常田富士男
日本の俳優
常田 富士男︵ときた ふじお、1937年︿昭和12年﹀1月30日[1] - 2018年︿平成30年﹀7月18日[2]︶は、日本の俳優、声優、歌手、ナレーター。本名同じ[1]。個性派の怪優として知られた。また歌手として、ビートルズを題材としたカルトGSのレコードも発表している。長男に俳優の倉崎青児がいる[3][4]。
ときた ふじお 常田 富士男 | |||||
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本名 | 常田 富士男 | ||||
生年月日 | 1937年1月30日 | ||||
没年月日 | 2018年7月18日(81歳没) | ||||
出生地 |
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死没地 |
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職業 | 俳優・声優、歌手、ナレーター | ||||
ジャンル | テレビドラマ・映画・舞台・アニメ | ||||
活動期間 | 1960年代 - 2018年 | ||||
活動内容 | 1960年 劇団青年劇場結成 | ||||
配偶者 | あり | ||||
著名な家族 | 倉崎青児(息子) | ||||
主な作品 | |||||
テレビドラマ 『バス通り裏』 『源義経』 『五番目の刑事』 『高原へいらっしゃい』 『混浴露天風呂連続殺人シリーズ』 バラエティー番組など 『巨泉・前武のゲバゲバ90分!!』 アテレコ 『まんが日本昔ばなし』 | |||||
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経歴
編集
長野県下高井郡上木島村︵現・木島平村︶で生まれ、定職を持たぬ父とともに東京・浅草、横浜、静岡、九州を転々とし[5]、小学3年時より熊本県阿蘇郡南小国町で育つ[6]。中学を卒業すると親元を離れ、熊本県立済々黌高等学校定時制に通う[5]。
高校卒業後、上京して劇団民藝養成所へ入所[5]。養成所を出た後は、劇団員にならず、1960年に米倉斉加年、岡村春彦らと劇団青年劇場を結成[5]。黒澤明監督作品﹃天国と地獄﹄︵1963年︶と﹃赤ひげ﹄︵1965年︶に出演。
﹃バス通り裏﹄や﹃巨泉・前武のゲバゲバ90分!!﹄への出演で知られた。また、1970年には﹁私のビートルズ﹂を発表している[7]。同曲は深夜放送を中心としたラジオでもオンエアされた。1972年にはドラマ﹃木枯し紋次郎﹄にゲスト出演し、中村敦夫と共演している[8]。また1973年には映画﹃股旅﹄で萩原健一と共演した。
1975年から1994年までは﹃まんが日本昔ばなし﹄で語りとすべての登場人物の声を市原悦子と2人のみで長年に渡って演じた[注1]。
1977年、﹁まごころの政治﹂を掲げて保谷市長選に立候補し、中村敦夫らの応援を受けるが、革新統一候補である都丸哲也に敗れ落選した。
1986年、第4回日本アニメ大賞声優部門特別演技賞を受賞。1995年、第30回モービル児童文化賞を受賞。
2018年7月18日午後頃、脳内出血のため東京都内の病院で死去。81歳没。関係者によれば、亡くなる数か月前から入院療養していたとのことである[2][9]。
市川崑に重用され、10本以上の作品に出演した。
雑記
編集ムーンライダーズの曲「ニットキャップマン」に名前が登場する。
出演
編集演劇
編集テレビドラマ
編集- バス通り裏(1958年 - 1963年、NHK)
- 喧嘩太郎(1959年、NHK)
- 太陽の子(1961年、NET)
- 正塚の婆さん(1963年、TBS)
- 異聞はがくれ(1964年、NHK)
- 木下恵介劇場 / まだ寒い春(1965年、TBS)
- 忍者部隊月光 第58・59話「ホワイト・デビル作戦 -前・後篇- 」(1965年、CX / 国際放映) - 青島
- 大河ドラマ(NHK)
- 文五捕物絵図(1967年、NHK) - 矢七
- 三匹の侍 第5シリーズ 第25話「愛憎三猿」(1968年、CX) - 文吉
- ポーラテレビ小説(TBS)
- 無用ノ介 第4話「無用ノ介・将棋・無用ノ介」(1969年、NTV / 国際放映) - つっかけの銀蔵
- ママに送る大事件(1969年、NHK)
- 五番目の刑事(1969年、NET / 東映) - 庄田刑事
- 七人の刑事(1969年、TBS ) 第381話 「予防殺人」
- 時間ですよ第27話(1970年、TBS)
- ザ・ガードマン 第340話「おんな風呂殺人事件」(1971年、TBS / 大映テレビ室) - 松川
- 知らない同志(1972年、TBS)
- シークレット部隊 第24話「恋の泥棒作戦」(1972年、TBS / 大映テレビ) - 高梨
- 銭形平次 (CX / 東映)
- 第318話「三ン下子守唄」(1972年) - 参次
- 第549話「闇夜の証人」(1976年) - 貴三郎
- 木枯し紋次郎 第10話「土煙に絵馬が舞う」(1972年、CX / C.A.L) - 黒部の銀蔵
- 追跡(1973年、KTV / C.A.L)
- 白い影(1973年、TBS)
- 水滸伝 第5話「野盗の叫び」(1973年、NTV / 国際放映)
- 必殺シリーズ(ABC / 松竹)
- 必殺仕置人 第3話「はみだし者に情なし」(1973年) - 亀吉
- 助け人走る 第31話「狂乱大決着」(1974年) - 別れ屋桃助
- 新・必殺仕置人 第10話「女房無用」(1977年) - 政吉
- 必殺シリーズ10周年記念スペシャル / 仕事人大集合(1982年) - 伊八
- アドベンチャーコメディ 夏の家族(1974年、CX)
- おしどり右京捕物車 第21話「怒」(1974年、ABC / 松竹) - 玉次郎
- 座頭市物語 第5話「情知らずが情に泣いた」(1974年、CX / 勝プロ)
- オズの魔法使い (1974年、NTV) - ブリキマン
- ふりむくな鶴吉 第14話「湯女風情」(1975年、NHK)
- 痛快! 河内山宗俊 第5話「親孝行なさけのかけ橋」(1975年、CX / 勝プロ) - 茂作
- 伝七捕物帳 第56話「怒りの十手」(1975年、NTV /ユニオン映画) - 磯吉
- 非情のライセンス(NET / 東映)
- 第2シリーズ 第31話「兇悪のプレゼント」(1975年) - 島崎正
- 第2シリーズ 第81話「兇悪の暴走族」(1976年) - 長谷川吉造
- 高原へいらっしゃい(1976年、TBS) - 村田日出男
- 江戸特捜指令 第11話「呆然! 自分の死体を見た男」(1976年、MBS / 三船プロ)
- 野菊の墓(1977年、ANB)
- おせん(1977年、TBS)
- 人形佐七捕物帳 第24話「他人の名で死ぬ男」(1977年、ANB / 東映) - 六兵衛
- 新・木枯し紋次郎 第21話「命は一度捨てるもの」(1978年、12ch / C.A.L) - 多田玄斎
- 横溝正史シリーズII / 八つ墓村(1978年、MBS / 映像京都) - よろず屋
- 大岡越前 第5部 第19話「復讐に燃える女」(1978年6月12日、TBS / C.A.L) - 勘次
- 死人狩り(1978年 - 1979年、CX / 東宝)
- 七人の刑事 第56話「父ちゃんからの手紙」(1979年、TBS)
- 連続テレビ小説 / なっちゃんの写真館(1980年、NHK) - 小山
- ウルトラマン80 第35話「99年目の竜神祭」(1980年、TBS / 円谷プロ) - イケダ隊員の叔父・山川
- 恐怖!パニック!!人喰熊 史上最大の惨劇 羆嵐(1980年/読売テレビ・東映) - 語り
- 松本清張の駆ける男(1980年、ANB / 松竹)
- 関ヶ原(1981年、TBS)
- 大江戸捜査網
- 第419話「危機一髪 貝になった娘」(1981年、12ch / 三船プロ) - 仁助
- 第500話「涙で嫁ぐ盗賊の娘」(1981年) - 徳三郎
- 火曜サスペンス劇場(NTV)
- 消えた鼓動 心臓移植殺人事件(1981年)
- 赤い記憶(1985年) - 村田安二郎
- 殺人回廊(1992年)
- 世にも奇妙な物語 / 幸福の選択(1990年、CX)
- 土曜ワイド劇場
- 混浴露天風呂連続殺人シリーズ(1986年 - 2006年、ABC / テレパック) - 鉢山刑事
- おんな警視連城真衣子シリーズ(1988年 - 1991年、ANB)
- ゴーイング マイ ホーム(2012年、KTV) - 百瀬
映画
編集- 警察日記 ブタ箱は満員(1961年、日活)
- 背くらべ(1962年、松竹)
- 真田風雲録(1963年、東映) - どもりの伊三
- 天国と地獄(1963年、東宝) - 麻薬街の男 *ノンクレジット
- 馬鹿が戦車でやって来る(1964年、松竹) - 九作
- 侍(1965年、東宝)
- 赤ひげ(1965年、東宝)
- 異聞猿飛佐助 (1965年、松竹)
- 日本一の裏切り男(1968年、東宝) - 八
- 赤毛(1969年、東宝) - 代官所手代
- 座頭市と用心棒(1970年、大映) - 鍛冶屋留吉
- 温泉こんにゃく芸者(1970年、東映) - 増田
- 新・ハレンチ学園(1971年、日活) - サンタクロース
- 野良猫ロック 暴走集団'71(1971年、日活) - ネクロ
- 驚異のドキュメント 日本浴湯物語(1971年、東映) - ナレーター
- にっぽん三銃士 おさらば東京の巻(1972年、東宝) - 小岩社長
- 股旅(1973年、ATG)
- ルパン三世 念力珍作戦(1974年、東宝) - 浮浪者
- 冒険者たち(1975年、冒険舎) - 警官
- 桜の森の満開の下(1975年、東宝) - 放免
- 異邦人の河(1975年、緑豆社) - 朴英一
- 本陣殺人事件(1975年、ATG) - 三本指の男
- 任侠外伝 玄海灘(1976年、ATG) - 国鉄労組委員長
- 続・人間革命(1976年、東宝) - 西山
- 悪魔の手毬唄(1977年、東宝) - 辰蔵
- 姿三四郎(1977年、東宝) - 原口天明
- 女王蜂(1978年、東宝) - 農夫
- 病院坂の首縊りの家(1979年、東宝) - 権堂
- 本日ただいま誕生(1979年、東映) - 仙台
- 夜叉ヶ池(1979年) - 蟹五郎
- 天平の甍(1980年、東宝) - 景雲
- 戒厳令の夜(1980年、東宝) - 伊崎史郎
- 古都(1980年、東宝) - 剣持
- 野菊の墓(1981年、東宝)
- 幸福(1981年、東宝)
- 水のないプール(1982年、東映セントラルフイルム)
- 楢山節考(1983年、東映) - 仁作
- 刑事物語2 りんごの詩(1983年、東宝) - 谷村博士
- 細雪(1983年、東宝) - 五十嵐
- おはん(1984年、東宝) - 富五郎
- 魔の刻(1985年、東映) - 福屋
- カポネ大いに泣く(1985年、松竹=松竹富士) - 周頭取
- 友よ、静かに瞑れ(1985年、東映)
- ビルマの竪琴(1985年、東宝)
- コミック雑誌なんかいらない! (1986年、ニュー・センチュリー・プロデューサーズ)
- まんだら屋の良太(1986年、ニューセレクト) - 春さん
- 鹿鳴館(1986年、東宝) - 伊集院
- 映画女優 (1986年、東宝) - 伯父・源太郎
- ベッドタイムアイズ(1987年、日本ヘラルド映画) - 年老いた漁師
- 竹取物語(1987年、東宝) - 商人・宇陀
- ゴルフ夜明け前(1987年、東宝) - 佐藤籐右衛門
- つる -鶴-(1988年、東宝) - 猟師
- クレイジーボーイズ(1988年、松竹富士) - タカシの父
- 山田村ワルツ(1988年、松竹) - 助役
- 黒い雨(1989年、東映)
- YAWARA! (1989年、東宝) - 祐天寺豪造
- 宇宙の法則(1990年、大映) - 正蔵
- 夢(1990年、東宝)
- 大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年、東宝)
- 天河伝説殺人事件(1991年、東映) - 警官
- REX 恐竜物語(1993年、松竹) - 信田仙次郎
- 先生あした晴れるかな(1994年、中山映画)
- うなぎ(1997年、松竹) - 中島次郎
- 原野の子ら(1999年、中山映画)
- こむぎいろの天使 すがれ追い(1999年、プロデュースセンター) - マツタケ狩り名人・辰次郎
- あかね色の空を見たよ(2000年、中山映画)
- かあちゃん(2001年、東宝) - 易者
- ランドセルゆれて(2003年、中山映画)
- 聞こゆるや(2004年、Ryun) - 会長
- 美式天然(2005年) - 森川さん
- アリア(2007年) - 校長先生
- 死にゆく妻との旅路(2011年、ゴー・シネマ) - 自転車で旅する老人
- 2つ目の窓(2014年、アスミック・エース) - 亀次郎
- 輪廻(2016年、組画)
テレビアニメ
編集劇場アニメ
編集- 象のいない動物園(1982年) - 三吉
- ユニコ 魔法の島へ(1983年)- ククルック[11]
- 銀河鉄道の夜(1985年) - 灯台守
- ごんぎつね(1985年) - 兵十
- 天空の城ラピュタ(1986年) - ポムじいさん[12]
- 源氏物語(1989年) - 北山の僧都
- パンダ物語(1998年) - 語り
人形劇
編集- ひょっこりひょうたん島(1991年、NHK)
- こどもにんぎょう劇場「バラモンとトラとジャッカル」(1989年、NHK教育)
ディスコグラフィ
編集シングル
編集- 私のビートルズ(1970年) - 「私のビートルズ」を発表している[7]
- 2001年生まれのフランケンシュタイン 「おはよう!こどもショー」内
- ゴリラの一郎 花とさけ 「ソング・オブ・カリキュラマシーン」所収(1974年)
- トッピンからげて逃げられて(1983年)
アルバム
編集- 常田富士男 民話の世界(1997年、日本馬主連合会) - 朗読[13]
ラジオ
編集バラエティ・情報番組
編集- 巨泉・前武のゲバゲバ90分!!(NTV)
- カリキュラマシーン(NTV)[注 2]
- 8時だョ!全員集合(TBS) - 「日本昔ばなし」コント時における本家同様のナレーションを務めた
- 今夜は最高!(NTV)
- ズームイン!!朝! 朝の詩「奥の細道」(1991年)
- ハイビジョン特集「四季 里山の音景色」(2007年2月、NHK-BShi) - ナレーション
- 常田富士男さんと歩く加賀・能登むかし話の旅(KCT)
- 日立 世界・ふしぎ発見!(TBS) - ナレーション
- TIME21「長崎旅情 チンチン電車は生きている」(1987年、NTV) - ナレーション
鉄道車内放送
編集CM
編集テレビCM
編集
注記がないCMはすべてナレーションのみ。顔出し出演のCMも混在する。
●キユーピー
●﹁キユーピーマヨネーズ﹂︵1976年︶
●ハウス食品工業︵現‥ハウス食品︶
●﹁ハウスシチュー﹂︵1978年︶
●藤沢薬品工業︵現‥アステラス製薬︶
●﹁ピコレット﹂︵1978年、歌も担当︶
●トヨタ自動車
●﹁ダイナ ジャストロー﹂︵1979年 - 1980年︶、﹁カローラ﹂︵1982年 - 1985年︶
●日清製油︵現‥日清オイリオ︶
●﹁日清サラダ油﹂︵1980年代前半︶
●公共広告機構︵現‥ACジャパン︶
●﹁もったいないおばけ﹂・﹁つんつん娘﹂・﹁お手伝い狸﹂・﹁仲良し地蔵﹂・﹁ごめんの鐘﹂︵1982年 - 1986年、﹃まんが日本昔ばなし﹄とのコラボレーション︶
●﹁犬だって言いたい﹂[注3](1986年、映画﹃ドン松五郎の生活﹄とのコラボレーション︶
●日本楽器製造︵現‥ヤマハ︶
●﹁マイバンド﹂︵1982年、出演‥ジャイアント馬場︶
●ハクキンカイロ
●﹁こはる﹂︵1983年、歌も担当︶
●丸井
●﹁赤いカード﹂︵1983年、﹁わをかけて面白くなったね﹂篇︶
●協和発酵
●企業広告︵1984年、﹁動物の健康本能 ラッコ﹂篇︶
●コンフェクショナリーコトブキ
●﹁アーモンドウィッチ﹂︵1984年、関西ローカル︶
●江崎グリコ
●﹁グリコ知床しぶき﹂︵1985年、﹃まんが日本昔ばなし﹄とのコラボレーション︵※﹁龍の子太郎﹂を基にしたCM︶︶
●セキスイハイム
●﹁セキスイツーユーホーム﹂︵1987年︶
●大阪ガス
●﹁ガスファンヒーター﹂︵1987年︶、﹁αかまど炊き﹂[注4]︵1992年、かまどの声︶
●JR西日本
●﹁山陽新幹線 陽の道エクスプレス﹂︵1989年、﹁わが・ままで時間割﹂篇︶
●日立製作所
●ルームエアコン﹁ビッグフロー白くまくん﹂︵1991年 - 1992年︶
●秋田県醗酵工業
●﹁そふと新光﹂︵1993年 - 1994年・2001年、秋田県ローカル︵※2001年に放映した﹁手紙﹂篇は顔出し出演︶︶
●フレッグ食品工業
●企業広告[注5]︵1993年、福井県ローカル[注6]︶
●桝田屋食品
●﹁雪ん子そば﹂︵2008年、長野県ローカル。顔出し出演︶
ほか
ラジオCM
編集- トヨタ自動車
- 「カローラ」(1976年)
- 霊友会
- 「常田富士男のいんなあ・とりっぷ ラジオエッセイ」(1992年)
- 磯部ガーデン
- 「ホテル磯部ガーデン」(1995年)
- 塚本産業
- 「足の冷えない不思議なくつ下」(1997年)
備考
編集
常田は1990年にTBS系列で放送したスペシャル番組﹃プロ野球かわら版﹄︵司会‥上岡龍太郎︶のコーナー、﹁嗚呼いにしえの名作珍プレー﹂でナレーションを務め、プロ野球選手︵監督・コーチを含む︶を下記などに例えた。同コーナーは昔ばなしのようなナレーション[注7]となっていたため、常田がナレーションを務めたテレビアニメ﹃まんが日本昔ばなし﹄︵MBS / TBS系列︶のオープニングテーマ、﹁にっぽん昔ばなし﹂も一部のシーンでBGMとして使用された[注8]。
常田の例え︵※ナレーションより。一部選手は省略︶
●﹁燃える男﹂︵星野仙一︶ - 宇野︵後述︶のエラーで失点し、後楽園球場のグラウンドにグラブを思いっ切りたたきつける[野球3]︶。
●﹁撃った男﹂︵山本功児︶ - ﹁燃える男﹂が投げるシーンの打者︵※ナレーションは﹁うった男﹂︵同音異義語︶となるためこちらも記載︶。
●﹁打った男﹂︵宇野勝︶ - ﹁燃える男﹂で山本︵前述︶の打球が頭に当たった選手[野球3]︶。宇野ヘディング事件を参照。
●﹁村一番の暴れん坊﹂︵近藤貞雄︶ - 中日ドラゴンズ監督時代に審判員と小突き合いを起こす。日本ハムファイターズ監督時代の映像も少し映る。
●﹁卑怯なピッチャー﹂︵打者を敬遠する投手たち・打者へ暴投する投手たち[注9]︶
●﹁﹃アニマル﹄という無法者﹂︵アニマル・レスリー︶ - ﹃アニマル﹄は阪急ブレーブスでの登録名が由来[野球4]。
●﹁年貢の取り立て[注10]に追い掛けらた村人﹂︵バーニー・ウイリアムス︶ - テーラー・ダンカン[注11]に追われ、ボールを持った手でタッチされる時に転び、アウトとなる。その後、二塁ベースの近くでヘルメットを投げた後、正座でうつむくシーンも映る。
●﹁村人﹂︵その他プロ野球選手︶
上記の他、敬遠球のホームランを﹁玉手箱﹂︵柏原純一#プロ入り後を参照︶、金玉に打球が当たった内野手を﹁曲芸師﹂、センターゴロを﹁恥﹂[注12]、間抜けなプレーを﹁トリプルプレー﹂、他球場で同じようなシーンが起こったことを﹁隣村﹂、打球を見失った外野手を横目に三塁ベースを蹴って本塁へ走る走者を﹁飛脚﹂と表現した。
脚注
編集注釈
編集
(一)^ 復活を望む声が多かったため、2005年からはゴールデンタイムで再放送された。
(二)^ 出演例‥﹁つまった音の物語﹂︵BGMに乗せて﹁っ﹂が付く単語︵※納豆など︶の発音を解説するコーナー︶で語りを担当︵顔出し出演︶。
(三)^ ドン松五郎という犬が電車内のマナーの悪い乗客たちに嘆き、最後は吠えて叱り飛ばすと言う内容。ちなみにドン松五郎が映る場面は映画のシネフィルムからの流用である。
(四)^ ︵リンナイ︵同品の製造元︶のテレビCMとして放映したことがあった︵※ガス会社の社名を写すシーン︵CM終盤︶は茶碗に盛った白ごはんに差し替え︶︶
(五)^ ﹁越前昔ばなし﹂︵アニメ︶と﹁子供の頃の夢﹂︵実写映像︶の2編が制作された。
(六)^ ︵※びわ湖放送︵滋賀県︶でも当CMを放映したことがある︶
(七)^ ︵﹁むかーし、むかし﹂や﹁ - そうじゃ﹂などの語りがある。なお、VTR中にウォーレン・クロマティの映像があるが、このシーンは女性ナレーションが担当した︵注‥当番組では市原悦子はナレーションを務めてない︶︶
(八)^ ︵放送当時、一軍監督を務めていた各監督の現役時代に発生した珍プレーVTRのみ︵※星野仙一、山本浩二︵元祖ヘディング男[野球1]︶、野村克也︵注‥野村は西武在籍時。二塁への送球エラーと本盗のときの捕球ミスがそれに当たる︵備考‥二盗は前述のエラー、三盗はタッチセーフ︵※エラーでははい︶、本盗は野村の捕球ミス︵野村とバッテリーを組んだ投手は森繁和[野球2]︶。島田誠#プロ入り後も参照︶︶
(九)^ ︵※松沼博久が門田博光を敬遠するシーン︵西武VS南海︵西武ライオンズ球場︶。1回表2アウト、ランナー二塁。0ストライク、3ボール︶で緩い球をストライクゾーンに投げるシーンも映る︶
(十)^ ︵※挟殺プレーのこと︶
(11)^ ︵※ナレーションでは﹁年貢の取り立て役﹂と表現︶
(12)^ ︵※1987年6月16日に開催した中日VS阪神︵ナゴヤ球場︶より︵打者‥鈴木孝政、中堅手‥北村照文︶︶[野球5]。打者の鈴木は2023年に受けたインタビューで︵このプレーが原因で︶罰金︵10万円︶を払ったことを語り、﹁何を言われても仕方ない﹂と振り返った[野球5]。鈴木はこのインタピューで﹁赤っ恥だった﹂とも語っている[野球5]︶
出典
編集本文
編集
(一)^ ab﹃声優名鑑﹄成美堂出版、1999年8月、544頁。ISBN 4-415-00878-X。
(二)^ ab﹁俳優・常田富士男さん死去 ﹁まんが日本昔ばなし﹂﹂﹃熊本日日新聞﹄2018年7月19日。2018年7月19日閲覧。オリジナルの2018年7月19日時点におけるアーカイブ。
(三)^ “倉崎 青児 -Seiji Kurasaki-”. S&Dプロダクション. 2014年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月19日閲覧。
(四)^ “有明海に生きて 特設ページ”. イワプロ. 2023年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月19日閲覧。
(五)^ abcd﹃シネマ個性派ランド﹄キネマ旬報社、1981年、177-179頁
(六)^ ﹁晴れのち夢=俳優・常田富士男さん 郷愁かき立てる味わい深い語り [略歴]﹂﹃熊本日日新聞﹄2006年1月10日 朝刊
(七)^ ab“カルト歌謡カルタ︻わ︼常田富士男﹁私のビートルズ﹂”. 全日本歌謡センター. ジャパンミュージックネットワーク. 2023年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月19日閲覧。
(八)^ “木枯し紋次郎︵木枯し紋次郎︵第1部︶(1)、誤り…木枯らし紋次郎︶”. テレビドラマデータベース. 2022年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月19日閲覧。
(九)^ ﹁俳優、常田富士男氏が死去 まんが日本昔ばなし﹂﹃産経新聞﹄2018年7月19日。2023年8月19日閲覧。オリジナルの2018年9月30日時点におけるアーカイブ。
(十)^ “まえがみ太郎”. 日本アニメーション. 2023年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月29日閲覧。
(11)^ “ユニコ 魔法の島へ”. メディア芸術データベース. 2017年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月6日閲覧。
(12)^ “天空の城ラピュタ”. 金曜ロードシネマクラブ. 日本テレビ放送網. 2016年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月4日閲覧。
(13)^ ﹁栗毛のおうま﹂と﹁義経の神馬﹂を朗読︵※CDアルバム裏面より︶。
珍プレー
編集
(一)^ “実は宇野じゃない…山本浩二が﹁元祖ヘディング男﹂”. AERA dot.. 朝日新聞出版. p. 1 (2018年3月25日). 2023年9月15日閲覧。 “︵※こちらも後楽園球場での出来事。山本のヘディング事件は1981年4月19日の巨人戦、宇野のヘディング事件は1981年8月26日の巨人戦であった︶”
(二)^ “1979年1イニング3盗塁︵サイクルスチール︶達成”. ミューゼオ. 2023年9月15日閲覧。
(三)^ ab山口真司: “伝説の“宇野ヘディング”で星野仙一はなぜ激怒? ﹁賭け﹂に勝った後輩が明かす秘話”. Full-Count︵フルカウント︶. Creative2. 2023年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月15日閲覧。
(四)^ フルカウント編集部: “︻畏敬の念を込めて。2013年に亡くなった戦士たち︼激しさと優しさを兼ね揃えたアニマル・レスリーの生き様”. Full-Count︵フルカウント︶. Creative2 (2013年12月7日). 2022年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月25日閲覧。
(五)^ abc山口真司: “勝利投手の賞金を超えた罰金 前代未聞の珍プレー…闘将が激怒した“とぼとぼ走り””. FUll-Count︵フルカウント︶. Creative2 (2023年5月9日). 2023年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月15日閲覧。