊マスクマン﹄のイエローマスクを加えた﹁くノ一戦隊﹂をやりたかったと述べている[5]。
(四)^ 伊賀崎風花役の矢野優花は、台本にはアニメシーンがあることは記述されていなかったと証言している[11]。
(五)^ 竹本は後年、﹁ニンニンガールズ﹂のデビューした時期が2017年になってからのことであり、またその準備のために桜子もテレビシリーズ最終回の時点より半年後︵2016年夏ごろ︶には、すでに伊賀崎家に帰ってきていたものとして想定していたことを述懐している[12][13]。また時系列上では、この間︵2016年11月末から12月上旬︶に起きた出来事とされている﹃ジュウオウジャーVSニンニンジャー﹄にて明らかにされた、息子の天晴の結婚や孫の快晴の誕生といった事実について、少なくとも本作品の時点までは桜子には知らされていなかったものとされている[14][15]。
(六)^ 資料によっては、﹁滾る十六夜﹂と表記している[17]。
(七)^ 資料によっては、名称を変化忍シュリケン︵緑︶と記述している[2]。
(八)^ 一部のシーンではスーツアクターも務めた[20]。
出典
編集
(一)^ 宇宙船152 2016, p. 72.
(二)^ abcdef宇宙船YB 2017, p. 23, ﹁帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS﹂
(三)^ abcdefghij﹁ニンニンジャー﹂Vシネマに新キャラ・ミドニンジャー登場、演じるのは潘めぐみ 映画ナタリー 2016年2月7日閲覧。
(四)^ 公式完全読本 2016, pp. 33、63.
(五)^ ab公式完全読本 2016, pp. 69–71, ﹁Ninninger Staff Interview 02 竹本昇﹂
(六)^ 東映HM53 2016, pp. 62–63, 取材・構成 富士見大﹁NINNINGER MAIN WRITER FINAL INTERVIEW 下山健人﹂.
(七)^ 公式完全読本 2016, pp. 26–29, ﹁NINNINGER MAIN CAST INTERVIEW_04 矢野優花﹂
(八)^ abcdefghi竹本昇︵監督︶﹃﹃帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS﹄音声特典オーディオコメンタリー﹄︵Blu-ray︶東映、2016年6月22日。BSTD03920。
(九)^ 宇宙船152 2016, p. 73.
(十)^ ninninger_toeiのツイート︵718274171046924289︶
(11)^ abcd宇宙船153 2016, pp. 66–67, ﹁[座談会]矢野優花×山谷花純×潘めぐみ﹂
(12)^ @kzkevzyde6zaljlの2022年8月21日のツイート、2022年8月26日閲覧。
(13)^ @kzkevzyde6zaljlの2022年8月21日のツイート、2022年8月26日閲覧。
(14)^ @kzkevzyde6zaljlの2022年8月21日のツイート、2022年8月26日閲覧。
(15)^ @kzkevzyde6zaljlの2022年8月21日のツイート、2022年8月26日閲覧。
(16)^ abcdefghijklmnopqrstuvwxyzaaabacadaeafagahaiajakalaman超全集 2016, p. 95, ﹁帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS﹂
(17)^ abc21st15 2017, p. 15, ﹁九重ルナ/ミドニンジャー﹂
(18)^ 21st15 2017, p. 18, ﹁忍シュリケン﹂
(19)^ 超全集 2016, pp. 92–93, ﹁帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS﹂
(20)^ 公式完全読本 2016, pp. 22–25, ﹁NINNINGER MAIN CAST INTERVIEW_03 中村嘉惟人﹂
(21)^ abcdフィギュア王217 2016, p. 64[出典無効]
(22)^ “中田裕士 公式プロフィール” (PDF). 2015年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月10日閲覧。
(23)^ “竹内康博 公式プロフィール” (PDF). 2014年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月10日閲覧。
(24)^ {{{1}}} (PDF)
(25)^ “高田将司 公式プロフィール” (PDF). 2016年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月10日閲覧。
(26)^ KL07 2016, p. 113.
(27)^ abc公式完全読本 2016, pp. 52–53, ﹁NINNINGER SUITS-ACTOR TALK_04 蜂須賀祐一﹂
(28)^ ab“藤田慧 公式プロフィール” (PDF). 2018年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月10日閲覧。
(29)^ キャラクターブック2 2016, p. 7, ﹁西川俊介×浅井宏輔 対談﹂.
(30)^ 公式完全読本 2016, pp. 42–44, ﹁NINNINGER SUIT-ACTORS TAlk_01 浅井宏輔×藤井祐伍﹂
(31)^ “藤井祐伍 – JAPAN ACTION ENTERPRISE”. 2024年6月17日閲覧。
(32)^ “寺本翔悟 公式プロフィール” (PDF). 2015年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月10日閲覧。
(33)^ 公式完全読本 2016, pp. 49–51, ﹁NINNINGER SUITS-ACTOR TALK_03 岡元次郎×清家利一﹂
(34)^ ab忍ぶどころかVシネ決定だぜ!﹁帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー﹂6月発売 映画ナタリー 2016年1月23日、同2月7日閲覧。
出典(リンク)
編集参考文献
編集
●﹃﹃手裏剣戦隊ニンニンジャー﹄キャラクターブック 其の弐 ラストのニンジャ﹄東京ニュース通信社︿TOKYO NEWS MOOK 531号﹀、2016年3月16日。ISBN 978-4-86336-546-9。
●﹃手裏剣戦隊ニンニンジャー超全集﹄小学館編︵てれびくんデラックス愛蔵版︶ - ﹃帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS 超全集版﹄︵東映ビデオ︶封入特典
●﹃手裏剣戦隊ニンニンジャー公式完全読本 天下無敵﹄ホビージャパン、2016年6月25日。ISBN 978-4-7986-1248-5。
●講談社 編﹃スーパー戦隊 Official Mook 21世紀﹄ vol.15︽手裏剣戦隊ニンニンジャー︾、講談社︿講談社シリーズMOOK﹀、2017年9月7日。ISBN 978-4-06-509526-3。
●雑誌
●﹃東映ヒーローMAX﹄VOLUME 53︵2016 WINTER︶、辰巳出版、2016年3月10日、ISBN 978-4-7778-1651-4、雑誌コード‥66117-07。
●宇宙船︵ホビージャパン︶
●﹃宇宙船﹄vol.152︵SPRING 2016.春︶、ホビージャパン、2016年4月1日、ISBN 978-4-7986-1218-8。
●﹃宇宙船﹄vol.153︵SUMMER 2016.夏︶、ホビージャパン、2016年7月1日、ISBN 978-4-7986-1261-4。
●﹁宇宙船vol.156特別付録 宇宙船YEARBOOK 2017﹂﹃宇宙船﹄vol.156︵SPRING 2017.春︶、ホビージャパン、2017年4月1日、ISBN 978-4-7986-1434-2。
●﹃ハイパームック HYPER HOBBY PRESENTS キャラクターランド﹄vol.7︵2016︶、徳間書店、2016年6月1日、ISBN 978-4197301409。