建礼門

建礼門（けんれいもん）は、平安京内裏の外郭門の一つ、または京都御所の門の一つ。

京都御所・諸門の配置図

概要

平安京内裏の建礼門

建礼門は平安宮内裏外郭の南正面の位置、内郭の承明門と相対した。東西の築墻はそれぞれ39間で、その両端に春華門および修明門があり、門外の東西に仗舎を設け、舎前に炬火を焼き、左右の兵衛がこれを警固した。

白馬節会がこの門前で行われたことから﹁青馬陣﹂ともいい、内裏の南にあるから﹁南端門﹂ともいい、外郭にあるから﹁外門﹂ともいい、﹁南面僻仗中門﹂ともいった。

構造としては檜皮葺、 切妻屋根の角柱の四脚門である。

京都御所の建礼門

現存する建礼門は京都御所の南面正門である。敷地中央よりやや西寄りにある。カシの木で作られ、檜皮葺・切妻屋根の角柱の四脚門の構造は変わらない。

天皇皇后及び外国元首級のみが通ることのできる、最も格式の高い門とされ、京都御所の一般参観時にも開門されることはないが、間近で見学することはできる。

なお、建礼門は中世の内裏では廃絶しており、現在の門は近世になって再建されたものである。

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  平安京内裏諸門図
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  平安京内裏 建礼門跡（京都市上京区中務町。ただし画像中央の説明板は、門跡から東約30メートルにある。）
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  京都御所の建礼門

関連項目

• 平徳子：安徳天皇の生母となったため院号宣下により「建礼門院」を称した。