暦年
暦における1年の区切り
暦における暦年
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太陽年の長さは約365.24219日︵2000年元期︶と半端な日数である。通常は1日の長さは固定されているため、暦における1年の長さは1日の整数倍とする必要がある。このように1日の整数倍となった暦上の1年を暦年という。暦法によって暦年は異なるが、概ね以下の日数になる。
太陽暦
平年365日
閏年366日
太陰暦︵ヒジュラ暦︶
平年354日
閏年355日
太陰太陽暦
平年354日または355日
閏年383日または384日
なお、歴史上確認される暦でもっとも短かったのは、ローマ暦の304日︵ただし、不定の日付なしの時期があったために、305日目が新年と言うことではない︶とされ、ユリウス暦改暦時にこれを調整するために紀元前46年の暦年は455日間とされた。これが歴史上もっとも長い暦年とされている。
年度に対する暦年
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各種統計などにおいて、﹁1年﹂といった場合、年度における﹁1年﹂︵4月から翌年3月、日本の場合︶なのか、暦上の1年︵1月から12月︶なのか、明確に区別する必要がある。そこで、統計対象が暦上の1年の場合、特に﹁暦年﹂と明記して、﹁1月から12月までの統計﹂ということを明示している。
統計表・グラフ等では、CY︵calendar year︶と略記されることがある。これに対して年度は、FY︵fiscal year︶と略記される。