納曽利
(納蘇利から転送)
概要
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右方舞︵高麗楽︶に属する高麗壱越調 ︵こまいちこつちょう︶の二人舞である[1]。一人舞の場合は曲名を﹁落蹲﹂︵らくそん︶と言う[2]。これは一人舞の場合、舞人が舞台中央で蹲︵うずくま︶る舞容があるためである。ただし、奈良の南都楽所では一般とは逆に一人舞の場合は曲名を﹁納曽利﹂、二人舞の場合は﹁落蹲﹂と呼ぶ[2]。
曲の由来は不明[1]。かつては勝負舞として、左方舞の蘭陵王とともに舞われた[1][2]。2匹の龍が遊び戯れる様子を表したものといわれ[2]、童舞として舞われることもある[2]。平安時代、競馬や勝者に賭物が与えられる賭弓や、相撲の節会で舞われ、左方が勝つと﹁陵王﹂が、右方が勝つと﹁納曽利﹂が舞われたとされる[2]。
装束
編集脚注
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