禊
神道における水浴行為
起源
編集日本神話で、伊弉諾命(イザナギノミコト)が、水で心身を清めたことに由来するとされる[2]。
通過儀礼としての禊
編集世俗における禊
編集禊を重視する宗派
編集行法
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禊の具体的な所作については流派によって大きな違いがある。
参考までに以下、川面凡児の考案したものをあげる[4]。
●祓行 -﹁祓詞﹂など奏上して、心身や禊場などを清める。
●振魂 -魂を振り起す動作。
●鳥船 -神話で神が船をこいだ姿を連想し、その動作を行う。
●雄健 -﹁生魂・足魂・玉留魂・国常立尊﹂などを大声で叫ぶ行為で神話に由来する。
●身滌 - 気合と共に水に入るがこの時に﹁エーイッ﹂などと発声する。
●結印 -神道由来の﹁印﹂を結ぶ。
●雄詰 -神話の草薙剣を連想し、剣の﹁印﹂で一気に空を切る。
●息吹 -呼吸法の一種であるが勾玉を丹田に落とすことを連想する。また清めと祓いの意味もある。気吹とも。
●息長 -大伊吹などにより、口から太陽の気を吸い、口から神風を吐くことを連想する。
●禊行 -上記の行法後にいよいよ水に入り、印を結び﹁祓戸之大神﹂を連呼する。また、水から出て、上記の行法を再度行うこともある。
その他
編集詳細は「みそぎ選挙」を参照
脚注
編集参考文献
編集- 広辞苑(第5版他)
関連項目
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●禊川
●禊をする川。夏の季語。源氏物語第9巻︵葵の巻︶に次のような箇所がある。﹁たち出でて給えりし禊川の荒がりし瀬に﹂。
●禊教
●教派神道の禊教。1840年井上正鉄︵1790年 - 1849年︶が唱えた吐菩加美神道︵とおかみしんとう︶に始まる。天照大神︵アマテラス︶を祀り、禊祓︵みそぎはらえ︶を修める。1873年に門人によって、教団となる。
●禊祓 - 禊は身体の穢れの浄化、祓は精神の穢れの浄化。
●大祓 - 六月晦と大晦日に行う禊祓︵⇒大祓詞︶。
●沐浴
●入浴
●川面凡児 - 現在の神社神道における禊作法は、昭和戦前期に川面凡児が行っていたものに基づく。
●今泉定助 - 現在の神社神道における禊作法︵川面凡児流の禊作法︶を普及させたのは、昭和戦前期の神道界の指導者今泉定助であった。
●忌み
●洗礼
●カタルシス - ギリシャ語で洗浄を意味する語で、不浄を祓う手段、魂の浄化などの宗教用語としても使用された。
●浄化の儀式