新世界
大航海時代に欧州人が新たに発見した土地に対する呼称
(新大陸から転送)
新世界︵しんせかい、英: New World、羅: Mundus Novus︶あるいは新大陸︵しんたいりく、New Continent︶とは、大航海時代に欧州人が新たに発見した土地を指す呼称、用語である。
緑の地域︵南北アメリカ大陸やオセアニア周辺︶が大航海時代の新世界
この用語は、大航海時代︵大発見時代︶の最中の16世紀初頭にアメリゴ・ヴェスプッチがラテン語で Mundus Novus︵新世界︶というタイトルの冊子を出版し、その中で、新たに発見された土地は新たな大陸から成っている、とする彼の結論を紹介したことで人々に知られるようになった[1]。その結果、しばしば主に南北アメリカおよびその近隣の島々︵太平洋諸島︶を集合的に表すものとして用いられる。広義には、その後に発見されたオーストラリア大陸とその周辺諸島をも含む。
なお、これらの地域が発見される以前の欧州では﹁世界﹂というのはヨーロッパ、アジア、アフリカからのみ形成されていると信じられていた。上述の経緯により大航海で発見された大陸が﹁新世界﹂と呼ばれることになったので、欧州人の間で従来なら単に﹁世界﹂と呼ばれていた場所を、新世界と区別しつつ指すための新たな用語︵レトロニム︶が必要となり、﹁旧世界﹂︵Old World︶という用語がつくられた。
歴史
編集詳細は「アメリカ大陸史」を参照
生物学
編集ワイン
編集脚注
編集- ^ Mundus Novus: Letter to Lorenzo Pietro Di Medici, by Amerigo Vespucci; translation by George Tyler Northrup, Princeton University Press; 1916.[1]
- ^ 新世界ワインとは?ワイン初心者向けに新世界ワインを徹底解説 サッポロビール(2018年2月1日)