生命保険

人間の生存または死亡による損失を保障することを目的とする保険

生命保険(せいめいほけん、life insurance)とは、人間の生存または死亡による損失を保障することを目的とする保険生保(せいほ)と略称される。

生命保険の理論

編集

生命保険の保険事故は人の生死である[1]。すなわち人の死による世帯における所得の減少や高齢等による経済的負担に備えるための保険である[1]

生命保険のしくみ

編集



使

生命保険の基本形態

編集

[2]



[2]





[2]

1122



[2]

110105

保険料の徴収方式

編集

自然保険料方式と平準保険料方式

編集






平準保険料と責任準備金
編集




解約返戻金

編集



使[3]使[4]6062

520%201312520.315%[5]

三利源と配当金

編集










危険選択

編集






生命保険商品

編集

個人保険

編集

()





6070




60606070








1,473317200791,00231.6



19701990



()



()








()

その他、保険商品は多種多様であるが、多くは基本的な死亡保険・生存保険の金額・期間を変化させて組み合わせたものになっているといえる。 また2000年以降の第三分野保険の解禁に合わせて民間保険会社が提供する医療保険介護保険 (民間介護保険)就業不能障害保険も生命保険の一種である。

主な特約の種類

編集









1


















団体保険

編集

団体保険とは、会社や官公庁等の団体に所属する者全体を保障する生命保険の一種である。団体と生命保険会社で直接契約を行い、単一の契約でその所属員が一括して保障されるようになっている。大量処理によって運営コストが節約できるため個人保険よりも安価に保障が得られることが多い。

団体定期保険

編集

11





B

退退

団体信用生命保険

編集


団体年金保険

編集

会社等で従業員に対して退職後の年金を支給するために加入する商品。保険料は全額企業負担のもの、一部従業員負担のもの、全額従業員負担のものがある。

生命保険契約にあたって

編集
  • 何のために・誰のために・どんな時のために保険が必要なのか
  • 貯金等の他の手段ではなく、何故保険でなくてはだめなのか
  • 自分にとって、家族(遺族)にとって、本当に保険は必要なのか


使

 33沿





()








生命保険の歴史

編集

生命保険の始まり

編集

1400[6]

1710

調寿便 18


近代的生命保険の成立

編集



1762en:The Equitable Life Assurance Society




簡易保険の成立

編集

19

 1/3


三大生保の絶頂期

編集

1920 Armstrong Investigation, Vol.10, pp.385-386, 388.

日本における生命保険

編集
戦前

193532428[7]



202342

法令

編集

20085302010413

 ...  ...  ... (21) ...[8] 28

673 [9]


生命保険契約の概要

編集

18

37

391

3845

4040

46

50

51

55

64

39511952

96

歴史

編集

証券恐慌まで

編集

31868西[10]1880使[11]18811471888231889

  AIG  

()

高度経済成長~バブル期

編集

1973()1974()1981()()443[1] [2][3][4] 3

()()


バブル崩壊後~四半世紀の生命保険業界

編集

20052007

1995



19966 - GE

19968 - 
()

19974 - ()2,000


19996 - 

20003 - 3750GE

20005 - 1,450

20008 - 
262

200010 - AIGAIG

200010 - 

20013 - 

20014 - 

20014 - L.A.()

200110 - T&D

20024 - 

20038 - AIGGEAIG

20041 - 

200411 - 200

20052 - 

200512 - 

20064 - 

200710 - 

200712 

20084 - SBI

20089 - 20091AIGAIGAIGAIG

200810 - 

20094 - 69

2010 - 300
100

20104 - 

20112 - AIGAIG

20124 - AIG20147

201311 - 9[12]

20155 - 

201512 - 

20165 - [13]

2016 - 2017

日本の生命保険会社

編集



7131


生命保険業免許取得会社

編集

20244141365

国内生保大手

編集

44

損保系

編集

異業種からの参入・独立系

編集

外資系

編集

外国生命保険業免許取得会社

編集

2024年4月1日現在、外国生命保険業免許取得会社は0社。

主な共済事業団体(共済事業は保険業法の適用外であるが、共済契約は保険法の適用を受ける。)

編集

共済の記事も参照)

日本における問題点

編集

90[14] 

調124003.838.52400[14]















GNPGNP









調


不当な不払い問題

編集

200522005105調28

調

20061222[5] 20072138200120055調2007413調4193744359[15] 調調調

調922007128調381319644調3[16]

2008733710[17]

200510
保険会社 件数(件) 金額(円) 資料
明治安田生命保険 1053(内保険金:542) 33億(内保険金:31億) [2]
日本生命保険 57(内保険金:9) -(内保険金:-) [3]
朝日生命保険 45(内保険金:11) 9820万(内保険金:9096万) [4]
アメリカンファミリー生命保険 45(内保険金:-) 961万(内保険金:-) [5]
アリコジャパン 32(内保険金:3) 7764万(内保険金:7000万) [6]
損保ジャパンDIY生命保険 30(内保険金:2) -(内保険金:-) [7]
第一生命保険 25(内保険金:6) 2327万(内保険金:-) [8]
オリックス生命保険 17(内保険金:0) 184万(内保険金:0) [9]
アクサ生命保険 14(内保険金:0) 278万(内保険金:0) [10]
大同生命保険 12(内保険金:0) 232万(内保険金:0) [11]
アクサグループライフ生命保険 12(内保険金:0) 167万(内保険金:0) [12]
マニュライフ生命保険 11(内保険金:2) 2336万(内保険金:1952万) [13]
AIGスター生命保険 10(内保険金:0) 67万1400(内保険金:0) [14]
損保ジャパンひまわり生命保険 9(内保険金:-) -(内保険金:-) [15]
プルデンシャル生命保険 8(内保険金:7) -(内保険金:-) [16]
三井住友海上きらめき生命保険 8(内保険金:2) -(内保険金:-) [17]
富国生命保険 7(内保険金:5) 6067万(内保険金:6062万) [18]
三井生命保険 7(内保険金:1) 601万(内保険金:500万) [19]
住友生命保険 5(内保険金:1) 1166万(内保険金:1000万) [20]
東京海上日動あんしん生命保険 5(内保険金:0) 724万(内保険金:0) [21]
ソニー生命保険 4(内保険金:2) 6億144万5千(内保険金:6億) [22]
AIGエジソン生命保険 3(内保険金:1) 659万(内保険金:640万) [23]
T&Dフィナンシャル生命保険 3(内保険金:0) 33万(内保険金:0) [24]
日本興亜生命保険 2(内保険金:0) 22万6千(内保険金:0) [25]
共栄火災しんらい生命保険 2(内保険金:0) 10万(内保険金:0) [26]
東京海上日動フィナンシャル生命保険 1(内保険金:1) 300万(内保険金:300万) [27]
あいおい生命保険 1(内保険金:1) 1億5千万(内保険金:1億5千万) [28]
富士生命保険 1(内保険金:0) 4万(内保険金:0) [29]
合計:28
  • 表内の「-」は非公表または不明を表す。
  • 金額はおよその数値も含まれている。

約款条項に関する問題

編集
保険料の滞納・失権についての約款条項の有効性をめぐる問題[18]

生命保険料を滞納した場合、一定期間が経過すると、契約者になんら督促なく保険契約自体が失効する旨定めている約款が多い。また、失効していた間の失効後保険料の払込などによって保険契約が復活しても、失効中は疾病や障害の保障が得られないと定められている約款が多い。これらの点につき、消費者契約法違反で無効である可能性が指摘され、訴訟で争われている。最高裁判例はまだないものの、高等裁判所の判決では契約者側が勝訴(保険会社が敗訴)している。

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 1997年4月日産生命破綻⇒あおば生命を経て2005年2月にプルデンシャル生命へ吸収
  2. ^ 1999年6月破綻⇒2001年3月あざみ生命⇒2002年4月大和生命⇒2009年5月ジブラルタ生命の子会社プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命として再生
  3. ^ 2000年10月破綻⇒プルデンシャルファイナンシャルによりジブラルタ生命へ再生
  4. ^ 2001年3月破綻⇒2001年10月T&Dフィナンシャル生命へ統合・合併
  5. ^ http://www.gib-life.co.jp/st/about/news/2006/061222.html[リンク切れ] 積立金の支払い漏れについて 旧協栄生命時代の75年3月~00年10月に販売していた「成人病特約」で積立金の不払いが3505件(総額約9860万円)あった、と発表した。うち約8割の契約者には、既に支払いを終えた。システムの不備が原因だという。

出典

編集


(一)^ ab199525

(二)^ abcd199531

(三)^ 11995371173

(四)^ 134181106207

(五)^ . . 2021212

(六)^ [1]--1966-02

(七)^ 調 91935

(八)^ 28

(九)^ 3(11) - 1019530

(十)^   P.13

(11)^ []PHP

(12)^  .  (). (20131127). 20131129. https://web.archive.org/web/20131129180403/http://diamond.jp/articles/-/45081 

(13)^ 

(14)^ ab27調

(15)^ 359 3844 -  2007419

(16)^ 38964 調 -  2007128

(17)^ 1099791 -  200873

(18)^ 2011162

文献情報

編集
  • 『奴隷保険と生命保険-世界最古の真正生命保険証券-』木村栄一(生命保険文化研究所論集1966-02)[30][31]

関連項目

編集

外部リンク

編集