水分
食品における水分
編集測定法
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食品、医薬品分析の分野に於いては自由水と結合水双方の性質の相違により、水分の測定法として常圧乾燥法、減圧乾燥法、カールフィッシャー法などの分析法が用いられ、各分野の成書︵﹃食品衛生検査指針﹄﹃日本薬局方﹄等︶に検査法が規定されている。
常圧乾燥法
試料をあらかじめ加熱して恒量となった容器にいれ、通常の気圧下で水分の沸点である100℃付近︵対象物により加熱温度は異なる︶で恒量になるまで加熱し、加熱前と後での重量差から水分を求める。
水分測定としては最も簡単で複雑な設備、操作が不要なことから広く用いられるが、結合水は測定できず、加熱により水以外の成分が分解、揮発してしまう試料の測定には適さない。
減圧乾燥法
試料をあらかじめ加熱して恒量となった容器にいれ、真空ポンプで恒温槽内部を減圧しつつ恒量になるまで加熱し、加熱前と後での重量差から水分を求める。
減圧により水分の沸点が下がるため、常圧乾燥法よりも低い加熱温度で水分を蒸発させることが出来、常圧乾燥で成分が分解するような試料も測定が行えるが、専用の設備が必要となる。また、結合水は測定できない。
カール・フィッシャー滴定法
カール・フィッシャー滴定の原理を利用し、水分を溶媒に吸収させ電位差の変化により水分を測定する。詳細はカール・フィッシャー滴定を参照。