肝硬変
肝硬変に合併した肝細胞癌。
概要
診療科 消化器学, 肝臓学
分類および外部参照情報
ICD-10 K70.3, K71.7, K74
ICD-9-CM 571
DiseasesDB 2729
eMedicine med/3183 radio/175
Patient UK 肝硬変
MeSH D008103

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疫学

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BC[1][2]20024060%C15%B12%[3] (NASH) 

症状・所見

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肝硬変になった肝臓の顕微鏡写真。トリクローム染色英語版によって線維組織を青く染めてある。肝細胞が線維組織によって締め付けられている様子が見て取れる。
 
アルコール性肝硬変になった肝臓の顕微鏡写真。トリクローム染色によって線維組織を青く染めてある。こちらも肝細胞が線維組織によって締め付けられている。さらに、過度の飲酒者にありがちな脂肪肝の所見である脂肪空胞(赤く見える肝細胞の中に見える丸く抜けた白い場所)も見える。

[4]

palmer erythema(vascular spider)漿漿[5][6](purpura)便(tarry stool)便

調[7](flapping tremor)

検査

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血液検査

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ALTASTALT

尿(Serum total protein)γ[8]

IV7S,III(P-III-P)15ICG15



尿尿HbA1cA1c

HBV, HCVANAAnti-Nuclear AntibodyAMAAnti-Mitochondrial AntibodyAMA-M2=PDH

 FIB-4 index [9][10]

FIB-4 index 

( AST    )   (    )
:AST  ALT IU/L109/L 0.1/μL



2.67 NASH [11]

ALT NAFLD 1.659[12]

1.3[11]

肝生検

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肝生検では、再生結節を伴う線維化した肝組織を認める。再生結節の大きさが3 mmより小さいものは小結節性肝硬変と分類され、アルコール性肝硬変に多くみられる。3 mm以上のものは大結節性肝硬変と分類され、ウイルス性肝硬変に多く見られる。ただし、超音波検査や腹部CT検査などの非侵襲的な画像診断技術の進歩に伴い、侵襲的な肝生検は、肝硬変に診断において意義が薄れつつある。肝生検が必要とされるのは、肝硬変に伴って肝がんと見られる腫瘍組織らしきものが画像診断で発見された時である。

上部消化管内視鏡検査

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上部消化管内視鏡検査にて、食道や胃の静脈瘤を定期的に調べることは、静脈瘤破裂に伴う大出血による突然死を防ぐために、必要だとされている。

画像診断(CT、超音波など)

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mesh pattern CT(S1)



CTMRI

分類

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残存肝機能の程度を評価するものとして以下の 「Child-Pugh (チャイルド・ピュー) 分類」または「肝障害度分類」が一般的に用いられている[13]

Child-Pugh分類(Child-Turcotte分類改)
1点 2点 3点
肝性脳症 無し 軽度 昏睡あり
腹水 無し 少量 中等量以上
アルブミン(Alb:g/dl) 3.5 超 3.5-2.8 2.8 未満
プロトロンビン時間(PT:%) 70 超 < 70-40 40 未満
ビリルビン(T-Bil:mg/dl) 2.0 未満 2.0-3.0 3.0 超

A : 5-6 , B : 7-9 , C : 10-15 

MELD scoreModel for end-stage liver disease

PT-INR(Na)
肝障害度分類[14]
肝障害度 A B C
腹水 ない 治療効果あり 治療効果少ない
血清ビリルビン値(mg/dL) 2.0未満 2.0-3.0 3.0超
血清アルブミン値(g/dL) 3.5 超 3.0-3.5 3.0未満
ICGR15(%) 15未満 15-40 40超
プロトロンビン活性値(%) 80超 50-80 50未満

2項目以上に該当した肝障害度が2カ所以上にある場合は、高い方の肝障害度に分類される。

主な合併症

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[4]
  • 心血管系合併症により、血管拡張、肺内右左短絡、低酸素症(肝肺症候群)[4]
  • 肺高血圧症

[4]

治療

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一般的な治療

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肝不全用のアミノ酸製剤の例

1尿pH



K漿漿

尿TIPS

使

原因別の治療

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(一)

(二)BHBV-DNAB[15]5HBV75%[16]

他の病気の治療への影響

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使使

予後

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HLA

出典・脚注

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(一)^   KOMPAS

(二)^   1995

(三)^  8

(四)^ abcd - 02.  MSD 

(五)^ 10 

(六)^ , , , , , , 西, , , 6NASH1119122022121103-1111CRID 1390575882595340800doi:10.11405/nisshoshi.119.1103ISSN 0446-6586 

(七)^ 10. (12)

(八)^ 6  2010

(九)^ , ,  FIB4 Index  (Ningen Dock) 2014291 p.34-41, doi:10.11320/ningendock.29.34

(十)^ FIB-4 indexEA ( 

(11)^ abNASH 2 Fib-4 index (PDF) 

(12)^  Web 

(13)^  

(14)^    

(15)^   2009

(16)^ Lancet 2012 Dec 10; [e-pub ahead of print].

関連項目

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外部リンク

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