dialectical behavior therapy, DBTBPD

BPD調調調調調


歴史

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BPDBPDBPD

従来の心理療法との違い

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自身を変化させることに重きを置いた認知行動療法に比べ、弁証法的行動療法では「変化させること」「変化させず受容すること」のバランスが重要であるとする。受容に重きを置いた考えは、東洋と西洋の瞑想法(主になど)の思想からヒントを得たという。また治療者と患者の関係、患者同士の関係の重要性を強調する。リネハンは治療者との関係性の深さが、治療の進展にとって不可欠であり、時に自殺を思いとどまらせることがあると語る。グループスキルトレーニングでは、患者間での良好な関係が患者を治療の場に留まらせる有用な要因となる。

  • 個人精神療法 - 週1 - 2回(1回1時間から1時間30分の面接)
  • グループスキルトレーニング - 週1回(1回2時間30分)
  • 電話相談 - 随時
  • 治療チームのコンサルテーションミーティング - 週1回3時間

個人精神療法

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112調

グループスキルトレーニング

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スキルトレーニングで目標とするのは、行動面、感情面、認知(思考のパターン)を変えるためのスキルを身につけることである。対人関係の構築不全、不安定な感情、衝動性、自己同一性の拡散や、認知の歪みなどを自身で修正していくためのスキルを身につける。

 
図1.グループスキルトレーニングのサイクル表

グループ・スキルトレーニングでは以下の4つの技法を習得する。

  • マインドフルネス・スキル
  • 対人関係保持スキル
  • 感情抑制スキル
  • 苦悩耐性スキル

グループスキルトレーニングでは、マインドフルネスを養うトレーニングを2週間、その後各スキルトレーニングを6週間ずつ行う。どのタームから始めても良いが、最低2サイクル(1年)行う(図1参照)。週1回2時間半行うのが基本であるが、入院環境では週2回に時間を分割して行っても良い。なお集中的に行った場合、最短でマインドフルネススキルトレーニングは2 - 3回、その他3つのスキルは合わせて8週間で行うことができる。

マインドフルネススキル以外の3つのスキルでは毎週宿題が出され、トレーニングの前半では宿題の課題に取り組んでいく。時間割りは以下の通りである。

グループスキルトレーニングの全体の流れ
(計2時間30分)
開始の瞑想 (マインドフルネス) 5分
宿題をレヴューすることによる前回の復習 60分
休憩 10 - 15分
新しいスキルの習得 60分
宿題の提示
終わりの瞑想 (マインドフルネス) 10 - 15分

グループスキルトレーニングのルール

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(一)4

(二)

(三)

(四)

(五)

(六)

(七)

(八)

(九)2


(一)4


(二)


(三)


(四)


(五)
BPDBPDBPD

(六)


(七)


(八)


(九)2




マインドフルネススキル

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図2.心の状態

mindfulness西2

2

把握スキル

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  1. 観察する
  2. 描写する
  3. 関与する

what skills

1

2BPD

3mindful

対処スキル

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  1. 断定(判断)しない
  2. ひとつのことだけに集中する
  3. 効果的であること

how skills3BPD

BPD2

3BPD

対人関係保持スキル

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対人関係保持スキルトレーニングでは、対人関係を維持し、自尊心を保ちつつ、自分の望みを達成させるための技能を身に付けていく。BPDの患者の多くは、本来良い意味での対人関係上のスキルを持っている。しかし患者の持つ思い込みや制御不全の感情が、能力の発揮を妨げており、特定の状況下においては良い対人関係構築能力が発揮されにくいということが問題だとされる。このスキルトレーニングでは以下のことを目標とする。

  • 人間関係に留意する
  • 優先順位と、生活や人間関係で要求されることとのバランスをとる
  • したいことと、しなければならないことのバランスをとる
  • 統御力と自尊心を養う

自分の望みをかなえる

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自分の目標を達成し、望むものを手に入れるために必要な技術を獲得していく。キーワードは「DEAR MAN」である。弁証法的行動療法では日常で忘れずにスキルを使えるように、しばしばこのようなキーワードが登場する。

  1. Describe(状況を客観的に描写する)
  2. Express(状況についての意見・感情をはっきり表現する)
  3. Assert(相手に行動をおこさせるために、要望を主張する)
  4. Reinforce(行動が良い結末をもたらすことの強調)
  5. stay Mindful(心の動きに集中させた状態を保つ)
  6. Appear confident(確信・自信に満ちていることを示す)
  7. Negotiate(自分と他人の要求に折り合いをつけるために交渉する)

対人関係を保持する

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対人関係を維持するためには「GIVE」の頭文字ではじまる要素が必要である。

  1. be Gentle(穏やかで節度のある態度を心がける)
  2. act Interested(相手に関心を持っているように振舞う)
  3. Validate(相手を肯定する)
  4. use an Easy manner(和やかな態度を示す)

自尊心を保つ

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自尊心を保ち、自分自身を尊敬し続けるためには「FAST」のキーワードの要素が必要である。

  1. be Fair(公正であること)
  2. no Apologies(むやみやたらに謝罪しない)
  3. Stick to values(自分自身の価値観を守る)
  4. be Truthful(誠実であること)

感情調節スキル

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BPDBPDBPD調BPDBPD調調使調
  1. 今ある感情を観察する
  2. その感情を描写する
  3. 感情の性質を理解する
  4. 感情のメカニズムを理解する
  5. ネガティブな感情を減少させていく
  6. ポジティブな感情を増加させる

ネガティブな感情を減少させる

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PLEASE MASTER

(一)treat PhysicaL illness - 

(二)balance Eating - 

(三)avoid mood-Altering drugs - 

(四)balance Sleep - 

(五)get Exercise - 

(六)build MASTERy - 

ポジティブな感情を増加させる

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(一) - 

(二) - 

(三) - 

苦悩耐性スキル

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苦悩耐性スキルは主に短期間の苦悩に耐えるための「危機を乗り越えるストラテジー」と、長期間の苦悩に耐えるための「現実を受け入れるためのガイドライン」の2つ存在する。「危機を乗り越えるストラテジー」は主に「気をそらす」「自分を落ち着かせる」「その瞬間の体験を好ましいものに変える」「良い点と悪い点を考える」の4つのストラテジーを挙げている。

危機を乗り越えるストラテジー

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気をそらす
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Wise Mind ACCEPTS

(一)Activities - 

(二)Contributing - 

(三)Comparisons - 

(四)opposite Emotions - 

(五)Pushing away - 

(六)other Thoughts - 10

(七)intense other Sensations - 
自分を落ち着かせる
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(一) - 

(二) - 

(三) - 

(四) - 1

(五) - 
今この瞬間を好転させる
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IMPROVE

(一)Imagery - 

(二)Meaning - 

(三)Prayer  -  

(四)Relaxation - 

(五)One thing at a tirne1 - 2

(六)a brief Vacation  - 201 - 21

(七)Encouragement  - 
良い点・悪い点の両方を考える
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現実を受け入れ耐えることと、現実を拒否し耐えることの良い点と悪い点をそれぞれ考える。ここでは現実を受け入れ耐えたほうがより良い結果が導き出せる事実と向き合い、受け入れていく訓練をする。

現実を受容するためのガイドライン

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(一) - 使

(二)Half-smiing - 

(三) - 

電話相談

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治療チームのコンサルテーションミーティング

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13

参考文献

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Dialectical Behavior TherapyDBTBorderline Personality Disorder19220041172-76 

  200636-38ISBN 9784772409315 

M.  20079ISBN 9784772409865 

関連項目

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