温又柔
日本で活動する台湾生まれの小説家(1980 -)
人物・経歴
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台湾・台北市生まれで、3歳より東京都で育つ。両親は台湾人[2]。
日本語、台湾語、中国語の飛び交う家庭に育ち、創作は日本語で行う。日本語は外国語ではないが、母語とも国語とも母国語とも言い切れない。
東京都立飛鳥高等学校、法政大学国際文化学部卒業、同大学院国際文化専攻修士課程修了。学部では川村湊、大学院ではリービ英雄のゼミに所属[3]。
2009年、﹁好去好来歌﹂で第33回すばる文学賞佳作を受賞し、作家デビュー。
2013年、管啓次郎、小野正嗣、木村友祐とともに高山明演出の演劇プロジェクト﹁東京ヘテロトピア﹂に参加し、東京のアジア系住民の物語を執筆した。
2016年、﹃台湾生まれ 日本語育ち﹄で第64回日本エッセイストクラブ賞受賞[4]。
2017年、﹁真ん中の子どもたち﹂で第157回芥川龍之介賞候補[5]。2019年、文化庁長官表彰[6]。2020年、﹃魯肉飯のさえずり﹄で第37回織田作之助賞受賞[7]。2022年、﹁祝宴﹂で第44回野間文芸新人賞候補[8]。
好きなものは、ドラえもん、THE YELLOW MONKEY、水餃子[9]。
著作
編集単著
編集- 『来福の家』(集英社、2011年 / 白水Uブックス、2016年)
- 「好去好来歌」 - 『すばる』2009年11月号
- 「来福の家」 - 『すばる』2010年6月号
- 『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社、2015年 / 白水Uブックス、2018年)
- 『真ん中の子どもたち』(集英社、2017年)
- 「真ん中の子どもたち」 - 『すばる』2017年4月号
- 『空港時光』(河出書房新社、2018年)
- 「空港時光」 - 『文藝』2017年冬季号
- 『「国語」から旅立って』(新曜社、2019年)
- 『魯肉飯のさえずり』(中央公論新社、2020年 / 中公文庫、2023年)
- 「魯肉飯のさえずり」 - 『アンデル 小さな文芸誌』2018年6月号 - 12月号
- 『永遠年軽』(講談社、2022年)
- 『祝宴』(新潮社、2022年)
- 「祝宴」 - 『新潮』2022年5月号
- 『私のものではない国で』(中央公論新社、2023年)
共著
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●﹃とっておきの上海﹄温又柔とワクワク観光隊 彩図社 2003年
●﹃たった一つの、私のものではない名前 my dear country﹄Happa-no-Kofu, 2009。冊子
●﹃本にまつわる世界のことば﹄︵創元社、2019年︶
●﹃私とあなたのあいだ いま、この国で生きるということ﹄︵明石書店、2020年︶
単行本未収録作品
編集- 「母のくに」(『すばる』2011年3月号)
- 「二匹の虎」(『すばる』2023年12月号)
関連項目
編集脚注
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(一)^ ﹃すばる﹄2012年8月号執筆者紹介。
(二)^ “温又柔﹃﹁国語﹂から旅立って﹄インタビュー|私が、ニホン語に住むようになるまで”. ︻GINZA︼東京発信の最新ファッション&カルチャー情報 (2019年7月2日). 2021年3月1日閲覧。
(三)^ 人生、言葉、文化、自らのアイデンティティーが投影された小説集﹃来福の家﹄を執筆
(四)^ “私たちの闘い 自分で動く‥4﹁わたしの言葉﹂をつかむ”. 好書好日. 朝日新聞社 (2018年5月31日). 2018年10月8日閲覧。
(五)^ “芥川賞・直木賞、候補作発表”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 33. (2017年6月20日)
(六)^ 平成30年度文化庁長官表彰名簿
(七)^ “織田作之助賞に温又柔さん﹁魯肉飯のさえずり﹂”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2020年12月9日) 2020年12月9日閲覧。
(八)^ “野間文芸新人賞 ‥ 講談社”. www.kodansha.co.jp. 2022年11月11日閲覧。
(九)^ “私たちの闘い 自分で動く‥4﹁わたしの言葉﹂をつかむ 温又柔”. 朝日新聞. (2017年8月27日). オリジナルの2017年9月3日時点におけるアーカイブ。