魚屋北渓の門人。姓名不詳。渓栖、葵岡、葵園、便僊堂と号す。文政から天保︵1818年 ‐ 1844年︶にかけて摺物や絵入狂歌本の挿絵を描く。絵入狂歌本の作例として宝堂袖丸編の﹃狂歌作者部類﹄、同撰の﹃彩色英雄作者部類﹄、便々館琵琶彦一派作の﹃江之嶋紀行﹄、天保2年︵1831年︶刊行の﹃手鑑画像集﹄などがある。﹃彩色英雄作者部類﹄は柳川重信との合作、﹃江之嶋紀行﹄は歌川貞景との合作であった。また﹃手鑑画像集﹄においては自画像も描いている。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年
ウィキメディア・コモンズには、
葵岡渓栖に関連するカテゴリがあります。